「若者の働き方と早期離職」について考えるイベントに参加してきたので、レポートをまとめました。今の会社を辞めようと思っている方は必見です。
「早期退職したいけど、その後はどうすれば?」「ブラック企業辞めたいけど、、」と不安を抱えている方はご覧下さい。
なお、記事中のかっこ書きの中身は僕の意見です。
>>新卒1年目で転職活動し社会人2年目で退職!正社員を辞める勇気がかなり必要だった
登壇者紹介
司会の山本さん(社会人3年目)
プロブロガーのイケダさん
井上さん
株式会社カイラボ代表
若手退職者100人にインタビューし、
若手、新卒の離職対策を軸に人材育成の研修を展開。
スポンサーリンク
若者が早く辞めるのってどうなの?
まずは、「若者は3年で3割辞めている」という言葉通り、早期離職が問題視されているが、それに対してイケダさんと井上さんはどう考えているかという質問。
イケダ「1年ほどで1社目を辞めている」
早期に辞めている。辞めてよかった。人間には向き不向きがある。
性格もあわなくて、組織生活も合わなかった。合理的な判断だった。
(若者が辞める事に対しては)正直、ケースバイケースすぎてよくわからないが。
井上さん「若者は辞めない方が安全」
井上さん自身、1年10ヶ月という短期間で早期離職している。
コンサルの後、商社に行って10ヶ月で辞めた。
そのあとフリーランス。その後会社を立ち上げた。
起業して2年を迎えた(一番長い)。
若手社員は、基本的に辞めない方が良い。リスクが高いから。
イケダさんは特殊。2年で辞めてフリーランスになれるか?
多分できない。
会社を辞めて後悔している人は10%未満
しかし、今までとったアンケートによると、会社を辞めて後悔している人は100人中、10人いない。
みんな辞めた事に満足している。
「前の会社に満足していた?」に対しては7割が不満をもっていた。
うつによる悩みが多かった。
3年で辞めろとは言えない。
イケダさん
早期離職にはどういった構造の問題があるのか?
井上さん「昔から若者は3年以内に辞めていた」
まず、昔から若者は3年で辞めていた。
ゆとり教育、リクナビのせいでもない。
データを見れば明らか。
会社にも個人にも問題はある。
会社が悪いか、個人が悪いかは見れていない。これから見ていく。
仮説だが、昔は会社の倒産、家業を継ぐだったが、最近は「辞めても大丈夫だよね?」という空気がある。
イケダさん
解決策は?
井上さん「成長したくて辞める人はコンサルに行く優秀層」
成長予感不足で辞めている人がいるのかもしれない。特に大企業にいる社員。
そういう人は大企業、コンサルに行く。
優秀な人に多いケース。
「あえてベンチャーに転職しました」系は存在承認系でベンチャーに行った。
イケダさん「大企業からのベンチャーは楽しい」
ベンチャーは楽しかった。
年収は少し上がった。
大企業にいると、給与テーブルを見て35歳まで20万円の生活にヤバいと思い、ベンチャーに行った。
(イケダさんのように、ベンチャーに魅力を感じられる人は「リクナビNEXT」でその辺の会社を調べてみるといいですよ。IT系だとそういう会社が多いので)
井上さん「転職が多いと年収下がる」
リクルートが出しているデータによると、転職が多いと年収が下がる。
これは知っておいた方が良いデータ。
(これは、転職が多いから年収が下がっているわけではなく、転職が多い人の中に「明確な理由を決めずに転職する人が多いから」年収が下がっているように見えるだけだと思います。
実際、たくさん転職してても、その度に年収が上がってる人はいますからね。転職エージェントから事例を聞いてみるとわかりますよ)
参照:新卒入社6ヶ月で転職し年収170万アップ!若手が転職で成功するためのコツを聞いてきた
参照;転職エージェントと面談してきた!おすすめの非公開求人とか服装についてメモしとく
イケダさん
どういう人に転職を勧めるか?
井上さん「死にたいくらい辛いなら会社を辞めるべき」
死にたいと思うくらいだったら辞めた方が良い。
1年以上務めているのだったら、失業保険出るし。
全部責任取れる度胸があるなら、辞めても良い。
たまに、起業相談が来る。
その人に「やってみれば良いじゃん」というけど、言い訳が始まるような人がいる。そんな人は辞めない方が良い。
イケダさん「言い訳するなら転職するな」
自分に言い訳をする人は転職しない方が良い。
相談をする時点で、違う選択肢は持っているので、アクションをとってみたらいいと思う。
会社をいろいろ調べたりとか。
かつての同僚を見ても、何もしてない人が多い。会社がヤバいと知っているのに。
何かやった方が良い。twitterで会いにいったり。
動いてない人が結構多い。
井上さん「転職市場は活況で20代ならオファーが来る」
転職市場は活況になっている。
20代と言うだけで、Web応募シートが白紙でも転職のオファーが来る。
成蹊大学だけど、オファーが来た。
MARCH以上ならもっとくるのでは。
やめる人の引き止め合戦も起こっている。
(これは確かに、感じてますね。特に第二新卒と言われる社会人歴3年ほどの人たちへのニーズが高まってますからね。求人も増えてますし、この辺はリクナビNEXTを見てみるといいですね)
イケダさん「お金を出してくれる人はいるので起業もあり」
起業支援金の話。
インキュベーション制度もある。サムライインキュベートのような所。
インキュベーションはお金が余っている状態。
投資家はお金を出したがっている。
VCにビジョンなどを話せば数百万円もらえた事例もある。
NPO活動に対する助成金もある(国)。
クラウドファウンディングを使えばお金が集まる。
それで起業することも可能。
投資してもらったお金は失敗前提で出資してもらうので、借金も抱えなくていい。
知り合いの起業家も数ヶ月くらいで化けている。
スポンサーリンク
ブラック企業とは?
ここから話題は、「2人が考えるブラック企業とは?」にシフトしていきます。
イケダさん「働く人を苦しめるのがブラック企業」
働く人の健康を害してまで働かせるのがブラック。
こんな事があった。
妊娠している人がいた。その日は台風。
イケダさんが上司なら「出社しない方が良いよ」と言うけど、その会社はそういうケアが無かった。
一流の大企業にも関わらず。
働くために何で命をかけなければいけないのか?
井上さん「法令違反ならブラック企業」
一般的なブラック企業は、誰かがブラックと言ったらブラック企業になってしまっている。
個人的には、法令に違反していれば、それはブラック企業だと考えている。
見なし残業と制度があったらブラック企業という認識はは違うんじゃ?
司会の山本さん
どうやったらブラック企業に就職しなくていいか?
どうやったら減るのか?
イケダさん「ベンチャーは深夜2時まで働くことも」
労働時間の規制は必要。
ベンチャー時代、19時に帰っていた。
勉強会の後、忘れ物をして22時に会社に帰ったら、みんな仕事していた。
これはヤバいと思った。
0時、深夜2時まで働いている人もいた。
EUだと法的な労働時間規制はある。
自分らの世代で労働時間規制はした方がいいと思う。
井上さん「ベンチャーはブラックでなければ成長しない」
ベンチャーはブラック企業化しないと成長しない。
ハードワークが必要というのが現状。
イケダさん「フリーなら生産性を上げるのが大事」
(イケダさん自身)フリーとしての労働時間は長い。
最近は、生産性を上げようとしている。
労働時間を少なくしてこれまでと同様のパフォーマンスは考えている。
司会の方
人間関係で悩んでいる人にはどうすれば良いか?
うつ病などの対人関係にて。
井上さん「うつならカウンセリングを。キャラを演じるな」
うつ病になったら、カウンセリングとかを受けるのが良い。
本当の自分、ありのままを出せという論調は好きではない。
イケダさんは夫、ブロガーとしての顔は違う。
でも、それは苦痛じゃないはず。
(井上さん自信も)色んな顔がある。
でも、それらは苦しくない。
うつ病の人は苦しいキャラを演じてしまっているから、苦しいのかも。
キャラを変えてみれば?
飲み会に行きたくないなら、そういうブランディングを
商社時代は素になっていた。
「あいつはこういうヤツだ」というブランディングができるようになった。
飲み会に行かないなどを許してもらえるようになった。
その場に応じたキャラを演じるようになったら、楽になった。
イケダさん「貯金があれば会社を辞められる」
オプションを用意しておくといい。
(イケダさんは)150万円くらいあれば生きていける。
大企業時代も150万円くらい貯金できていた。
最低限の生活コストを計算したら、目から鱗だった。
選択肢が広がった。
2年くらい無収入でも大丈夫という安心感を得られた。
最悪、友人の会社を手伝えばいいという選択肢もあった。
地域おこし協力隊という制度もある。
北海道でやっている友人はイキイキと生きている。
今もそういう選択肢がある事を考えて、自分を安堵させている。
辛い思いをしてまで働く必要はあるか?を考えるべき
今の会社で、これだけのお金を稼ぐのにこんなに辛い想いをする必要があるのか?と考えてみる。
地域おこし協力隊はオススメ。
受け入れられる空気ができている。村八分に会う事はまず無い。
何の知識も経験も無い友だちが受け入れられて、その地域の行政職員をやっている。
家や給料を付与される。
移住して3年くらい頑張ってみる制度。
話題は会社を辞めた後に幸せが待っていることについて
イケダさん「迷っている間はいい提案がこない」
高知に筆文字の女性クリエイターがいる。
彼女は医学部を辞めている。
いざ辞めてみたら、色んな人から声かかるようになった。色んな人が応援してくれるようになった。
「迷っている間って来ないんでしょうね。」という言葉が響いた。
飛び出すという事が大切。
迷っていたら、そのメカニズムは出てこない。
面白いと思ってもらえれば、どんどん声がかかる
この人はおもしろいと市場に思ってもらえれば、色んな所から声がかかる。
経歴がおもしろいとそうなる。
声がかからなかったら、自分から行かなければならないが。
もちろん勇気がいるし、叩かれることもある。
インターネットがあるし、発信していけばいいと思う。
「早期退職しても大丈夫?」「ブラック企業辞めたい」と考えているなら
イベントから、仕事を辞めようと思っているなら、実際に動いてみて選択肢を増やすのがいい方法だと感じました。それによって、今の会社以外にも働く場所があるんだと気づけますしね。
なお、今回のテーマとなった「早期退職、その後は?」「ブラック企業辞めたいけど、、」と考えている方。まずは、転職求人サイト「リクナビNEXT」を利用して転職できそうな仕事があるか確認してみて下さい。
確認してみる>>リクナビNEXTのサイト
登録と利用は無料ですので。
ではまた!