Webメディア運営会社に転職したい人が読むべき良書12選

メディア運営者の皆さん、連休をいかがお過ごしでしょうか。ほとんどの方は、久しぶりのまとまった休みで羽を伸ばしているでしょう。しかし、それで良いのでしょうか。

みんなが休んでいる今だからこそ、勉強して差をつけておくべきだと思うんです。休みとは言っても、暇な時間はありますよね。その時間を有効活用しないのは、もったいないですよ。

ということで、メディア運営で役立つ学びを得られる本を紹介します。メディア好きなら、必ず楽しく読める良書ばかりなので、チェックしておきましょう。

1. 月間3000万PVメディアの作り方を学ぼう

月間3000万強のPVと異常なほどの集客力を持つニュースサイト「ナタリー」。その創業者である大山さんの著書。これからメディアを成長させて行きたい人は必ず読んでおきましょう。

以下のような名言がたくさん登場します。

送り手が受け手の欲しいものを把握するなんてことは不可能だし、もしそれができると思っているなら送り手側の傲慢だと思う。

「君たちこういうの好きでしょ」とか「これをレコメンドするおれのセンスすごいでしょ」とか、そんな上から目線の自意識は20世紀に置いてくればいい。

送り手の側は自分が持てるすべてを提示して、そこから先の判断は読者に委ねてしまえばいい。

必読ですよ。

関連記事:【ブログ】読者を信じているならば、好きなことを伝えまくるだけで十分
関連記事:記事を分割するページャーを採用してないメディアが好きだ

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2. ネットメディア運営者が勘違いしがちなことを指摘してくれる

有名ブロガー・ちきりんさんの著書『「Chikirinの日記」の育て方』も間違いなく必読です。メディアのコンセプト、運営方針に悩む人はぜひ見ておきましょう。

なぜ、「Chikirinの日記」がこれほどの人気ブログになれたのか、その秘密が書いてあります。

「ネットで話題になっていることが、世の中で話題になっていることだ」と思いがちですが、まだまだそんなことはありません。

今後、新たに私のブログの読者になってくれる人は、今でも新聞や雑誌、テレビなど既存のメディアに(ネットメディアよりも)慣れている人たちです。

私が“続編”的な本を書かないのは、それでは新たなブログ読者を獲得するのに、効率が悪いからです。

地方在住で、日経新聞でも朝日新聞でもなく地方紙を購読する人は、ブロガーとして最もリーチすることが難しい人たちです。そういう人に“ちきりん”の名前を知ってもらうことは、想定読者の獲得に大いに役立つだろうと考えました。

ぜひチェックを。

関連記事:想定読者を獲得するために最適な手段を!ちきりんさんのブログ戦略が参考になる

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3.「リニア・ノンリニア」「ストック・フロー」を理解してる?

LINE株式会社 上級執行役員の田端信太郎さんの著書「MEDIA MAKERS」。有名すぎるので、ほとんどのメディア運営者が読んでいると思いますが、まだの方は今すぐAmazonに行きましょう。

それくらい必読の本です。特に「リニア・ノンリニア」「ストック・フロー」の概念を知っておくと、コンテンツ作りに生きてくるので、ぜひとも学んでおきましょう。

関連記事:メディア運営で重要なのは「一見さん向け」と「常連向け」コンテンツの使い分け

関連記事:「ノンリニア」から考えたWebでウケる文章と読み手のわがままな姿勢 → 田端 信太郎著「MEDIA MAKERS」

4. コンテンツのコピーライティングで参考に

メディア運営では、コンテンツも超重要です。「コンテンツマーケティング」がバズワードになっているように、人気メディアには面白いコンテンツが欠かせません。

そこで、参考にしたいのが『ひと言で気持ちをとらえて、離さない77のテクニック キャッチコピー力の基本』という本。ものづくりの際に参考になる言葉選びが紹介されています。

参照:タイムライン上でクリックしたくなる記事タイトルの実例30コ
参照:「五七調、七五調にする、本音で言い切る、列挙する、ひとつのキーワードで押し切る」などブログタイトルのヒント77個が参考になる

hint!01 自分に関係があると思ってもらう
hint!02 強い言葉を使う
hint!03 相手の心に「何で?」をつくり出す
hint!04 短く言い切る
hint!05 みんなが言いたかったことをスパッと言う
hint!06 気持ちを込める
hint!07 スピード感を出す
hint!08 具体的な数字を入れる
hint!09 かかる時間を示す
hint!10 得になること、効果を入れる

GWにぜひ読んでおきたい良書です。

5. センスのある文章を書くために

コンテンツ作りの際に役立つ本はまだまだあります。『売り言葉」と「買い言葉」 心を動かすコピーの発想』もそうです。

こちらもコピーライティングのテクニック本ですが、ネットで受けるタイトルや文章を書く際、非常に役立ちます。

小さな声というのは、その弱々しい印象とは裏腹に、コミュニケーションにおける強い力をもっています。

誰に向けられたわけでもない、心の声がふっと表に出てきたような表現は、大声のコピーより人の心に入るのがうまい、と思うのです。

見ていただいておわかりのように、小声で語るときは、頭に「あ、」をつけるといい

参照:声を大にして言いたい「小さな声で発信しよう」と

連休中に読んで、休み明けにパワーアップした姿を同僚に見せられるようにしておきましょう。

難しい熟語を使って読み手の思考を止めるのは避けたいですし、いたずらに長い書き出しで勢いをそぐのもおすすめできません。ひと呼吸で読める長さで、誰が読んでも馴染みのある言葉で構成するのが基本です。

参照:「センスがない…」と思ったときに試してみたい文章の書き方

すごく大事なことが書いてあります。

6. メディアの成功に「人間心理への理解」は欠かせない

メディア運営の成功では、テクニックも必要ですが、もっと幹にある「人間」を知ることが必要です。メディアに訪れるのは人間です。そうした人たちの深層心理を理解しておけば、中毒的なファンになってもらえます。

そこで役立つのが、メンタリストDaigoさんの『一瞬でYESを引き出す 心理戦略。』。

①これだけは絶対に伝えたいという重要情報を一つに絞り込む
②それ以外の情報は、いっそ捨てるぐらいの勇気を持つ
③一つの企画書に3〜10回くらい自然に登場するようにその言葉を入れる

商品を進める人でなく、いっしょに選ぶ人になる。対面ではなく横並びで接する。そうする事で「この人から買いたい」と思わせる。

人間はどうすれば思った通りに動いてくれるのかを学べますので、読んでおきましょう。

7. 勝ちたいメディアはコピーされることを目指せ!

ハイパーメディアクリエイターこと高城剛さんの著書『ヤバいぜっ!デジタル日本―ハイブリッド・スタイルのススメ』も非常に参考になります。

メディア運営者はコピー前提でコンテンツ作りをした方が良いんだそうです。

どんな時代でも、次世代記録メディアの勝敗は「コピーしやすいほう」が勝つものである。

コピーは人間の本能であるので、供給する側もいつかはコピーされることを前提にしなければならない。ある程度、数年後のコピー市場を予測しながら普及戦略を考えるべきである。

それが真にユーザーサイドに立っているということだと思う。

参照:「どんな時代でもコピーしやすいメディアが勝つ」「写真のような自分のコンテンツが重要」など高城剛氏の予言書に震えた

いつの時代もメディアの発展を支えてきたのは「コピー」です。皮肉なことですが、事実ですので、本書を読んでメディアの発展に重要なことを学んでおきましょう。

8. メディアのプロが語るメディア運営術

『ブランド「メディア」のつくり方―人が動く ものが売れる編集術』も必読ですよ。

中川淳一郎さん、田端信太郎さん、「R25」の創設者・藤井大輔さん、編集のプロ「柿内芳文」さんなど名だたるメディアのプロが重要事項を語ってくれている本です。

中川淳一郎さんと田端 信太郎さんはPVを取れる要素として以下の10項目を上げていました。

①突っ込みどころがある
②B級感がある
③意見が鋭い
④テレビが紹介した者、ヤフトピが選んだもの
⑤モラルを問うもの
⑥芸能人関係
⑦エロ
⑧美人
⑨時事性があるもの
⑩他人の不幸

タイトルに必要なのは、以下の4つ。

①身近度
②中身度
③対話度
④衝撃度

説明しすぎるのはよくないと思っています。読者に考えてもらうきっかけを与えることができれば、成功です。

参照:個人メディアの作り方!メディア化に必須の4要素

このような学びをたくさん得られますので、読んでおきましょう。

9. 永続的にメディアで稼ぎたいなら必読

経済ニュースに特化したメディア「NewsPicks」の編集長である佐々木さんの著書『5年後、メディアは稼げるか』も必読です。

紙とWebの違いを指摘した上で、Webで人気を博すための方法を語ってくれています。

ウェブでは、重箱の隅をつつく細かい人に批判されてでも、思う所を率直に述べた方がいいのです。

エッジのきいたパーソナリティや語る力、そして、入念なブランド戦略が不可欠になります。

ウェブメディアでは、キャラ立ちすることが極めて重要なのです。

自分が信じることであれば、逃げ道をつくらず、炎上をおそれず自分の意見を主張してほしいということです。

さらに、マネタイズのお話も参考になります。

考えられる収益源として本書では以下のものを挙げています。

①広告
②有料課金
③イベント
④ゲーム
⑤物販
⑥データ販売
⑦教育
⑧マーケティング支援

参照:【ブログ】5年後というか死ぬまで個人メディアは稼げるか

連休中に読んで、同僚に差をつけたいところ。

10. 切っても切れないお金の話を!

「WOWOW」>「情報通信総合研究所で、海外動向の研究」>「エモリー大学でMBA、2005年高知工科大学で博士号を取得」という経歴のメディア野郎が書いた本『明日のメディア 3年後のテレビ、SNS、広告、クラウドの地平線』もオススメです。

以下の記事では、メディアの稼ぎ方を中心に取り上げましたが、他にも、今後のメディアの行く末を予測する上で参考になる知識が登場します。

参照:ブロガーのお金儲けの方法を考えてみた

メディア野郎志望者、必携ですよ。

11. 有料販売しないマネタイズを学ぶ

ホリエモンこと堀江貴文さん、オタキング岡田斗司夫さんの共著『ホリエモンとオタキングが、カネに執着するおまえの生き方を変えてやる!』はメディアのマネタイズを考えるために読んでおきましょう。

本書では、コンテンツを有料販売するマネタイズ方法よりも有効な手段があるの述べられています。それが「exシステム」です。

コンテンツが無料に向かうのは避けられない。むしろ、良質なものほど無料になると。

では、作り手はどうやって稼いでいけば良いのでしょうか。その問題を解決するために利用するのが「exシステム」なのです。

コンテンツを売って暮らそうとしたら、日銭で右往左往しなければいけません。自分が書いた本が売れるかどうかで、一喜一憂することになります。1冊1500円の本なら、1万部売れたら著者印税は150万円くらい。  
  
でも1万部売れたら、そのうちの5パーセント、500人くらいはぼくの考え方をおもしろいと思ってファンになってくれるんですよ。そういうファンのさらに5パーセント、25人くらいがオタキングexの「社員」になってくれれば、300万円の売上が立つことになります。   
 
1冊の本を出して150万円を稼ぐより、こちらのほうがずっと経営として安定しています

参照:「コンテンツが無料に向かう中どうやって稼いでいくの?」に対する回答は「固定収入」

この仕組みが気になる方は、ぜひ本書で勉強してみてください。

12. SEO、コンテンツマーケティングはこの本で習得

SEO界で超有名なウェブライダー松尾さんの著書『沈黙のWebマーケティング −Webマーケッター ボーンの逆襲−』。

ライバルの多いビッグキーワードで検索上位を獲得してきた松尾さん。そのノウハウを本書に凝縮してくれてます。この本読んだら、自分がいかに無知かわかりました。

学びしかない本ですので、連休中に読んで、休み明けに上司をびっくりさせましょう。SEO、ソーシャルメディア運用、コンテンツ作りをしてる方は必見ですよ。

連休中でもちょっとは時間あるよね?

紹介してきた本は、メディア運営者の間では有名な本ばかりです。「知らなかった」とか「未読だった」という方は相当ヤバいと思いますので、この機会に読んでおきましょう。

なお、Webメディア運営会社に転職したいなら、以下の記事も読んでおきましょう。

関連記事:【まとめ】IT、Web業界の転職求人サイト33コ(ベンチャーに行きたい人におすすめ)

関連記事:独自コンテンツを作り続けるイケてる会社、webメディアの求人まとめ(編集者、ライター、正社員あり)

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