こんにちは。タクスズキ(@TwinTKchan)です。
先日、おもしろい考えを持って会社を経営している社長さん(IT業界)とお話しました。その時、「これから入るといい企業はこんなところだよね」なんてことを思ったので書いておきます。
就活中の学生さんはもちろん、転職を考えている方にとっても参考になる内容です。
会社の理念を従業員に浸透させるのは難しい
その社長さんが意識しているのは、以下のこと。普通の社長とは考え方が全然違ったんですよ。
「会社の理念と従業員の意識は一致しない」、「理念が浸透することは難しい」ということは念頭において経営するようにしています。
このように考えているのは、働き手が企業の理念を意識して働いてくれることは稀だとわかっているから。実際、社長さんも会社員時代は、それを意識したことがなかったそうです。
さらに、IT業界という転職の多い業界にいることも「理念無視」の思想につながっているんだとか。
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社員は、会社をステップアップとしか思っていない
人材の流動性が激しいIT業界では、会社をステップアップのためのツールと考えている人が多いです。
よくあるのが、3年働いてどうステップアップしていくか?を考えるパターン。例えば、ここでアプリ開発の実績を作る、プロデューサーとしての腕を磨くなど。
だから、この業界にいる人のほとんどは「自分のキャリア」のために働くわけですよ。こんな状況ですから、社長さんは理念の浸透を期待していないんだそうです。
それよりは、「従業員がステップアップできる環境を用意するので、安心して働いてくださいね」という考え方で経営するようにしています。
面接の中で、「本人の意思」と「会社が用意するステップアップのためのプラン」が一致していることは必ず確認します。
このように、割り切って社員に接する方が、働き手は活躍してくれるんだとか。そして、社員のために他にも意識していることがあるんだそうです。
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会社の成長性を働き手のモチベーションにする
それが、「成長性のある事業をやること」。そこにはこんな理由があるんです。
伸びそうな事業をやることも大切にしています。会社の成長性が見えた方が、働く人は魅力を感じられますからね。
確かに、将来的にどんづまりになる事業よりは、伸び代のある事業をやってる会社の方が魅力的に思えますよね。会社でステップアップしたいと思う人間ならなおさらでしょう。
このように、働く側の気持ちを理解した上で、会社の都合を押しつけるのでなく、あえて社員の気持ちに寄り添ってくれる会社ってめちゃくちゃホワイトだと思うんですよ。
たとえ、仕事が忙しくて残業が多い会社だとしても。
ホワイト企業の定義は変わるよ
一般的に、ホワイト企業とは、残業がなくて定時で帰れる歴史ある企業というイメージでした。そういうところって、社員を家族だと思っているので、社是とか理念を浸透させようとするんですよね。
これまで述べてきた社長のやり方とは真逆なわけです。でも、これからの時代、それがブラック企業にもなりうると思うんですよ。
それはまさに以下のツイートの通りで。
残業ないとしても、給料安くて副業禁止の会社はブラック企業だと思うなぁ。社員がマーケット感覚を持とうとする行為を禁止するのは、結構ヤバい。
— タクスズキ@プロブロガー (@TwinTKchan) 2016年5月29日
理念だけ浸透させて社員には居心地のいい場所を用意して、外に出たら全然使えない人材にしちゃうってのは、これからの時代、すごく残酷なことになります。
なので、これから先、30~40年働く予定の人はそのヤバさに気づいて、どっちがホワイト企業なのかを考える必要があるでしょう。
答えは自明ですが、この機会に思考してみてください。
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ではまた!(提供:らふらく(@TwinTKchan))
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