ブログで何度も紹介している名著「普通の人が老後まで安心して暮らすためのお金の話」。勉強になることがたくさん書かれているので、今回もお金の知識をを取り上げてみます。
僕のようなフリーランスが知っておきたい国民年金についてです。老後のお金をしっかり用意しておきたいのであれば、必見ですよ。
フリーターよ、国民年金は払ったほうが得するぞ
まず知っておきたいのが「国民年金を払えば、老後の年金以外でもお金がもらえるようになる」ということ。
フリーランスというよりは、お金を払う余裕のないフリーターには、「俺たちの世代は年金を払っても、受け取れないから払ったら損するだけ」という人がいますが、それは間違いなんですね。
前回も紹介したように、生命保険のような制度がついてくるんですよ。
国民年金を払っていれば、老人になったときの老齢年金だけでなく、若くして自分が死んだときに残された子どもと妻のための遺族年金、障害者になってしまったときの障害年金の恩恵も受けることができるのです。
また、払った分のお金は確定申告のとき「控除」になるのです。
参照:確定申告の前にフリーランスの疑問「領収書じゃなくレシートでもOK?」に答えておく!税金の知識をつけよう
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年金を払っても確定申告すれば戻ってくる
控除は、確定申告をする人なら絶対に知っておきたい知識です。
40年かけて支払う1000万円や1700万円ですが、社会保険料控除があることを忘れてはいけません。払ったお金の一部は年度末の確定申告で戻ってくるのです。
国民年金の保険料は定額で、平成27年度は1カ月1万5590円です。
例えば、課税所得が330万円以上であれば所得税率は20%以上になりますから、取りあえずは1万5590円を支払うのですが、年度末にそのうちの20%、つまり月3100円ほどの税金が戻ってくる。
ですから実質の負担は毎月1万2500円程度となります。
これは毎年のことですから、支払う国民年金保険料の20%が確定申告で戻ってくると、支払総額は1000万円ではなく800万円となるわけです。
このように、老後にもらえる年金以外に目を向けると、若いうちから国民年金を納めておくのが得とわかりますよね。
他にも本書では、老後にもらえるお金が増えるお得な制度も紹介されています。
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付加年金で老後にもらえるお金を増やそう
それは、「付加年金」というもの。現役世代から、少し多めに年金を納めておくだけでOKなのです。
これは1カ月400円、毎月の国民年金の保険料を多く払うものです。
例えば40年間、480カ月の間、毎月400円多く払ったとします。
その合計は400円×480、全部で19万2000円です(このお金も社会保険料控除で税金の還付を受けます。ですから、実際の負担額はこれよりも少ないことになります)。
では、受け取る年金額はいくら増えるでしょうか?
答えは毎年9万6000円です。
付加年金を使えば、トータルで払った金額の半分を老後に毎年もらえるのです。つまり、老後の2年で払った分の元がとれてしまうのです。これはお得ですよね。
平成27年度の78万100円の年金は付加年金を40年間払っていれば、毎年87万6100円になります。夫婦で175万2200円となります。
夫婦で考えれば、プラス20万弱になりますから、これは大きいですね。
このように、意外と知られていない制度を把握しておけば、老後資金の準備に役立ちます。なので、「いいな!」と思った方は、いますぐ住民票のある市区町村の国民年金担当課に相談してみてください。
年金は支払い方を変えるだけでお得に
また、年金はまとめて払うことで、納める額が安くなります。
参照:フリーランス、個人事業主は国民年金保険料を前納しよう!最大1万5千円もお得に!
さらに、支払い方法を口座振替などでなく、クレジットカードにすると、クレジットカード会社のポイントもたまります。
クレジットカード会社から18万円分のポイントがついてきます。
僕は楽天カードを使っていますから、それで決済すれば楽天ポイントがたまるんですね。
参照:マツキヨとかで貯めたポイントは楽天ポイントに交換できる事、楽天カードでの買い物がお得って事は知っておきたい
このように、支払い方法に注目することでも得をします。何度もオススメしている通り、本書は名著です。ぜひ読んでみてください。
ではまた!(提供:らふらく(@TwinTKchan))
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「お金について真剣に考えるようになった理由」