iPhoneアプリ企画職インターンが決まったのはいいものの、致命的なことに気づいてしまった。
iPhoneどころかスマホさえ持っていないのだ。僕みたいな情報弱者にとっては、持つメリットがわからなかった。
ガラケーで事足りていたわけだ。
2011年当時はスマホなんて情報強者の持ち物
下火になっていたmixiのチェックはもちろん、Twitterのつぶやきもそれで十分だった。
当時は、LINEなんて便利なインフラはなく、キャリアのEメールでコミュニケーションをとり、通話の手段はキャリアから受け取った電話番号を利用したものだった。
だから、スマホを使うなんて発想はまるでなかった。
こんな僕にiPhoneアプリの企画なんてできるのだろうか。
いやはや、困った。困った。どうしよう。
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オフィスでテンパり、社員さんに全力で心配される
ともあれ、初出社日だ。最初が肝心だから、挨拶だけはしっかりしておこうということで総武線から挨拶のシミュレーションをひたすら繰り返す。
西船橋で東西線に乗り換えてからも、大手町で半蔵門線に乗り換えてからもひたすら続ける。
そして、渋谷に到着。スクランブル交差点を渡るときも人見知りをなんとか隠すため、全力で社交性スイッチを入れた自分をイメージしながら、最初の挨拶をシミュレーションする。
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マルイあたりで緊張がピークを迎えた
それを隠すために、ひたすらいいイメージを膨らます。自己紹介後、チームに打ち解けるイメージを。
そして、数分後、オフィスに到着。
受付の小洒落た電話機で電話をかける。面接を担当してくれたIさんが応対してくれて、オフィス(執務室)の中に迎え入れてくれる。
執務室に入って安心した
社員さんが立ち上がって迎え入れてくれた。
そのムードに嬉しくなって、不安がちょっとなくなった。そこにいた社員さんは、男性3人の女性1人。スタートアップっぽくて皆イケイケな感じ。
こういうのが渋谷の会社なのかなあ、なんてことを思いながら、自己紹介をする。
何度もシミュレーションしたはずなのに、カミカミで全然うまくいかなかった。
たぶん、社員さんからしたら
「こいつ大丈夫か?」みたいな感じだったと思う。
実際、インターンを初めて1ヶ月後に「この子、馴染めなくていなくなっちゃいそうだな、と思ってた」と社員Sさんに打ち明けられた。
それくらい、やばかったみたい。
そんなグダグダな自己紹介の後
オフィスの中を案内された。
その会社はエントランスがあって、執務室が1つ、会議室が1つある構造だった。執務室はコワーキングスペースっぽくて開放感があった。
会議室には、高そうな椅子を使っていて「これがスタートアップなのか」と田舎者の僕はひたすら感心していた。
そして、社員さんを紹介された。
男性の社員さん1人は
元野球選手の清原さんみみたいな風格が漂って、仲良くできるか心配になったのはいい思い出だ。
女性の社員さんは、すごく綺麗でスタートアップにはこういう人が必要なんだなあ、とか思ってた。
社員さんを紹介してもらった後は、実務について説明してもらった。
やることは2つ
1つはiPhoneアプリの企画。アプリのアイデアを何個か考えて、それを社員さんにプレゼン。それが良かったら、エンジニアさんに実装してもらうという流れ。
もう1つの仕事は、会社の事業のお手伝い。
とは言っても、既存アプリのデータ入力など、作業的なものだった。この2つをバランス良くこなしていくことが求められた。
あとは、勤怠、日報の書き方を習って、業務開始
その際、もう1人インターン生がいると告げられた。次の出勤時に会えるらしい。この時は、数少ない同期の存在に期待を寄せていた。
なんでも、MARCHで長期留学をしていた人らしい。
田舎の大学に通っていた僕にとっては、憧れざるを得ない人間である。出会ったときは、どんな風に接すればいいのか、その時から頭を悩ませていた。
そんなこんなで、1日目のインターン勤務時間はあっという間に、過ぎていった。思っていた以上にやりやすく、なんとかやっていけそうな感じだった。
日報を書いて、社員さんに挨拶をして退社した
そして、半蔵門線に飛び乗り、当時使っていたSONYのミュージックプレイヤーを聞きながら、その日のことを振り返っていた。
この時は、待ち受ける試練など想像もしていなかった。
インターンシップの初日あいさつで心がけること
ここまで書いたことは、もう何年も前のことです。
そして、社会人5年目になった今、インターン初日あいさつでやっておけばよかったなと思うのは、できるだけ大きな声で笑顔でやべることです。
人は見た目が9割という本があるように、人って印象を外見で決められてしまうんですよ。
しゃべる内容はどうでもいい
メラビアンの法則によると、人は相手の印象を決める時、7割外見で決めて、話す内容は1~2割しか気にしてないなんて話もあります。
なので、まずは見た目をしっかりしましょう。
例えば、ボサボサの頭でいかない、できるだけ堂々とする、など。
自己紹介では、会話のタネを入れる
あと、もっと特徴的なあいさつをすればうよかったなと思っています。
当時は、大学名、名前を言って「よろしくお願いします」しか言わなかったんですが、もっと社員さんが食いつくような、その後のネタになるような話をすればよかったですね。
例えば、「サッカーが好きでJリーグ中継は欠かさずみています」とか、「お笑いが好きで、中毒的に深夜番組を見ています」とか。
やってみるとわかりますが、社員さんと打ち解けた方がインターンはやりやすくなるので、こういったことも覚えておきましょう。
インターン最終日の最後のあいさつ
あと、インターン最終日は、しっかりお礼の気持ちを伝えた方がいいですね。
「終わり良ければすべて良し」ということわざがあるように、終わりの印象で(ほぼ)全てが決まってしまいます。
なので、お世話になって人には感謝の気持ちを伝えにいきましょう。
なお、会社員の場合、退職メールを一斉に送る文化がありますが、インターンならその必要はないですね。