「若者の〇〇離れ」「若者は絶望している」はデータで見たらウソでした

公開日: : 最終更新日:2015/07/23 おすすめ本, ビジネス書のおすすめ

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若者は本当にお金がないのか?~統計データが語る意外な真実~』という本が非常に面白かったです。これは、世間で語られるイメージを統計データを用いて本当かどうか検証していくものでして。

その中で興味をそそられたのが、世間で頻繁に語られる「若者の〇〇離れ」や「いまの若者はかわいそう論」について。

この件に関しては、消化不良だった部分が解消されますので、20代の同世代の皆さん、ぜひ読んでみてください。

若者はお金があるし、モノからも離れていない

まずは、世間の若者論で良く語られる「若者の幸福度」について。

今の20代の生活満足度は、過去の20代と比べても高い。20代の生活満足度は、60年代後半は60%程度、70年代には50%程度に低下した年もあるが、90年代後半から70%前後に上昇している。  

つまり、若者の生活満足度は、現在、全ての年代で最も高いだけでなく、バブル期の若者よりも高いのだ。ちなみに、生活に対する充実感や幸福感などを見ても、20代が高いという傾向は変わらない。  

また、若者は厳しい経済環境にあるはずだが、20代では「所得・収入」や「資産・貯蓄」の満足度も高い。一方、40~50代では正規雇用者が多く所得も多いはずだが、満足度は低い

勝手に年長者が「今の若者はかわいそう」というイメージを持っているだけで、実際は「幸せ」と感じている20代は多いという事ですね。僕も今の生活に満足していますから、世間のイメージは間違っている思いますね。

参照:僕たちゆとり世代は自由に生きられる時代に生まれた事を感謝しよう

他にも、所得に関して興味深いデータがありました。

バブル期の89年より09年の方が可処分所得も貯蓄現在高も多い

「若者の〇〇離れ」と揶揄されるようになったことを受け、若者が消費しなくなったのは「お金がないからでは?」という仮説をたてる方もいました。しかし、それも間違いのようなのです。

この統計データを見ると、バブル期の89年より09年の方が可処分所得も貯蓄現在高も多い。  

可処分所得は、男性では30歳未満で+3.2万円、30代で+3.1万円、女性では30歳未満で+5.4万円、30代で+3.6万円も増加している。つまり、単身勤労者世帯の若者は、バブル期より現在の方が月々に多くのお金を手にしている

なお、この期間の消費者物価指数(CPI)はやや上昇しているため(89年を100とすると09年は108・4(*1))、実質的な増加額はやや小さくなるが(物価上昇分を考慮すると、それぞれ先の数値より1~2万円程度低くなる)、増えていることには変わりない

貯蓄現在高についても、09年とバブル期(89年)と比べると、30歳未満の男性は+24万円、女性は+67万円、30代の男性は+138万円、女性は+90万円も増加している。  

懐に入ってくるお金は昔と比べて増えているんですね。では、消費に関するデータはどうなっているのでしょうか。

所得増加だけでなく、消費も増えている

面白いことに「〇〇離れ」と言われる割には、しっかり消費額も増えているのです。

なお、引用で登場する「消費性向」は、可処分所得に占める消費支出の割合のことです。この指標を見ると、懐に入ったお金をどれくらい使ったか確認することができます。

消費支出について細かく見ると、1989年のバブル期と2009年では、男性は+約3万円、女性は+約2万円増加している。

なお、この期間のCPIが100から108・4へとやや上昇(*1)していることを考慮すると、実質的な消費支出の増加額はやや小さくなる(消費支出の増加分から物価上昇分を差し引くため)。  

消費性向については、男性では89年より09年の方がやや大きい。これは、消費支出額は99年以降ほぼ変わらない一方で、可処分所得はリーマン・ショックの影響で04年から09年にかけて減少していることによる。  

女性では消費性向は低下傾向が続いている。これは、消費支出額は99年以降大きく変わらない一方、可処分所得が増加しているためである。  

つまり、若年単身世帯の消費支出と消費性向の推移を見ると、男女とも増加する可処分所得に対して消費に充てる金額の割合は減っているが、使う金額自体は増えている

よって、若年単身世帯の統計データを見る限り、「今の若者はお金を使わない」わけではない。節約志向については、男性では不況のため収入が減った影響が大きく、はっきりそう言えるか微妙なところだが、女性では強まっている

統計データを見る限りでは、消費金額自体は増えているとのことです。いまの若者もしっかり消費しているんですね。

ちなみに、女性の消費性向が低下傾向にあるのは以下のような計算式で説明できます。

15万円 / 30万円 = 0.50(昔の消費性向)
女性の消費支出が2万円増加、可処分所得は5万円増加したとすると、
17万円 / 35万円 = 0.4857(いまの消費性向)

このように、本の中で登場する条件であれば、消費性向は低下するんです。
ですので、消費をしなくなっているわけではないのです。

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「若者は幸福」「〇〇離れのウソ」 by統計データ

本書では、紹介した「所得」「消費支出」以外にも、統計データを用いて俗説の真偽が解明されていました。

統計データで見ると、今の若者は一概にお金がないとは言えない。一人暮らしの若者の所得はバブル期よりも増えている。若者を哀れんでいる現在の中高年の所得よりも多い。  

また、若者は「海外離れ」や「留学離れ」をしているわけではない。「クルマ離れ」は一部で起きているが、一人暮らしの女性ではむしろ自動車保有率が高まっている。「アルコール離れ」は確かに20代で進んでいるが、若者だけの傾向ではない。  

さらに、現在、日本では未婚化・晩婚化、少子化が進行しているが、実は若者の大半は結婚を望んでいる。結婚に対する先延ばし感も薄らいでいる。

恋愛・結婚の状況は、正規・非正規の雇用形態によって異なり、結婚には年収300万円の壁があるようだ。経済問題がある一方、結婚適齢期の男女の未婚理由の第1位は適当な相手にめぐり会わないことであり、恋愛の消極化という現代の若者らしい状況もうかがえた

これらの事実には、20代として「そうだよなあ」と唸ってしまいます。こんな風に統計データを用いると、説得力も増すんですね。改めて数字の大切さを実感しました。

さらに、本書では若者に関して

・「所得」「消費」に関するデータの深堀り
・「働く」への意識
・飲み会に対する意識
・賃金カーブの考察
・モノに対するこだわり

などの考察がなされていますので、一括りにされがちな若者論に嫌気がさしている20代の方々はぜひ読んでみてください。

「おお、そうなんだよ」と共感することがたくさん登場しますので。

ではまた!(提供:らふらく^^

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