バイラルメディアはウェブでウケる要素を詰め込んだ秀逸なメディアです。これまで僕は大きな勘違いをしていたようです。
バイラルメディアはウェブでウケる要素の集合体
僕はこれまでバイラルメディアに対していい印象を持っていませんでした。どのメディアも同じような動画(猫、犬、美女、テレビ発信でネットで話題になった動画の転載、海外の爆笑動画の転載)を垂れ流していたからです。
しかし、ある事に気づいた時、その考えが変わりました。
そのある事とは「ウェブはバカと暇人のもの」で主張されていた「ウェブでウケる9つの要素」をしっかり詰め込んでいる事です。
1 話題にしたい部分があるもの、突っ込みどころがあるもの
2 身近であるもの(含む、B級感があるもの)
3 非常に意見が鋭いもの
4 テレビで一度紹介されているもの、テレビで人気があるもの、ヤフートピックスが選ぶもの
5 モラルを問うもの
6 芸能人関係のもの
7 エロ
8 美人
9 時事性があるもの
バイラルメディアの動画を見てみると、この9つがよく考えて素材にされている事がわかります。
例えば、海外の爆笑動画は「突っ込みどころ」があって話の話題にしたくなりますから、人はシェアしてしまうでしょう。猫、犬は「身近」なので、身内を紹介する感じでついシェアしたくなるのでしょう。さらに、テレビで話題になった記者会見なども「時事性があるもの、モラルを問うもの」を盛り込んでいますので、ウェブではウケて拡散されていきます。
さらに、最近は2つの要素が加わったようです。
中川: 2個増えました。まずは (12)韓国が関わっているもの。世論に嫌韓感情が高まったのが大きいです。もう一つは(13)ジャズ喫茶理論が適用されるもの。
引用元:第7回:中川淳一郎(ネット編集者)5/5|インタビュー連載「これからの編集者」(ネット編集者)
このジャズ理論というのはバイラルメディアとFacebookの感動話をバズらせているものは何か?でも語った「私、こういうの知ってますよというドヤ感」のことですね。
私は「読み手のドヤ感をくすぐる事」だと思っています。
このドヤ感とは「私、こういう感動話に共感できる素直な感性持ってます」、「私、あまり知られていない情報をキャッチアップできる力持ってます」、「私、社会問題に対してこんな問題意識持ってます」というものです。
引用元:バイラルメディアとFacebookの感動話をバズらせているものは何か?
バイラルメディアでもそういった「ドヤ感」をくすぐる動画はたくさんシェアされています。
以上11個の要素を巧みに取り入れて、バイラルメディアは人間の感情を揺さぶってウェブで人気を集めています。
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ウェブでウケる要素はあくまでもスパイス
しかし、ウェブでウケてアクセスを集めるために、安易に11個の要素を詰め込んでしまうのは考えものです。
アクセス(PV)がほしいからといってコンテンツをウケる要素ありきでつくってしまうと、他のメディアと似ている没個性化したコンテンツになってしまいます。すると、まだ無益なPV戦争で消耗してるの?で紹介したような「没個性化による悲劇」が起きてしまうのです。
この流行に乗って没個性化していくことで、確実に悲劇が繰り返され、広告にお金をかけられて、ライターを多く抱えられる資金力のある大手しか生き残る事はできなくなります。それ以外のメディアは淘汰されていくでしょう。
ですので、11の要素はあくまで参考程度にとどめておきましょう。記事を書き終わった後の編集段階で、使えそうな要素があれば、スパイスとして足していけばいいと思います。そうすることで、自分独自のコンテンツを担保しつつ、ウェブでもウケるコンテンツを生み出せるはずです。
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ウェブでウケるためのスパイスを学んでいく
このようにしてバイラルメディアはウェブでウケる要素を巧みに利用してコンテンツをつくっています。こうした事を理解せずに、これまで失礼な事をつぶやいてしまい大変申し訳ございませんでした。
これからはいろんなバイラルメディアからウェブでウケる要素を学んでいきます。そして、書いた記事にウェブでウケるためのスパイスを追加していこうと思います。
みなさんもバイラルメディアから記事を面白くするための要素を学んでみてはいかがでしょうか?
それでは!