これは絶対!田舎暮らしを支援する求人メディアが仕事以外に載せるべき情報

前回、京都移住支援を行う田村さんの取り組みを紹介しました。そこで出た話から、これからの地方求人メディアに必要な要素がわかってきました。

最近だと、「ビズリーチ」が地方求人を盛り上げようとしていますが、そういったメディアにはまだない要素です。ですが、ユーザーにとって確実にニーズのあるものなんです。

ということで、それらを紹介していきます。地方求人を活用したメディアを作ろうとしている方は参考にしてみてください。

移住者にとって大事なのは現地の「暮らしぶり」を知ること

既存の転職求人サイトは、地方の求人情報をメインに掲載してますが、それでは足りません。確かに、地方移住の成否を左右する「仕事」に関する情報は必要です。

しかし、移住に対しては現地の暮らしぶりを掲載することも必要なんです。これは、「移住と引っ越しは違う」という田村さんの言葉から考えました。それが以下の内容。

地域に関わった方が暮らしぶりは豊かになる。そこが引越しとの違い。

引っ越しは家を見つけてそこに住んでいるというイメージ。そこでは、地域との関わりがない。ご飯はコンビニ。服はユニクロのように。会社に行って、家に帰るという繰り返し。こうした状態が引越し。

移住の人は、そうした生活を求めていない。東京などとは違う暮らしを求めているはずで、意味をつけようとする。その地域ならではのこと、そこだからできることを目指すはず。

こうした認識があるからこそ、京都移住計画のサイトでは、暮らしぶりも書くようにしていると言います。そこに載っているのは、「京都に住んでどうか?」「移住してきて良かったこと、悪かったこと、物足りない点」など。

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移住者は生活の質を上げるために移住する

実際、移住で大切なのは生活を楽しむことなので、生活の質が上がると確信できる「生活に関する情報」は移住希望者にとって有益なものになります。

そうした移住希望者目線の視点があるため、京都移住計画では「京都移住茶論」というイベントを開いて、移住者同士の交流の場を作っています。

その背景にある思想も話の中から感じ取れました。

つながれる環境があるのに、つながらず機会損失するのはもったいない。自分たちで役立つ支援をしたい。それは、友達作りや仕事の紹介、ビジネスのヒントなど。

こうした移住後の生活を想定できる情報(現地で移住者同士の交流がある、コミュニティは問題無いなど)が地方求人メディアには必要なんですね。

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東京で培ったスキルを地方の企業で活かせるように

今回取材した町家スタジオ

さらに必要なのが、これまで埋もれていた地方の求人を世に出していくこと。実際、田村さんも既存の転職サイトに出ていない京都らしい企業をもっと紹介できれば、とも語っていました。

ビズリーチやワークポートが目をつけている通り、地方企業は東京でスキルをつけてきた人材を欲しているようで、そうした人が転職していくケースもあるようです。

他にも、東京で不動産系の会社に勤めていた方がUターンし、「DIYP KYOTO(DIYできる物件を紹介するサイト)」に従事する事例も出てきています。

成功する地方求人メディアには豊富な求人数と現地の生活情報が必要

このようにして、都会で培ったスキルが活かせる会社を掲載した上で、上記のような暮らしぶりも載せていくメディアが今後、移住希望者に愛されていくでしょう。

現地のリアルな生活情報と今までは埋もれていた地方の求人、これらの充実が必要になります。なので、地方求人に目をつけている方は、こうしたことを参考にしてメディアを作ってみてください。

ということで、サイトにはその辺も期待したいですね。僕もそれを目標にして、地方の情報を発信していく所存です。

興味のある方はお声がけください。協業できることがあれば、やりましょう。

ではまた!(提供:らふらく^^(@TwinTKchan)

次回予告
「地方創生ブームに興じるコンサルタントについて」

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