力を入れずに何となく書いた記事がバズった、何となく書いた曲に多くの反響が寄せられたという経験はありませんか?今回は、こうした謎の現象の要因を突き止めました。
そのヒントはドラゴンボールのスーパーサイヤ人にありました。クリエイターとして名作を生み出したい方は見ておきましょう。
どうでもいい気持ちでモノづくりするとヒットする理由
noteを運営する株式会社ピースオブケイクの加藤さんの「どうでもいいようないい気持ち」というエントリーでクリエイターあるあるが語られていました。
それは「いい感じに力を抜いた時の方がいい作品ができる」というもの。
一般的に、作り手がいいものをつくろうと思うのは、当たり前のことなんだけど、その想いが強すぎるとうまくいかなかったりする。たぶんそれは、肩に力が入りすぎるからで、そうすると持っている力がすべて出し切れなくなることがある。
すごくいいものができるときというのは、どこかリラックスしながら、わりとがつがつしながら、不安もかかえながら、でもとにかく前に進んだら、結果的に120%の力が出た時、だと思う。これは、狙ってできるようになることなのかは、いまだによくわからない。
さらに、引用されていたくるり岸田さんのツイートでも、同じことが語られていました。
くるりの「東京」って、所持金と口座の残高合わせて500円くらいの時に、足立区の綾瀬で書いた曲なんよ。遠く離れた恋人のことがどうでも良くなったような気持ちになって、すごく不安になったけど、なんだか東京の夜風がそよそよと心を吹き抜けて行ってくれた時、とてもいい気分になって書いた歌。
— 岸田繁 shigeru kishida (@Kishida_Qrl) 2014, 6月 1
この「どうでも良くなったような気持ち」というのは他のクリエイターも語っている事なのです。それがバカリズムさんが発した「いい加減に作った方がウケる」というもの。
「考え抜いて作ったものより、いい加減に作ったほうがウケる」
引用元:バカリズム×森山直太朗、Eテレで対談 – お笑いナタリー
大喜利日本一を争うIPPONグランプリでも優勝したり、今田耕司さんが一番面白い芸人として選出したりとお笑い界では最強のクリエイターとされているバカリズムさんも「いい加減、どうでもいい気分」の方がいい作品ができると語っているのです。
実際、僕もこうした事を感じていて「所ジョージさんの「苦労とか努力っていう人はたぶん才能ないんだと思う」から考える諦めの重要性」や「最初は誰でも初心者!Twitter、Facebook、Googleの初期デザインのヒドさに勇気づけられる」はバズを想定せずに力を抜いて書きました。
しかし、思った以上に多くの人に読まれて、所さんの記事に至っては総シェアが2万を超えて今も伸び続けています。
そして、この「いい加減、どうでもいい気分」でモノづくりすると、良いモノを生み出せる理由が『マーフィー お金に好かれる50のルール』を読んで分かったのです。
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力を入れすぎると自分の利益のみを追求してしまう
それが以下の部分。
自分が利益を得ることだけを考えていたり、闘争心や嫉妬心を感じながらやっていると、それらがマイナス要因になって、必ず狂った情報ばかり集めることになります。そういうものが根底にあって考えたものは、うまくいきません。
「幸せを人と分かち合おう」「ともによくなろう」という気持ちで取り組めば、それはすべての人が共通に持っている、繁栄を目指す勝ち組遺伝子の方向性と一致します。
その時、心は穏やかで豊かで快適な状態になっていますから、これも法則にかなっています。その結果、提供したものは多くの人に受け入れられ、喜ばれ、分かち合うことになるのです
本づくりを通して出会う編集者からも、「『これは絶対売れるぞ』と力を入れた本は意外と売れない」という話をよく聞きます。
これもおそらく、利益への関心が先に立ち、根本の部分の考え方が、法則からはずれているためでしょう
自分さえよければという利己的な心、闘争心、嫉妬心などがあれば、快から遠ざかり、目的はうまく達成されません。
その逆に、自分もお客さんもよくなるようにと願う心があれば、勝ち組遺伝子の力が発揮され、目的は果たされます
つまり、「バズらせよう」「売ろう」と自分の利益ばかりを考えて作った作品は「受け手」の利益を考えられていないから、うまくいかない、と。そうではなく、「誰かに幸せを届けよう」という穏やかな気持ちでモノづくりすると、それが「受け手」に伝わって目的を達成する事ができる、と。
この「幸せを届けようという穏やかな気持ち」が「いい加減、どうでもいい気分」なのです。
思えば、僕が力を入れて書いた記事というのは執筆時点で「これはバズるぞー!」と自分の利益のみを考えて作ってしまっているモノです。それ故、想定したシェアは生まれませんでした。
しかし、前述した所さんの記事などはいい具合に力が抜けていて「読んだ人の役に立ったら良いな」という穏やかな気持ちで書いていたため、想定以上のシェアが生まれたのです。
なんかスーパーサイヤ人と似ていますよね。
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「穏やかな心と日々の鍛錬によって目覚める伝説の作り手」を目指す
これまで述べてきたように、作品作りをする上で大切なのは「バズ・シェア」など自分の利益を意識するのではなく、他人の幸せを意識する事で生まれる「穏やかな心」です。
これをスーパーサイヤ人が生まれる公式
「穏やかな心を持ちながら激しい怒りによって目覚めた伝説の戦士」
に当てはめると
「穏やかな心と日々の鍛錬によって目覚める伝説の作り手」
になります。
ですので、良いモノを届けるためには日々の鍛錬から生まれる質はもちろんの事、受け手の利益を考えた「穏やかな心」が必要なのです。
こうした事を知っておくと、伝説の作り手になれるはずですので、ブロガーもといクリエイターは意識していきましょう。
ではまた!(提供:らふらく^^)