「地元・福島に貢献したくてガイナックスのアニメーターになりました」21歳が語る”地方で働く”の現実

公開日: : 最終更新日:2016/10/24 仕事・キャリア, 好きなことを仕事にする

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こんにちは。タクスズキ(@TwinTKchan)です。

今回は、福島の郡山に支社を作ったアニメ制作会社「ガイナックス」で働く方々のお話です。将来、地元に貢献したいと考えている方は必見です。

※ガイナックスはエヴァとかを作ってる会社です

廃校をオフィスに。クラウドファンディングで資金調達

郡山市三春町にある「福島ガイナックス」のオフィスは、廃校になってしまった校舎を利用したもの。このように、下駄箱や机が残っているんですよ。

ガイナックスオフィスの下駄箱

ガイナックスオフィスの机

オフィスとして使うために、クラウドファンディングで資金を集めたそうです。

こうした独特なオフィスで、ガイナックスで働く若手アニメーターの実情を聞くことができました。

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ガイナックスができるまでアニメーターになろうとは思ってなかった

まずは、お話ししてくれた1人目の紹介。新卒でガイナックスに入社した山下さんです。なんと21歳(!)で福島出身。

ガイナックスに新卒入社した山下さん

山下さんは、福島ガイナックスができるまで、アニメーターになろうとは思っておらず東京でイラストの仕事をやろうとしていたんだとか。(福島にはそういった仕事がないから上京するしかなかった)

そんなことを考えている時に、有名なアニメ制作会社であるガイナックスが福島に支社を作ると発表。

この朗報を聞きつけ、ガイナックスでボランティアとして働き始めることにしたのです。

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地元のPRアニメーションで福島の魅力を発信

では、2人目の紹介。

こちらも地元が福島で、中途入社でガイナックスに来た野田さん。

野田さんは元々アニメ好きだったこともあって、ガイナックスの存在を知っており、福島に支社ができることは耳寄りな情報だったそうです。

そのとき野田さんは東京で働いていたそうですが、震災以降「地元に戻りたい」という気持ちが強まっていたこともあり、ガイナックスで働こうと決意。

当時アニメーターのスキルはありませんでしたが、「地元雇用あり」とのことで応募し、見事採用されました。(いま働いてるのは、福島出身の方がほとんどだそうです)

スタッフは未経験者ばかり

福島ガイナックスのスタッフはアニメ業界の未経験者が多いそうで、経験者は2人ほど。入ってから技能を身につける人がほとんどなんです。

スキルは、「独学で勉強→経験者に見てもらう→フィードバックをもらって改善」を繰り返して身につけていったそうです。

なお、福島支社の特徴は、地元との結びつきが強いこと。街に密着したPRアニメーションなども作成しているんですよ。

他だと、銀行のキャラクターも作成されてましたね。


(こちらのパネルは、銀行のほぼ全ての店舗に飾ってあって、有名だそうです)

福島に貢献したいからガイナックスを選んだ

このように、未経験ながら努力して腕を磨いている2人。地元(東京ではない地域)で働く上で意識していることも聞いてみました。

野田さん かつて、アニメ制作は東京じゃないとできませんでしたが、今だとそうではないです。地方でもアニメを作れるということは証明したいです。

また、(前述した地元をPRするアニメのように)福島だからこそできる仕事もしていきたいです。

山下さん 思い入れの強い故郷に貢献したいと思って今の職場を選びました。アニメで福島の良さを伝えたいですし、こうした形で発信することが復興に役立つということも証明していきたいです。

ガイナックス福島ではアニメーターのリアルを見学できる
(ガイナックス福島にはアニメーターの実情を知れるパネルもある)

東京と比べると不利な面も

このように、地方で活躍されている2人にはポジティブな面ばかりを聞いてしまったので、逆にネガティブな面も聞いてみました。

山下さん そうですね…あまりないですが、虫が出ることですかね(笑)。これは冗談ですが、紙で描く場合、スピードでは東京と比べると不利です。

紙で納品する場合、発注先のところに届くまでが納品期限になるので、デジタルデータよりは早めに仕上げる必要があります。

こっちで完成させていたとしても相手に届いていなければダメで、締め切りの数日前には仕上げていなければなりません。

結果、データで送る場合より作業時間が短くなってしまうわけです。なので、東京で仕事をするよりはスピードを求められます。

また、「教えてくれる人がいないのは不利。東京であれば、アニメーターの数が多く職場に指導者がいるはずなので」なんて声も聞かれましたね。

内に闘志を秘めて、最近の若者っぽい

このように、地方が働くことには、地理的なネックもあるんですね。ですが、2人の話からは「そういったハンデがあっても、地元でやってやるんだ」という意思が感じられました。

二人とも物静かで表面上は草食系に見えましたが、内に秘めた闘志をもった隠れ肉食系なんじゃないかと勝手に思ってました。(最近の若者っぽい特徴。僕もよく言われる)

ということで、地元に貢献しようと奮闘する若手クリエイターの話でした。今後もこういった人たちの生き方を追っていきたいですね。

ではまた!(提供:らふらく(@TwinTKchan))

次回予告
「地方にはフリーのアニメーターはいるらしい。やはり組織がないと若者は東京に行っちゃうよね」

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