後悔しない生き方を提示する事は不毛なのかもしれない

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日頃から「こんな生き方があるよ」と道を提示して啓蒙しまくっている自分の行動。これが果たして良いことなのだろうかと、最近はあれこれ考えています。

そのキッカケになったのは、社会学者・古市憲寿著『絶望の国の幸福な若者たち』における一節です。

普段「生き方」について情報発信している方々にはぜひ読んで頂きたいです。

生活満足度8割の「農民工」、1%の「蟻族」

それがこちら。

農村からの出稼ぎ労働者を対象にした調査によると、彼らの生活満足度は八五・六%。なんと劣悪な労働環境に置かれているはずの外来人口の八割が生活に満足しているというのだ。

これは都市部にもともと住んでいる人の生活満足度(七五・五%)よりも高い。  

それは、いくらセーフティネットも何もない暮らしだとしても、農村の生活水準よりはマシだからだ。中国の農村では、今でも石や煉瓦でできた家にほとんど家電もなく暮らしているケースが少なくない。  

また、「どうせ戸籍が違うから」というあきらめが、彼らの生活満足度を上昇させているという可能性がある。

中国では、客観的に見て満足度が高いとは想定しづらい出稼ぎ労働者でも、彼らの故郷よりはいい環境だから、8割もの方が満足していると回答したのです。

仕事を選べる人間の方が満足度は低い

それに対して、「蟻族」と呼ばれる中国のエリートは驚くほど満足度が低いとのこと。

農民工と対照的なのが、「蟻族」と呼ばれる中国版高学歴ワーキングプアだ。  

中国では教育制度改革によって大卒資格が取りやすくなってしまったため、職業上のミスマッチが社会問題になっている。中国政府が推進する地方での公共事業では大量の雇用が創出されているが、それは蟻族の望むような知的労働ではない。

「大学まで出たのに、ブルーカラーなんかできるか」という話だ。  

彼らのうち生活に満足しているのはわずか一%だけで、実に八四%が生活に何らかの不満を抱いているという調査もある。彼らの上昇志向やエリート志向が、おそらく彼らを不幸にしているのだろう。  

本当は蟻族でも満足できるくらいの知的労働やクリエイティヴな仕事を十分に創出できればいいのだろうけど、少なくとも短期的には実現できそうもない

ハイレベルな教育を受けられるようになったことで、若者は多くの選択肢の中から仕事を選べるようになりました。そして、クリエイティブな仕事を求めるようになったと言います。しかし、それに見合った仕事数が十分でないため、蟻族は仕事に就けず、生活満足度が低いと言うのです。

そして、この結果を受けて思いました。「人は、ある程度の諦めを持った中で生きた方が幸せなのではないか」「高度な選択肢を提示する事は悪なのではないか」と。

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公務員・銀行という選択肢から後悔しない生き方を選ぶ

僕は以前、上記の考えと全く逆の記事を書きました。

参照:思い通りの仕事が見つからないなら生まれ育った街を飛び出してみるといい

地方には選択肢が少ないから、満足できる生活を追求するためにも選択肢を広げた方が良い、と。

しかし、蟻族のケースを考えるとそうとは言えません。仮に、地方の選択肢の少なさ(公務員・銀行・農協など)を憂いて他の仕事を求めたとします。その仕事が高度なスキルを求められる仕事だったとしたら、どうでしょう。

スキルの習得のために、日夜、仕事に励まなくてはならないでしょう。それ故、仕事以外の時間を削って自分を追い込む事になります。

後悔しない生き方を提示する事を勘違いしてはならない

これは仕事の時間に対して余裕のある公務員・銀行とは逆の概念です。

公務員や銀行で勤めていれば、得られていたかもしれない余暇の時間など様々なものを手放す事になります。それは友人や家族、恋人と関わる時間など様々です。

それを失ってまで、選択肢を広げて仕事をこなす事に価値があるのでしょうか。生活満足度は上がるのでしょうか。にわかに提示された選択肢を追い求めてしまった事で、満足できない生活を送っている蟻族のようにならないでしょうか。

そうではなく、地方で暮らしている人に対して「仕事の少なさを受け入れるしか無いんですよ」と諦めてもらって、その中で得られる幸せを追求してもらうやり方。その方が、人々の満足度は上がるのではないでしょうか。

それを考えると、これまでやってきた「こんな生き方があります。どうですか?」という啓蒙は「善」ではないのかもしれません。

生き方を変えることが「ありがた迷惑」にもなり得る

もちろん、新しい選択肢を提示する事で良い方向に向かう人もいますが、生活に満足している人に対してリスクの伴う道を提示するのはどうかと思います。

ですので、これからは生き方を提示する相手をしっかり選んで、意思のある方だけにメッセージを伝えていきます。自分の言葉が「ありがた迷惑」になりかねません。そういった事にならないよう、もっと注意しながら発信をしていこうと思った次第です。

この件については、「生き方」について情報発信している人間すべてに当てはまると思いますので、該当する方はどんな意見を持っているか教えてほしいですね。ご意見待ってます。

ではまた!(提供:らふらく^^

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