吉本の動画戦略にはコンテンツホルダーはもちろん、自分のコンテンツで飯を食おうとしている個人クリエイターは注目していくべきです。
今回は、そうした吉本興業の事例の紹介と今後の展望を予測していきます。
人気芸人のネタ動画もアップ
これまではDVDやLIVEの告知などに終始しており、あまり芸人のコンテンツを配信していなかった吉本興業チャンネル。
しかし、最近になって芸人が作るコンテンツを充実させ始めました。
例えばこれ。
人気芸人パンサーのネタをアップロードしています。他にもNON STYLEやCOWCOWなど人気芸人のネタ動画を用意しています。
これらの動画はDVDなど物販の導線として利用しているようですが、これは大きな変化です。
これまで、コンテンツホルダーは作成したコンテンツ(音楽、映画、ドラマなど)を無料で公開する事に積極的ではありませんでした。しかし、コンテンツホルダー最大手である吉本興業の行動をきっかけに彼らの意識も変わっていくのではないでしょうか。
吉本のように人気芸人による一部コンテンツを商品への導線として集客し、物販で儲ける。こういった方法を各社がとっていくでしょう。
また、YouTubeをこれから売り出したい無名タレントの顔を売る場としても機能させていくはずです。
この動画のように。
エンターテイメント系コンテンツは動画で強みを発揮できますから、こうした取り組みは今後増えていくでしょう。
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芸人がチャンネルを持ちファンのエンゲージメントを高めていく
さらに面白いのが「吉本興業」としてでなく、「芸人単体」でチャンネルを持っていることです。
例えばガリットチュウのガリットチュウ 福島というチャンネル。
ガリットチュウ 福島には【超細かすぎ!】スーパーマニアックものまね!など彼らの魅力を推しだした動画が並んでいます。
特に福ちゃんのものまね動画は爆笑必至です。
作業中に見ていたのですが、お笑いをこらえるのが大変でした笑
さらにすごいのが、コメント欄にて芸人とリアルに交流できる事です!
こうした「コメント欄で交流できる」サービスを提供していくことでファンのエンゲージメントを高めていく事ができます。
ここには、一般的なファンをコアなファンに育てていき、コアファン限定の有料イベントなどでマネタイズしていく狙いがあるのかなと思います。
吉本のこうした戦略はアーティストやクリエイターを抱えるコンテンツホルダーもマネすべきですし、ファンのエンゲージメントを高めていく点では個人で活動するクリエイターも参考になると思います。
最近は個人のマネタイズとしてSynapseのようなオンラインコミュニティが注目されていますから、YouTubeで密な関係性を築いたロイヤルユーザーに対してオンラインコミュニティ参加を促すという戦略も重要になってくるでしょう。
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動画事業の種をまいていた吉本興業
実は以前から吉本は動画展開の足がかりを作っていたようで、こんな取り組みを実施しています。
吉本興業、YouTube動画ネットワークを活用したオンラインタレント・クリエイター発掘・育成プラットフォーム「OmO」スタート
内容としてはYouTubeの動画ネットワークMCNを利用してクリエイターの発掘・育成を行うプラットフォームであるOmOを開始したというもの。
この「OmO」のコンセプトがなかなかステキなのです。
「ひとりひとりに、劇場を。」つまり個人でもネットを介して劇場を持てるという事です。これは私が大切にしている「好きなことで飯を食える社会にする」に近く、一気にファンになってしまいました笑
内容も面白そうで、個人クリエイターや
吉本所属のクリエイターが
作品を載っけているようです。
ぜひここからスターが生まれてほしいですね。
吉本興行の動画戦略に注目
紹介してきたように、吉本興業が動画事業に対して本気を出してきました。
コンテンツホルダーはもちろん個人クリエイターも、マネタイズの方法を学ぶために吉本興業の動向を注視していく必要があるでしょう。
個人的には、こうした動きをきっかけに好きなことで飯を食える人が増えていってほしいです。
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それでは!