マッチングサービスとは、AとBを引き合わせるサービスのことです。例えば、人と人。
最近だと、興味関心を登録しておいて、同じ興味を持った人同士を結びつけるマッチングサービス、アプリがあります。
やり方としては、Aというユーザーがプロフィールに興味のある言葉(アプリ開発、プログラミング、ブログ、恋愛、花火、ロックフェスなど)を登録しておいて、それに興味を持ったユーザーBから「会いましょう」の申請をしてもらいます。
Aには、Bから申請が来たことが通知され、Bのプロフィールを見て、趣味が合うようであれば、「申請OK」の返事を出します。
そうなると、マッチングされたことになり、両社間でメッセージが送れるようになり、会う日取りなどをやりとりするようになります。
マッチングの際に重要なのは、信頼です。例えば、プロフィールが匿名でアニメアイコンの人と、実名で自分の顔写真を載せている人、どちらが信頼できるでしょうか。明らかに、後者ですよね。
このようにして、信頼性を高めた人ほど、「会いたい申請」を受けやすくなり、人気ユーザーになっていくんです。
また、恋愛に特化したマッチングサービスはアイコンが重要になります。実際にあったわけではありませんから、ユーザー同士アイコンの写真を会いたいかどうかの基準にするわけです。
なので、アイコン写真は写りの良い写真が使われます。また、プロフィール欄に年収や仕事、その他の社会的ステータスを乗せる欄があるので、特に男性は力を入れて入力するようです。
こうした恋愛のマッチングアプリには「pairs」「タップル」などがあり、実際に結婚するカップルも登場しています。
今後は、こうしたマッチングアプリを使った出会いが増えていくことが予想され、「pairs」を運営する会社のエウレカには投資家から巨額のお金が流れています。
人をマッチングするサービスで有名なのが他にもあります。それがコーヒーミーティング。
コーヒーミーティングは、コーヒーを飲みながら同じ趣味について語りたい人をマッチングします。コーヒーミーティングでは、事前にユーザーが自分の好みを登録しておいて、他のユーザーはその好みを見てコーヒーを飲みたいユーザーを決めます。
例えば、プログラミング、デザインなどを登録していれば、その話題について語りたい人が「コーヒーを飲みたい」というリクエストを送ります。それが相手に通知され、承認されればメッセージを送れるようになります。
こうしたマッチングサービスはいろんな人との出会いを生み、便利なのですが、どうしてもよからぬ使いかをする人が出てきてしまいます。
その例がマルチビジネスに使う人です。僕も当たってしまったことがあるのですが、こうした人とミーティングすると、世間話からいきなり「これを買いませんか?」という話をされます。こうした人に遭遇しないためには、プロフィールに「マルチビジネスお断り」と書くといいです。これは意外と効果がありました。
恋愛以外だと、転職したい人と転職エージェントをマッチングさせるアプリもあります。「ジョブクル」がそうですね。これは、転職したい人がエージェントにチャットで相談できるサービスで、そのハードルの低さからたくさんのやり取りがなされているんです。
これまで、エージェントに相談する際は転職サイトに登録してから、相談しなけえればならず、ハードルの高い行為でした。しかし、チャットで直接相談できるようになったため、もっと気軽に質問ができるんです。ここに集まる人は従来より、転職意欲の低い人ですが、今後は、こうしたライトユーザーを多く集めて、コンバージョンをあげていくことがサービス運営者に求められます。
他の分野だと、縫製職人と服を作りたい人を結びつける「nutte」というサービスもあり、様々なマッチングが増えていくことは間違いないでしょう。