読者層とメディアの読まれ方を把握することって超大事ですよね。『プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術』って本を冷や汗かきながら読んで思いました。
この本は、有名メディア「ライフハッカー」で年間250本もの書評を書くプロライターが書いたもの。その言葉がめちゃくちゃ参考になったので、紹介します。
人気メディアを育てたいのに、好き放題書いちゃってる方は絶対に読んだ方がいい本です。その姿勢を改善すれば、もっとメディアで稼げますよ。
ライフハッカーは通勤中のスマホ、休憩中のPCで読まれている
メディア運営者として「読者は制限に囲まれながら読んでいる」っていう記述から、汗が止まらなくなりました。
読み手が不自由な状況でコンテンツを見ていると認識した方がいい、それを頭に入れてコンテンツを作った方がいいっていうのは忘れちゃいけませんよね。
読者は、仕事からプライベートまで、さまざまな制限に囲まれながら記事に目を通していると考えたほうがいい。だからこそ書き手には、多少なりとも読み手の事情を認識しておく必要があるのではないだろうかと、個人的には思っています。
そうした前提を理解した上で知るべきは、読者層(年齢、性別、趣味や関心)なのです。同時に、彼らがどのような状況、状態で読んでいるかを想像することも必要なんです。
媒体資料によると、「ライフハッカー」の主要読者層は25歳から34歳を中心としたビジネスパーソンだそうです。
だとすれば、自宅で時間をかけて読むという人はむしろ少数派であるはずで、多くは「通勤途中の電車などでスマホを利用して」、あるいは「仕事の空き時間にオフィスのパソコンで」記事を読んでいるであろうことが容易に想像できます。
ここまで明確に読者像をイメージした上で欠かせないのは、彼らが求めるコンテンツを考え、それを提供することです。
そこで私の場合は、書くうえで、
「なかなか時間をとることができないビジネスパーソンが、効率的に情報収集できる」
ということを意識しました。
著者は上記目的のために、特殊な書評の書き方を採用しています。紙の新聞とは違って、印象に残った箇所を多めに引き出すようにしているそうです。
引用を多く用いた方が短時間での情報収集に効果あり
その理由は以下の通り。
理由は、読者の視点に立った場合、引用を用いたほうが具体的であり、短時間での情報収集に効果的、そして一部を抜き出すことにより、結果的には全体への関心を高めることにもなるはずだから
記事をじっくり読めないビジネスパーソンのために、短時間で重要な部分を収集できるようにしているんですね。このような、読者層を想定したコンテンツ作りは極めて重要なんです。
こういうことを書くと、「そんなの当たり前だろ。知ってるよw」と言いたくなると思います。耳にタコができるくらい語られていますからね。
しかし、これができているメディアって少ないんです。
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らふらく^^の読者層「25~34歳のニュースジャンキー」
僕もブログの記事を書く際は、読者層を想定するようにしています。
「らふらく^^」の主な読者層はGoogle Analyticsで見る限り、25~34歳のニュースジャンキーです(つまり、僕)。
男女比は半々、「モバイル:PC=70:30」なので、スマホから読んでいる人が多い。
と、ここで疑問を感じました。
データへの疑問から読者の消費スタイルを想像しよう
僕のようなニュースジャンキーはPCでコンテンツを消費するのが一般的です。それなのに、モバイルが7割。この原因は、モバイルで閲覧せざるを得ない環境にいるユーザーが多いからでしょう。
そのような人々というのは、電車において片手で情報収集せざるを得ない人たち、つまり通勤中に情報収集しているニュースジャンキーです。
イメージとしては、家ではPCをメイン使いするが、電車に乗る必要があるので、どうしてもモバイルを使ってしまっている、という感じ。ライフハッカーと似ている層ですね。
なので、僕も「小見出しを多くする」「重要な部分に色付け」「長い文章には目次を生成」などして、スマホでざっくり読みされても読み手に要点が伝わる文章を書いています。
他にも、コンテンツを届ける時間にこだわっています。
SNSで反応の良い8時、12時、17時。日曜の夜に配信
「Klout」で、Twitterの配信時間は8時台、12時台、17〜19時がいいとわかったので、その時間帯にシェアするようにしています。
また、Facebookページの投稿もリーチ数を見ながら、チューニングしています。ちなみに、Facebookページ投稿で反応がいいのは、日曜日の21時以降ですね。(月曜日の朝は反応が悪いので、配信しないようにしていますw)
SNSにおいて、こういった反応になるのは読者層がビジネスパーソンに多いからです。
忙しいビジネスパーソンは電車でつまみ読みする
朝は通勤電車で、昼はランチ先で、夕方は帰りの電車、もしくは会社の休憩所で、という感じで僕の記事を読んでいるのでしょう。
こうした層がメイン読者なので、金曜の夕方と土曜日はアクセスが落ちます。
これくらい読者層を明確にイメージしておけば、読者にウケるコンテンツを作れるようになります。さらに、マネタイズの面でもいい効果があるのです。
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広告効果の高いメディアだとアピールできる
読者層を把握できていれば、メディアの特徴を説明しやすくなり、スポンサーも付きやすくなるんです。
優良な見込み客が検索するキーワードで、安定した検索流入がある記事は広告効果が高いと思うんですよね。広告主はそうした記事に目を向けると、広告効果も上がると思います。
ブロガーも広告効果の高そうな記事があるなら、もっとアピールするべきだと思うんですよ。
実際、メディアの特性を理解した提案を日々いただいています。僕のブログはポータルサイトみたいに莫大にPVがあるわけではありません。(ピークよりは下がりましたw)
しかし、特定の広告主の方からは優良メディアとして認識してもらえているんです。
100万PVの雑多なジャンルと20万PVの専門ジャンルはどっちがいい?
以下の例のように、読者層を理解してメディアの特徴を伝えられるというのは、非常に大事なんです。
ナースハッピーライフ | 看護に役立つ知識が学べるハウツーサイトが月間ユニークユーザー12万人で月に50万円を稼いでいるらしいのです。
ナースハッピーライフでは、なもなもキャリアサービスのような看護師専門の転職サイトによるアフィリエイト収入が稼ぎ頭です。
参照:月間20万PV程でもブログで生活するだけのお金は稼げる
なので、自分のメディアの読者層を理解できておらず、メディア自体の特徴を語れていないならば、まずは読者を理解しましょう。
そうすれば、ヒットコンテンツを作れるようになりますし、マネタイズの面でも有利になります。
参照:イケダハヤト氏のブログ収益を超えているので、マネタイズで重要なことをまとめた
メディア運営で非常に重要なことなので、早急に手をつけましょう。
ではまた!(提供:らふらく^^(@TwinTKchan))
次回予告「これからの商業メディアに重要なのは1PVあたりの収益!NewsPicks戦略だ!」