毎度どうも。タクスズキ(@TwinTKchan)です。
定年後の生活をバリバリ楽しむ、鍋島さん(66歳)というステキな方と知り合ったので、紹介します。
定年ロスが怖い方、定年関係なく「毎日楽しく生きるにはどうすればいいか?」と考えている方には読んでほしいですね。
新聞折込チラシの研究家
鍋島さんがやられているのは、新聞折込チラシの研究。過去のチラシを見ながら、当時の生活、消費動向を研究されているんだとか。
チラシに注目しているのは、会社員時代にチラシに関わる仕事に従事していたから。30歳から定年まで新聞折込チラシを配信する会社で働いた「チラシのプロ」なのです。
そういったことから、定年後、在職中の知見を生かして研究をするようになったのです。
(事務所には広告、チラシにまつわる資料が沢山)
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新聞とチラシが普及したきっかけは戦争
色々お話を聞く中でまず面白いと思ったのが、折り込みチラシの歴史。
チラシは、新聞が一般家庭に普及してから生まれ、チラシの入る「新聞」は日清・日露戦争をきっかけに一般家庭に普及していったそうです。
というのも、戦争になると家族から戦地に赴く人が出るようになり、それに伴い、戦場で何が起きてるのかを多くの人が知りたくなったのです。
そこで新聞社は、記者を現地に派遣して、現地情報を届けるようにしました。これによって大衆は「貴重な現地情報」を知るために、新聞を読むようになったのです。(一般家庭に新聞が普及)
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チラシは最初、広告ではなかった
このタイミングで読者サービスとして新聞社が始めたのがチラシ。最初は広告ではなく、面白い情報を書いたものを届けていたそうです。
そして、これが思った以上に好評。
すると、それに目をつけた企業が広告を出すようになり、今のようなチラシの形になったんだとか。
地域によって配られるチラシは異なる
このようなチラシの歴史を教えてくれたタイミングで鍋島さんがオススメしてくれたのが「チラシを比較すること」。これによって、スーパーなどの戦略がわかり、ビジネスの勉強にもなるんだとか。
同じスーパーのチラシでも、Aという地域には「サンマがオススメ」、Bという地域には「サバがオススメ」と載せているんだそうです。
つまり、スーパーが戦略的に、地域によって配るチラシを変えているわけです。
(最近はローカルメディアにも興味があるそうで、そういった雑誌や冊子も)
チラシはデータをもとに配信されている
なお、チラシ業界には「データを元に配信するチラシを決める会社」があるんだそうです。それが鍋島さんが勤めていた会社。
その際は、国勢調査をもとに「どういった家庭に配れば効果が高いか」を考えます。インターネットのターゲティング広告と同じ要領で配られてるわけです。
これを知るまでは、チラシって適当に配られてると思っていたので、かなり意外な事実でした。
ちなみに、国勢調査のデータでは、「500m四方に、年収いくらの何歳の人がこれくらいいる」という感じでわかるそうです。(もちろん匿名で)。
(鍋島さんは紙の雑誌にも寄稿されています)
精力的に動く理由「え、だってやりたいんだもん」
このように、かなり精力的に定年後の生活を楽しんでいる鍋島さん。どうしてこれだけ元気なのか、その理由(秘訣)を聞いてみました。
すると、こんなシンプルな回答が。
え、だってやりたいことたくさんあるんだもん。
これには笑ってしまいましたが、その思考に至った背景を詳しく知りたかったので、会社員として働いていた時代のお話を聞いてみました。
紙のチラシの落ち込みを機に外に出た。そしたら、、
鍋島さんの生い立ちは、以下の通り(内容が分厚すぎたので概要をどうぞ)。
30歳で折り込みチラシの業界に入り、最初は営業をやっていた。売り上げ伸ばそう、お客さんのために頑張ろうとバリバリ働いていたら、転機が訪れた。
それは折込チラシの需要減少。(2006年、折り込みチラシはピークを迎えた)
理由はインターネット。状況が変わり、安泰だったはずのマスメディアが落ちていった。そのタイミングで考えたのが、「この先メディアはどうなる?」ということ。
そこで、当時、鍋島さんはネットワーク(人の繋がり)はあったのでいろんな人と話してみた。朝日新聞、読売新聞、北海道新聞などと幅広く。
そこで、業界内の人たちと話してみて、身内でアイデアを出そうとしても何も出てこないことに気づいた。傷の舐めあいというか。
それを機に業界外の人とと交わるように、すると、外の人が「自分とは畑違いの分野」を全然知らないことに気づいた。そこで、業界を超えて人と関われる機会を作った。
このように、現役時代から業界を超えてかなり精力的に動いていたら、やりたいことも見つかって、現在も「やりたいことが消化しきれない」という幸せな状態になっているのです。
(スマホを駆使する鍋島さん)
NPOを折込チラシでサポートしたい
そして最近は、地域課題をチラシを介して解決できないか考えているそうです。
これは、そもそもチラシは「スーパーの特売」など地域情報を伝えてるのだから、それを別ジャンルに応用すればいいのでは?という発想ですね。
例えば「地域課題を解決しようとしているNPO」のメッセージをチラシとして入れる、といった感じで。これは「チラシの折り込み会社が地域のサポーターになる」ということ。
「そして、こうした活動はチラシの折り込み会社が変わって行くためにもプラスになる」とも語ってくれた鍋島さん。この時もかなりエネルギッシュで、非常に刺激を受けました。
(いつも笑顔で元気をもらえます。人間パワースポット)
チラシのイノベーションを起こしたい
あと将来の展望として「チラシのイノベーションを起こす」ともおっしゃっていました。例えば、「スマホとの融合、AR、デジタルを使う」といった感じで。
具体的には「1枚のチラシでも立体に見せる。マンションの販売チラシでARを使い間取りが見れる」というアイデアがあるそうです。
なお、過去にはこんな感じで革新的なチラシを作ってきたみたいです。
商店街のガラガラポンをチラシで実現。スマホなどでチラシのQRコード読み取り、抽選結果が出るようにした。あとは、その結果をお店で見せて、景品交換。
このように、鍋島さんは面白いことを沢山されている方なのです。
(かなり昔のローソンのチラシ)
【感想】定年ロスを防ぐために、現役時代からやりたいことのタネを見つけておこう
エネルギッシュな鍋島さんのお話を聞いていて感じたのは、現役で働いている時に「定年後やりたいことのタネ」を見つけられるかどうかで、定年後の生活が決まるのだなということ。
紹介してきたように、鍋島さんは現役時代から、「仕事」、「人をつなぐこと」など精力的に動いてきまた。そして、その中でリタイア後の楽しみ(生きがい)を見つけました。
このように、バリバリ働いている時から興味の赴くままに活動することで、定年後も充実するんだなということを鍋島さんから学ばせてもらいました。(ホント少年みたいな人でした)
なので、うちの両親にもこういったことは伝えたいと思います。(毎日ブログ見てるらしいから、必要ないだろうけど)
ということで、皆さんも紹介してきたことを意識しながら現役時代を過ごしてみてください。
鍋島さんのFacebook>>https://www.facebook.com/hirotoshi.nabeshima(本を出版したいそうなので、関係者の方はぜひ)
ではまた!(提供:らふらく(@TwinTKchan))
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「鍋島さんに驚いた100のこと。1つ目、僕とFacebookを始めた時期が同じ」