「#フリーで働くゆとりの告白」の流れをまとめた。これを読めば、これまで書いてきた短編小説のストーリーがつながるはず。
それではどうぞ。
【1話】インターンをきっかけに人生が変わっていく?
主人公の佐藤将太(大学院1年)は毎日、しょうもない日常を過ごしていた。つまらない研究に嫌気がさし、どうにかして人生を変えたいと思っていた。
そんな矢先、あることをきっかけにインターンを始めることに。
参照:大学院の研究がつまらなくて絶望していた頃、転機はやってきた #フリーで働くゆとりの告白 Vol.1
応募した会社の面接に行くと、そこには僕と同世代くらいの「あんちゃん」みたいな人が座っていた。そこで、「職種は?」と聞かれたので「企画かエンジニアをやりたいです」と答えた。
それを聞くと、あんちゃんは「え、ジャバはできる?オブシーは?」みたいな聞いたことのない単語を繰り出してきた。当時の僕は、それがアプリを開発するためのプログラミング言語だなんて知る由も無い。
だから、「ないです」と答えるしかなかった。そこで、エンジニアインターンの夢は潰えたわけだ。そして、企画がやりたいという意思を伝えることにした。
だが、あんちゃんの眼力がすさまじく、まともにしゃべることができない。この人、何者だと思いながらも、研究室と家に引きこもっている日常を呪った。この面接はもうダメだと確信した。
そして、面接が終了。聞くに、あんちゃんはその会社の社長だったらしい。面接と年が近い若者との違いに圧倒的なダメージを受けた。
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【2話】インターン初日で衝撃の告白を受ける。てか、ガラケーてw
そうして決まったインターン。iPhoneアプリの企画で入ったはずがスマホすら持っていなかったことに慌てる佐藤。そんな中、彼のインターン初日が幕を開けた。
参照:インターン初日にバックレを心配されるコミュ症野郎 #フリーで働くゆとりの告白 Vol.2
2011年当時はスマホなんて情報強者の持ち物で、僕みたいな情報弱者にとっては、持つメリットがわからなかった。
当然ながら、ガラケーで事足りていたわけだ。下火になっていたmixiのチェックはもちろん、Twitterのつぶやきもそれで十分だった。
当時は、LINEなんて便利なインフラはなく、キャリアのEメールでコミュニケーションをとり、通話の手段はキャリアから受け取った電話番号を利用したものだった。
だから、スマホを使うなんて発想はまるでなかった。こんな僕にiPhoneアプリの企画なんてできるのだろうか。いやはや、困った。困った。どうしよう。
インターン先の社員さんからは、ばっくれると思われていた佐藤。本来の人見知りが発動し、やばいやつと認識されていたようだ。
インターンを初めて1ヶ月後に「この子、馴染めなくていなくなっちゃいそうだな、と思ってた」と社員Sさんに打ち明けられた。それくらい、やばかったみたい。
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【3話】社員さんから「休憩時間から仕事が生まれる」ことを教えてもらった
衝撃の初日を迎えたインターン先で一緒に働くと伝えられていた同期がいた。彼はMARCHの3年生(年齢はタメ)。彼との出会い。そこで感じたのは「こいつとは仲良くやっていけそう」ということ。
参照:学生インターンでおすすめなのが適当すぎる同期と出会うこと #フリーで働くゆとりの告白 Vol.3
同期となるインターン生は自己紹介をしてくれた。名前はKというらしい。しゃべり方がなんとも今っぽく、いかにも若者という感じがした。当時の僕も若者であったはずだが、それをはるかに凌駕するほどの若者言葉っぷりだった。
おそらく、頭固めのおじさんであれば、ブチ切れていただろう。それくらい、話し方が軽くて適当な感じがした。そして、その適当さに安心感を覚えた。
「やりやすそうなパートナーだ、彼とならうまくやっていけそうだ」と感じていた。しかも、若者言葉なりにちゃんと敬語を使ってくれる。
相手は大学3年生、僕は大学院1年生だから、そうなるのが普通なんだろうが、それでも敬意を払ってくれることに嬉しさを覚えていた。(
話し方の適当さからは想像できないほどの誠実さだった。「絶対こいつ良いやつだろ」と、仲良くできそうな同期の存在に嬉しさを感じながら、作業を進めた。
この辺りから、社員さんとも話せるようになり、休憩時間にタバコエリアに連れて行ってもらえるようになった。そこで、タバコ休憩の重要性を知ることになるとは。
【4話】学生時代の黒歴史を思い出し、人間は変われると気づいた
順調なインターンを客観的に見たら、就活で失敗した学生時代を思い出した。あれに比べたら、随分マシな人間になったものだ。
参照:就活がうまくいかないと悩みまくった時期もあったけど・・ #フリーで働くゆとりの告白 Vol.4
授業があるときは学校に行って、学校が終わったら家に帰って、ひたすらインターネットとテレビを見る生活を繰り返していた。
そんな生活をしていたもんだから、大学入学時に62キロだった体重は、一時期75キロにまで増えた。さすがに、それではヤバイと思い、ダイエットをして元には戻したのだが、それくらいひどい生活をしていたのだった。
だから、ガクチカに書けるネタなんてなかった。就活の選考で落ちまくるのは当然だったのだ。
そして、就活の失敗をきっかけに今までの自堕落な生活を悔い改め、大学院に入ってからは「毎日を充実させる」という意識のもと、前向きに生活するようになった。
自己啓発本を読み始めたのもの、この時期だったように思う。
そして、大学の外にも足を運ぶようになり、ベンチャーでのインターンをこなすようになったのだ。よく考えると、今の明るい生活を送れるようになったのは、ダメな時期のおかげかもしれない。
あそこまで落ちる体験をしたからこそ、頑張らなきゃダメなんだと奮起してここまで行動的になれたのかもしれない。
いづれにせよ、「就活でうまくいかなかったり、悩んだりしても大丈夫」「その時のことなど数年後にはホントにどうでも良くなってるんだな」なんてことを思いながら、布団に入った。
【5話】インターンが順調に進み出して出てきた不安
インターンが楽しくなり、本文であった研究室での活動に身が入らなくなってきた。大学院生という立場上、研究もちゃんとやんなきゃいけないし。。
そんなことを考えていたら、退学という言葉が頭をよぎった。
参照:研究室に行きたくない。てか、研究が嫌いだ。この先どうしよう #フリーで働くゆとりの告白 Vol.5
大学院やめようかな。一応、大卒資格は持ってるし。ああ、でも学生時代の実績がない自分を取ってくれる会社なんてあるんだろうか。
不安だし、まずはインターンで実績作ってからだな。そうしたら、退学も考えてみよう。
ああ、その時は先生に何て言おうかな。
てか、親にも相談しなくちゃいけないのか。何て言われるんだろ。学費払ってもらってるし、申し訳ないな。「バカヤロー!!」とか言われんのかな。
また、こうやって一人でごちゃごちゃ考えて。悪い癖だ。相談したいけど、相談できる相手もいないしなあ。同じ学科の友達に相談したところで「やめとけ」って言われるのは自明だし。
そもそも、こんなモチベーションで大学院生になってる奴なんて俺くらいだしな。相談できないって大変だな。
【6話】深夜ラジオはカルト的な力を持っている
研究室が嫌になっていた当時、深夜ラジオを癒しにしていた。その時に聞いていたオードリーのオールナイトニッポンは今でも神と崇めている。
参照:大学院を辞めたいと思ってた時の癒しがラジオ「オードリーのオールナイトニッポン」だった #フリーで働くゆとりの告白 Vol.6
僕の実験は待ち時間が多く、手持ち無沙汰になる時間がある。そんな時はすることがなくなって困ってしまう。ちゃんとした工学部大学院生なら、過去の論文を読んで勉強するんだそうけど、自分は違う。
研究が好きでないもんだから、論文なんて読まない。じゃあ、何をするかというと、録音したラジオを聞くのだ。オードリーのオールナイトニッポンを。
オードリーのオールナイトニッポンといえば、序盤のフリートークが長いことで有名だ。2時間番組のうち、放送分はCMを除いて100分ほど。そのうち40分をフリートークで使う。これはラジオ的に異常らしい。
若林さんの本音がオードリーのオールナイトニッポンの醍醐味なのである。そんな娯楽をしんどい大学院生活の癒しにしていた。
それを聞いているときだけは、笑えたし、つまらない毎日もなんとかやり過ごそうと思えていた。
【7話】好きなことを仕事にすることは可能だろうか?
大学院生なのに、研究が嫌いだった佐藤。インターンを始めてから、研究職ではない仕事を選びたいと思うようになる。
そのひとつが企画職かネット記者であった。果たして、そんなことが可能なんだろうか。
参照:理系院卒で文系就職したいが、メーカー研究職という安定もある。どうすればいいんだ? #フリーで働くゆとりの告白 Vol.7
工学部大学院生にとって、進路選択とは非常に簡単である。自分が研究している分野と近いことをやっているメーカーの研究職を受ければいいのだから。
理系の場合、ほぼ間違いなくメーカーの研究職として働くことになる。企業選びも簡単で、研究室の推薦枠とか先輩の事例をもとに良さそうな企業を受けて、サクッと内定をもらって就活を終わらせてしまう。
そもそも、「学歴ロンダリング」という非常にネガティブな理由で大学院に来たため、いる意味すら見出せていない。だから、研究職になりたい、とは全く思わないのだ。
それよりも、漠然とだが、企画職やマーケティングの仕事をやってみたい。それか、新聞社やWebメディアの会社に入って何かを伝える仕事に就きたい。
だが、学生時代、そういった仕事に就くための活動を何もやっていなかったので、就活でアピールすることがないのだ。
どうやったら、企画とかネット記者みたいな仕事ができるんだろうか。好きなことを仕事にするなんて可能なんだろうか。
【8話】インターン同期との作業で適職に気付き始める
モンモンとしたまま、インターンをこなす佐藤。同期のKと作業をしていて、自分に向いていること、向いていないことに気づく。
そこで、自分の適性を仕事にできるか・活かせるか悩み始めるのだった。
参照:企画職よりもコツコツやる仕事の方が向いている!?インターンをやる意味はあったのだろうか #フリーで働くゆとりの告白 Vol.8
アプリの企画に可能性を感じないこともあって、事務作業を好むようになっていた。Kは事務作業が苦手で、自分がサポートするなどして、優越感を感じれたことも一つの要因だったんだと思う。
やはり、自分はコツコツした作業が向いてるし、こうした努力を積み重ねられる仕事についたら、活躍できるんだろうな、なんてことを思っていた。
しかし、パッと思いつく仕事がデータ入力しかなかったので、将来はどんな仕事を選べばいいのかな、と途方に暮れた。
今後の「#フリーで働くゆとりの告白」動向に注目だ!急展開が!
今回は「#フリーで働くゆとりの告白」の総集編を取り上げた。断片的に読んでいた方は、これで流れがわかったはず。
ということで、これからも短編小説の行く末に期待してほしい。今後は、とんでもない展開が待ち構えているのだから。
提供:らふらく^^[@TwinTKchanをフォローすると、この小説の続きが読めます]
この短編小説をまとめて読む際はこちらから→「仕事・キャリア > フリーで働くゆとりの告白」
※ここで語られることはフィクションであり、実在の人物や団体などとは一切関係ありません。