慎泰俊×イケダハヤト 「未来を変える/変わる働き方」のイベントレポートをまとめました。なお、所々にある「私は〜」の部分は自分が感じた箇所です。
今回のイベントでは、「複業・副業」に関するセッションが面白かったので、そこに注目してみてください。いま、仕事の適性に悩んでいる方は特によく見て欲しいです。
それではどうぞ。
イベントの目次
興味のあるところから読んでみてください。
・登壇者のプロフィール
・フリーランスという働き方について
・フリーランスのマネタイズは「サロンと有料メルマガ」
・お互いの活動のモチベーション「怒り」と「直感」
・副業について「複数やる事で、逆に専門を深められるようになる」
・発信する上で心がけている事「価値あるものを」「面白い切り口で書く」
・活動の軸「死ぬまでに世界銀行を」「正直者が報われる社会を」
・在宅勤務について「一長一短、チームならオフィス推奨」
・子供への教育について「失敗しても、帰ってこれる場所を用意してあげる」
・挫折してしまったら..
・【あとがき】仕事の適性を知るキッカケになったイベント
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登壇者のプロフィール
① イケダハヤト(@IHayato)さん
ihayato.書店を運営するプロブロガー。
他にも、NPOでマーケティング支援(広報など)を無償で行う。Twitterなどの使い方わからない人が多いそうで、そういった支援を。
② 慎 泰俊 / Taejun Shin (@81TJ) さん
PE投資プロフェッショナル兼NGO代表理事。Living in Peace | チャンスメーカーにて、子供の未来を変えるための寄付を支援。
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フリーランスという働き方について
慎さん…ブロガーで発信するにはペンネームがいいと思う。
匿名だと面白い事が書ける。
池田さん…面白い人は反社会的。
反社会的を売りにして生きていけるのがブロガーの特権。
両者とも自称、社会不適合者。
慎さんにいたっては大企業に入っていたら、三ヶ月ぐらいでやめてたかもしれないとのこと。
フリーランスのマネタイズは「サロンと有料メルマガ」
有料メルマガもありだが、それはクローズドなものである。
知名度が高いならやった方がいいかも。有名人のディナーショーと一緒。
他には、コミュニティをつくってUmeki Salonのように、ノウハウを公開して月額でマネタイズ。こちらは、コンテンツを比較的作りやすい。
お互いの活動のモチベーション「怒り」と「直感」
池田さん…創作活動の根源は怒りだったりする。
最近は怒りを感じなくなってきた。
慎さん…怒りだけじゃダメ。活動のモチベーションは宿命と、ピンときた直感。
生まれ変わったとしても、今の仕事をやる。自分の生きる意味になっている。
大前研一さんにとってのトロンボーンのようなライフワークを持つべきだ。
死ぬまで、触れていられるのがライフワーク。今やっている活動が、慎さんにとってのライフワーク。明日、人生が終わるとしてもやりますか?にYesで答えられたら、それはライフワーク。
仕事はすごく楽しい。
副業について「複数やる事で、逆に専門を深められるようになる」
慎さん…もともと、日本の雇用慣行が従業員を24時間拘束するスタイルだったから
副業が日本に根付いていない。
慎さん…副業のメリットは「①リスク分散」と「②複数やる事で、逆に専門を深められるようになること」。
何かを極める上でも、他の事を一緒にやることが大切。
裾野が広がらないと、深められない。
宮本武蔵は、三年くらい農業していた。農業があるから自然の理がわかったと語っている。
開拓民として農業に従事する傍ら、地域を荒らし廻る野武士を成敗する為に、村人に懇願されて用心棒となったので、考え様によっては一時期は副業までこなしていた事になります。
メインを決めつつ、並行して何かやる事が大切。
慎さんは東京事変のコピーバンドや、ウルトラマラソンなどを並行してやっている。
副業について僕(タク)はこう思った
慎さんの話を聞いていて、私が思い出したのは、セルジオ越後氏の言葉です。
ブラジル人はサッカーばかりやらないからうまくなる。バスケなどをやったりするから、サッカーやるときに新鮮に思って楽しく感じる。だからこそ、自主的にやる姿勢が身に付く。飢えが大切。
複数の仕事に取り組むと、こんなメリットもあるのです。サッカーばかりやっていたら、バスケに適性があることにも気づけませんし、逆にバスケをやったことで「自分はサッカーに向いてるんだ」という気づきを得られます。
ですので、1つのことだけでなく複数のことに取り組めば、自分に適性のあるものが見つかるんです。これは、仕事も同じです。日本では、1津の仕事をやることが良しとされていますが、そんなことはありません。
複数の仕事をやるからこそ、自分の適性に気づいて、楽しい仕事を見つけられるようになるんです。
関連記事:楽しい仕事と一生食っていけるスキルを見つけるのに必要な5つのこと
だからこそ、1つの仕事にこだわらず、複数の仕事に取り組んで、仕事の適性を見つければいいんです。副業ってメリットの方が多いので、取り組んだほうがいいですよ。マジで。
関連記事:老後も稼げる副業や仕事を見つけよう。年金受給が75歳になりそうだから
僕も副業によって、やりがいのある仕事を見つけられたので、皆さんも試してみてください。
関連記事:やりがいのある仕事って何だろう?
発信する上で心がけている事「価値あるものを」「面白い切り口で書く」
池田さん…価値を与えるという視点で発信すること。小さいネタでも深堀りして、価値のある物に変えて行く。
例えば、花見に行って、その後居酒屋に行ったとする。ダメな発信の例は、桜や居酒屋のメニュー写真をアップするだけで、美味しかった的なもの。良い例は、花見で忘れてはいけないものの情報や、行った居酒屋のオススメメニューなど役立つ情報を発信する事。
体験の一つを切り出す。うまい切り出し方をする。これはが「編集」。
池田さんのブログで言うと、郵便局はピン札(新札)両替をしてくれるの記事にあたる。
何気ない日常を価値ある体験として切り出す。
発信の心構え「言葉になっていないことを言葉に落とし込むことで、人間は進化する」
慎さん…炎上しないように気をつけてる。あまり、発信において気にかけていない。
Twitterは自分にとって記録。いつか読み返して、こんなのあったなと振り返られるようにしている。
思いついたことを言葉にすることは大切。言葉にすることで、より深い思考ができるようになる。
言葉になっていないことを言葉に落とし込むことで、人間は進化する。曖昧な物はそのままにせず、言葉にする。
これに対して、池田さんも共感していました。
(池田さんにとって)ブログを書いてるのはそのためだったりする。自分の思考を整理できる。新しい気づきを得られる。
活動の軸「死ぬまでに世界銀行を」「正直者が報われる社会を」
慎さんの軸…死ぬまでに、世界銀行をつくる。
Facebookしかり21世紀は個人の時代。これからは、私的な民間機関でもできるはず。
池田さんの軸…正直者が報われる社会をつくりたい。
本当に価値がある物はなかなか出てこない。それは伝える人が少ないため。
それを知らしめる存在になる。それを伝えて行く人間になりたい。そのように伝えたものが、社会に価値をあたえられるようになれば嬉しい。
例に挙がったのが、Microsoft の東北就労支援。こうした活動の潜在的価値をの指標となるSROI評価。この指標により、金銭的には評価されていないが、世の中には貢献していることを評価できる。
この評価を個人に当てはめられないか?と考えている。それが、正直者が報われる社会。
非金銭的なもので人を評価する社会をつくりたい。こういうことを言うと、「ビジネスを生み出して解決すればいいじゃん」という声が上がると思うが、ビジネスを興して解決できる問題は少ない。
お金で解決できない問題は社会に多いとのこと。
在宅勤務について「一長一短、チームならオフィス推奨」
Yahoo!が在宅勤務禁止にした例をあげて。
慎さん…在宅勤務で、実は結構サボってるらしいことが判明。パッと見で効率はいいように見えるが。長期的に禁止は厳しいのでは?
一長一短。オフィスにいた方がイノベーションは起こしやすい。ジョブズが言うには、夜中の10時とかにしゃべることからイノベーションが生まれる。これからは、同じ場所にいなくてもコラボレートできる環境が求められる。
池田さんの意見…ブロガーについては、在宅でもOK。
1人で突き詰めるなら仕事なら在宅でも大丈夫。
人とコラボレートする仕事なら、オフィスでの方がいい。
子供への教育について「失敗しても、帰ってこれる場所を用意してあげる」
池田さん…子供に教えるべきことは、実験を繰り返すことの大切さ。
実験とは試行錯誤のこと。これからは実験できる人がうまくいく。
それには、褒めることが大切。
「お前は世界を変える」と言葉をかけて、チャレンジする気持ちを促す。失敗しても、帰ってこれる場所を用意してあげる。
親の言葉は大きい。慎さんも子供の頃、両親にかけられた言葉が心に残っている。
僕(タク)はこう思った
「実験」の話を聞いていて、私は、家入さんの言葉を思い出しました。
たかだか生きて80年の人生、自分だけの壮大な実験だと考えれば毎日がわくわくするし、
失敗すら実験材料になる。成功もすれば失敗もする、
経験全部フラスコにぶっ込んで何か新しい物が出来たら儲け物じゃん。
「毎日が実験」。これができたら絶対毎日が楽しいと思います。
挫折してしまったら..
池田さん…みんな一度はやめる。なので、続ける力よりも再開させる力が重要。再開させる前提で休むこともあり。
無償の価値提供は自分のセーフティネットになる
世の中の課題解決にお金は必要ない。今は、みんなが外注しすぎてる。
社会問題に対して、無償の貢献を楽しんでやることが大切。これは、ネットワークなりの形で本業にかえってくる。こうした貢献が自分のセーフティネットにもなる。
【あとがき】仕事の適性を知るキッカケになったイベント
このイベントから1年以上経った今、当時を振り返っているのですが、会社を辞めて専業ブロガーになるキッカケとなったのが、このイベントでした。
このイベント以来、副業(複業)について意識するようになり、会社員(プログラマー)とブロガーという2つの仕事をこなすようになりました。そして、僕にはブロガーとしての適性があることを知り、ブロガー1本でやって行くと決めたのです。
このイベントからは、仕事の適性を知るためには、色々やってみると良いということを学びました。ですので、いま仕事の適性がわからなくなっている人は複業して、適性を見極めてみてください。
その際は、転職エージェントに相談して、自分お良さを引き出してもらうというのもアリですので。いろんな方法を試してみてください。
ではまた!