朝井リョウさんの著書「何者」を読んで、他人を心から祝福できる人って少ないんだな、と感じました。
これができるのって、相当恵まれてる人ですよね。めっちゃ金持ちとか、めっちゃイケメンとか。
内定を祝っておきながら、ブラック企業であることを望む怖さ
小説の中で考えるきっかけになったくだりは、以下のようなもの。
「みんなで就活頑張ろう」と切磋琢磨していた学生4人(男:2、女:2)がいた。その中で、1人の女の子に内定が出て3人に共有。その内定先はAという会社
もう1人の女の子が「おめでとう」と祝福。Twitterでも「親友が内定!自分のことのように嬉しい!」とつぶやく。
しかし、実際は「A(会社名) ブラック」で検索していた。つまり、友達の内定先がブラック企業であることを願っていた、ということ。
この女の子、表向きは祝ってように見えて、実は悔しくてたまらなくて内定をもらった友達にネガティブな感情を抱いていた。
一般的には、「A ブラック」で検索した女の子が悪役に見えます。でも、僕はそう思えないんですよ。というか、共感してしまうんです。
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満ち足りた人間だけが心から祝うことができる
僕も同じような経験をしたことがあるからです。1度目の就活でうまくいってなかった頃、就活友達がいたのですが、彼らから「内定をもらった!」と報告されても素直にお祝いできなかったんですよね。
自分が内定どころか、選考にすら通過しない苦しい状況だったからです。そんなんでしたから、報告をされてもイラだってました。
これと似たことって世の中には、いっぱいあるんですよね。例えば、結婚。
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Facebookで「結婚おめでとう!」。Twitterでは「は?自慢?」
SNSの闇、怖い話を聞いたことがあります。
それは、Facebook「結婚しました報告」にて。
結婚した人の友人が「おめでとう」とコメントしてたんですが、その直後Twitterの匿名アカウントでは「は?自慢?」みたいなことをつぶやいてたんだとか。
これもまさに「満ち足りてない人は心から祝えない現象」ですよね。
2000万稼ぎました!への反応で、その人の収入がわかる
他だと、「2000万円稼ぎました」という報告に悪意を持って接してしまう人たち。これも、自身に足りないものがあるからこそ、ネガティブに捉えてしまうんですよね。
逆に、この記事に「へー」くらいで接することのできた人は、「十分稼いでいる」ということ。
つまり、人間は「自分が持ってない他人に幸福」を報告されると、不快感を抱き、持っているものを報告されると、素直に祝うことができるんですよね。
だから、他人の幸せを素直に祝えなくても、「俺はなんてダメな人間なんだ」と落ち込む必要はないんですね。人間なんて、そんなもんですから。
と、年末に幸福論について考えてしまったので、書いてみました。みなさんは、どんな意見を持っているでしょうか?TwitterやFacebookでシェアして教えてください。
【人気記事】年末でゆっくり考える時間があるので幸福論を。マイルドヤンキーはなぜ幸福か?について。
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— らふらく^^のタクスズキ (@TwinTKchan) 2015, 12月 30
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