ビズリーチさん主催の記者発表会にて、消滅可能性都市で地方創生に取り組んでいる最年少副町長(29歳)と、移住者の話を聞いてきました。
2人が活動する都市は、鹿児島県長島町。副町長の井上さんがめちゃくちゃ面白かったんですよ。なんでも、その取り組みは石破大臣にも注目されているようです。
さらに、東京から移住し「長島xIT」をテーマに活躍する29歳の土井さんもアクティブでしたね。
こうやって29歳ながら地方で活躍する2人、これから地方で活躍したいと思っている方は必見ですよ。
副町長、求人サービス運営者、移住者の3方向から
イベントは、井上さん、土井さんとビズリーチの代表である南さんがそれぞれお話しする流れ。
井上さんは長島町の現状を、南さんは地方求人を掲載するサービス「スタンバイ」を、土井さんは移住のリアルについてお話ししてくれました。
まずは、井上さんのお話から。リアルタイムツイートとともにお届けします。
総務省から地方創生人材支援制度第1号として長島町へ
鹿児島県長島町 地方創生人材公募 記者発表会に来ています。
ビズリーチさんとの共同です。
地方の求人を取り扱う、「スタンバイ」も絡んでいるみたいですね。
実際、長島町に移住された方も登壇されます。
#らふめも
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
相当、バリキャリの方みたいですね。
長島町の副町長になった井上さん。
2008年、総務省に入社後、愛知県へ派遣。
2015年、地方創生人材支援制度第1号として、長島町へ。
#らふめも
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
地方はお金がないのではなく、人材が少ない
地方はお金がないのではない。人材が少ない。小さな市町村こそ、国や大学教授、民間から優秀な人材を派遣しようという流れ。地方創生で。
な
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
長島町は魅力的。
特に海。ぶり、タコなど美味しいものがたくさん。
漁協で株式会社も設立。
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教育が手厚い!「ぶり奨学金」も
長島町の魅力は、特産品だけでなく教育支援にもあるようです。
いいものはあるが、人口減少が続いている。
そこで、南九州で一番最初に対策を。
結婚、出産、子育ての課題を解決しようと。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
町内に高校がない。家計の負担になるし、若者減少の原因にも。
そこで、「ぶり奨学金」を。
卒業後、長島に戻ってきた場合は、その期間の返還を免除。
「獅子島の子落し塾」も。離島の廃校で高校生のための自修塾。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
薄利多売をやめ、ブランド化した商品を販売していく方針
町全体で子育てを支援。島に貢献したいと思う人がたくさんいる。
基幹産業にも課題があった。卸売大量販売がメインだった。
ブランディングし、自分たちの商品も売れるように。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
欲しい人材「特産品を売れる人、人を呼べる人、商品開発できる人」
地域の中で対応しても、難しい。そこで、地域おこし協力隊の制度を。
そこで、地域おこし協力隊とスタンバイカンバニーと組もう、と。
そうやって人材を募集。以下のような。
・特産品を売れる人
・人を呼べる人
・環境を改善できる人
・商品開発できる人
・場づくりができる人
など
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
さらに、具体的な職種についてもお話ししてくれました。
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求められている職種はツアープランナーなど様々
星も綺麗だが、それを生かせていない。それを活用して、ツアーを組める人。
地元の食材を使ったパティシエ。
こうした人材をスタンバイで募集。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
「食べる通信」でストーリーを伝える編集長も募集。
「食べる〜」は長島町の特産品を販売できる人材。
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誰でもいいから来てください、じゃない
選考では、実際に長島町に来てもらう。
誰でもいいから来てください、じゃない。「誰でもいいから結婚してください」というのがないように。
本当に来たいと思ってくれる人に、来て欲しい。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
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プロフェッショナル人材を地方へ
続いて、ビズリーチの代表である南さんが「スタンバイ」の紹介を。
続いて、ビズリーチの代表・南さんのお話。
「ビズリーチでは、プロフェッショナル人材に絞ってきた。その中で、特に注力してきたのが、地方企業への人材紹介」
地方と関わる中で、人口減少を実感。896の自治体が消滅可能性都市として選定されている。
その課題を解決するために、スタンバイを
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
この話については、以下の記事に書いているので、そちらを参照されたし。
参照:年収下がるが、やりがいを!大企業から復興支援へ!30~40代の地方転職が盛り上がってる件について
地域おこし協力隊として、地域活性化を
注目したのが、地域おこし協力隊。
総務省が行っている活動。活動期間は1~3年。給料も出る。
平成28年度には、3000名を目指しいている。
しかし、優秀な人材を集めることが課題になっている。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
地方企業が求人の問題「コスト、拡散力」
採用プロモーションは難しい。
作るのにお金がかかるし、発信するのはもっとお金がかかるから。
その課題を解決するために、魅力的な採用ページを簡単に作れるようにした。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
簡単なUI・掲載は無料
ページには、信頼と魅力が大事。
従来の採用ページは、魅力が伝わりづらかった。スタンバイでは、思いや仲間の写真を詰め込んで発信。スマホにも対応。
特別な知識がなくても作成できるように。画像はドラッグアンドドロップ。それまでは、地域求人を外部委託していたが、それも必要ないように
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
スタンバイは、初期費用、掲載料、成功報酬がすべて無料。
掲載求人数も無制限。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
長島町は、移住者が活躍しやすい
続いて、長島町に移住した土井さんのお話。
続いて、長島町に移住した土井さんから。
「IT X 地域おこし」というテーマ。
漁協の方からもらったTシャツを着ての登壇。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
長嶋さんのプロフィール。29歳。井上さんと同じ歳。
慶応大学を卒業後、楽天へ。ECコンサルを。1000社ほど担当した。担当商品が、売上トップになったことも。
その後、ルクサに転職。立ち上げに参画。こちらもECサイト「LUXA」。
そうした経験ゆえ、ネットで地方を元気にしたかった
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
このツイートの「長嶋さん」は間違いです。土井さんですね。訂正させていただきます。
長島町には縁もゆかりもなかった。それどころか知らなかった
そこで井上さんと出会う。講演を依頼された。それまで長島町の存在を知らなかった。
挑戦できる環境と資源。町の人も熱意がある。これまでの経験を生かせると思い、移住を決意。
自分のアイデアを提案すると、反応してくれた。
そうした温度感が素晴らしく、地域おこし協力隊としてjoin
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
特産品を販売するECサイトの立ち上げを担当
土井さんの活動。
長嶋の商品を販売できるECサイトの立ち上げ。12月リリース予定。商品撮影から関わる。
インターネットで人材採用も(スタンバイを活用)。
長島町のCM制作。役場の方とのお話から。人手がなくて、コンテストに応募できなかったので、サポート。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
家は格安賃貸。100平米で3部屋
現在の生活。
住所は空き家を借りている。漁協さんの敷地内。格安で。100m2で部屋が3つある。
入居当初から、地域住民の方に手厚く接してもらった。ご飯、お風呂、宿泊など。酒盛りも。話し足りないから、翌日も来て、と言われた。
移住者に優しい街みたいです。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
冷蔵庫や、机を借りている。
土井さんの家は、東京から人をもてなす場所にもなっている。
このように、長島町と都市部の人をつないでいきたい。人間接着剤になりたい。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
ここで、3人の話が終わり、質疑応答へ。
地域おこし協力隊は、定住に向けた助走期間
質疑応答です。
Q.都会からの心配ごとに、仕事と給料下がるのがある。地域おこし協力隊の給料は?副業はどういったものをイメージ?
A. 国から年間最大400万だが、その人の経験からそれ以上に給料を出すこともある。
副業は制限なし。地域おこしは地域に貢献するための助走期間。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
地域おこし協力隊の目的は、最終的に地域に移住してもらうことなので、副業は柔軟に考えている、とのこと。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
年齢関係なく優秀な人材を採用する
Q.地域おこし協力隊は20~30代が多いイメージ。プロフェッショナルな人材を募集とのことで、年齢はどう?
A.年齢は関係ない(社会人はある程度の年数になると)。年齢が若いから、人脈がないわけではない。応募する人次第。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
特に、特産品を売り込める人材が欲しい
Q.募集のポイントは?事業領域など
A.全領域。中でも特産物を売り込める人材を求めている。100人来てもらってもいいと思っている。人口は1万人だが。ゆ
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
地域おこし協力隊として自立した活動を希望
Q.補助金は続いている間はいいが、切れた後のことをどう考えている?
A.副業も認めているように、仕事をとって来てもらえるように。自分で活動できるようにしてほしい。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
観光目的になる特産品と、外からの目を大事に
Q.長島町における観光産業の現状。今後のビジョンは?現状の課題は?
A.街には、遠方から来てもらえていない。長島町がいいところだと思ってもらえるように、シャンパンなどを作っていく。近隣市町村と比べて、埋もれてしまう。外から見た目線で売りをアピールしていく。星、化石など。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
続>
観光業は、薄利多売だった。それで儲かるのは旅行業者だけ。1人のお客さんからいかに収益を上げていくかを考えている。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
「スタンバイ」のマネタイズはリスティング広告
Q1.すべて、地域おこし協力隊での採用?
Q2.なぜスタンバイは無料でできる?
A1.その他にも、漁協、役所職員など適材適所で採用していく。
A2. ネットに採用情報が出ていない。地方、中小企業など。その情報を提供したい。求人情報のハブになって、そこで広告を出す予定
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
スタンバイの稼ぎ方は、Googleの検索エンジンのリスティング広告に近いモデルかな。サイトに訪れるユーザーの質を高めて、掲載効果の高い広告を載せて、コンバージョンあげる、みたいな。
ビズリーチの売り上げができるので、こういう攻めた事業ができるみたい。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 4
以上のような質疑応答がなされ、記者発表会は終了。
この会から、僕はこんなことを思いました。
人を受けて入れてくれる地域であれば、どんどん移住すればいい
鹿児島県長島町の「移住者を受け入れる姿勢」がすごいんですよね。外者を全く排除しないんです。事前に、土井さんにインタビューしていたのですが、そこでも現地の方の寛大さが聞かれました。
家、ご飯、車の提供など、困っている人にとにかく優しいんですよね。
地方移住であるのが、外から入ってきた人が冷遇を受けるというもの。「Wedge (ウェッジ) 2015年 11月号」でも、移住して農業を始めた方が、JA関係者にいじわるされた例が載っていました。
外者に閉鎖的な地域ほど、そういうトラブルがあるんですね。でも、長島町は違うんですよ。
長島町では、仕事も家も用意されている
外者にも優しくて、彼らが住みやすいように中の人がアシストしてくれるんです。
さらに、行政が仕事を用意してくれていますから、移住の一番のネックである「働く場所」の問題もありません。実際、土井さんもそうした不安は、移住前になかったと語られていました。
参照:京都移住の成功・失敗は転職先の仕事で9割決まる!実践者にぶっちゃけ話を聞いてきた
なので、地方で活躍したい、地域活性化の仕事がしたいと考えていた方はこういった地域に移住するべきなんです。キャリアアップにもなりますしね。
ベンチャーで働く以上に濃い経験ができる
「スタンバイ」において、長島町の地域おこし協力隊として「協力してもらいたいこと」を見ていると、ワクワクするような仕事が掲載されています。
・観光について詳しく、旅行業界などと連携できる方
・ドラマや映画のロケを誘致できる方・地方創生の右腕
・就農希望者に長島町の魅力を伝え、農業を指導できる方・若者等の起業に対するアドバイザーとなれる方
・獅子島の子落とし塾(中学生・高校生のための自修塾)の企画・調整を担える方・空間デザインについて詳しく、心地よい場をつくることができる方
・センスのいいコミュニティーカフェを企画・運営できる方
・島外から嫁いできた方たち等が集う・活躍する場を提案できる方
最後の3つとか、僕が就活時代にやりたかったことですよ。こういう理想って多くの人が抱くんですけど、会社でこういう仕事をしたくても、なかなか経験できないんですよね。
大企業なら修行期間として10年以上かかるし、裁量の大きいベンチャーでも修行のような働き方をしないといけません。やれても、苦痛が伴うんですね。
しかし、長島町ならそれが可能なんです。話を聞く限り裁量も大きそうなので、ベンチャーよりも中身の濃い仕事ができそうです。
しかも、募集要項を見ると条件の良さにも驚くんですよ。
給料ももらえて、住居費も町が負担
【雇用形態及び期間】
「地域おこし協力隊」※
(1) 長島町の嘱託臨時職員として長島町長が委嘱します。長島町役場嘱託職員となっていただきます。
(2) 委嘱の日から1年間(以降1年ごとに更新可、最大3年間)
※「地域おこし協力隊」とは、主に三大都市圏、政令指定都市から過疎地などへの移住、定着を促すため、総務省が2009年度に創設。委嘱の日から1年間(以降1年ごとに更新可、最大3年間)。地域おこし活動の経費として1人あたり年間400万円を上限に国が支援。【給与】
応相談
※報償費年間200万円、活動費年間200万円
※交通費全額支給
(「地域おこし協力隊」の待遇) 基本的には「地域おこし協力隊」ですが、これまでのキャリア等を踏まえて、報酬の上乗せや将来の役場職員登用も検討します。【勤務時間】
(1) 勤務日:原則として月曜日~金曜日
(2) 勤務時間:原則として午前8時30分~午後5時15分、週38時間45分以内
(3) 年次有給休暇あり ※「地域おこし協力隊制度」では副業可【接遇・福利厚生】
(1) 活動期間中の住居については町が紹介 ・ 斡旋し、費用については,町が一部助成します。
(2) 光熱水費等については隊員負担とします。
(3) 活動等に使用する車両は町が準備し貸与します。
(4) パソコンを貸与します。
(5) 健康保険、厚生年金及び雇用保険に加入します
このように、待遇が異常なほど手厚い長島町の求人。現地人の人柄や熱意も良いし、住む場所としても魅力的なので、検討してみてください。
長島町の仕事→ https://jp.stanby.com/ats/nagashima/jobs (12月1日までの募集なので、お早めに)
ではまた!(提供:らふらく^^(@TwinTKchan))
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