こんにちは。タクスズキ(@TwinTKchan)です。
「ザ・ラストエンペラー」という本が非常に面白かったので、紹介してみます。
こちらは、出版界の革命児・見城さん(「憂鬱でなければ、仕事じゃない」とかも作ってる方)と出版界のキーパーソンとの対談本。
その相手は、NewsPicksの佐々木さん、ピースオブケイクの加藤さん、コルクの佐渡島さんです。
その中で、佐々木さんとの対談において印象的な一節があったので取り上げてみます。これから起業・独立を考えている方は参考にしてみてください。
勇気づけられますよ。
「社会貢献したいから起業する」のウソ
その一節とは、「理念をもった起業」について言及された箇所。
佐々木:「極論を言えば、起業家に理念なんて必要ない」とも書かれていました。
見城:結局、夢中でやっていれば、理念はあとからついてくるんですよ。三木谷(浩史)でも、熊谷(正寿)でも、藤田(晋)でも、最初に立派な理念があってはじめたんじゃない。
必死になって働き、利益をどうやって生み出すかと考えただけだと僕は思う。三木谷も最初は楽天市場に出店してもらうため、日本中を駆け回り、2日に1度靴が壊れたというくらいですから。
藤田も「僕は営業に行った100社のうち、1社は広告を取れる自信がある」と言い、1000社回っていたりした。それで10社の広告が取れる。
そこに薄っぺらな理念なんてない。血だらけになって現実と格闘してきたんです。僕が言っていることはそういうこと。
「社会や人々の役に立ちたい。だから、僕は起業したいです」と滔々とコメントしてきたのがいましたけど、「お前に起業なんかできるわけないだろ」と。
社会のためじゃないだろう。自分のために起業するんだろうと言いたいですよ。
自分のために起業して、死に物狂いで戦って利益を出す。もし社会貢献ができるとしたら、それからですよ。
そういう経験をしないで、「僕には起業して社会に貢献するという夢があります」というようなやつが成功するわけない。
実際、見城さんも起業してガムシャラに働くうちに理念に気づいたんだそうです。
ヒットするコンテンツの四条件は「オリジナリティであること」「明快であること」「極端であること」「癒着があること」だと言っていますが、それはあとになって、「ああ、そうだったな」と思ったわけです。
佐々木:結果論ということですか。
見城:みんなそう。どんな立派な理念やポリシーに見えることでも、すべては結果論ですよ
この件(くだり)は非常に納得でして、僕も「理念は結果論だ」と感じているんですよ。
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最初はお金が必要でブログを始めた
よく、「なぜ、ブログを始めたんですか?」「なぜ、いまの仕事をしているんですか?独立したんですか?」と聞かれるんですが、これに本音で答えられたことってないんですよね。
それは、本当の「理念」つまり「仕事をやる理由」が自分勝手すぎるからです。
僕がブログを始めた理由は、貯金が0になってどうしてもお金が必要になったからだし、プロブロガーになるために会社を辞めた理由も、「自分の実力を試したい、考えていることが正しいと証明したい」といった自分本位なものなんですよ。
取り組む動機が、「自分のため」なわけです。
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「誰かのために」はなかった
当時、「誰かのためになることを!」とは、ほぼ考えていませんでした。
取り組むうちに「僕と同じように好きなことで収入を得られる人を増やしたい」のような理念が出てきたんですよ。
つまり、見城さんが語るように、「他人のために」という理念が結果論で出てきたのです。おそらく、これは多くの起業家、独立した人に共通してることだと思います。
なので、これから起業・独立を考えている方は、「理念がないけど、大丈夫かな?」なんて悩まなくていいです。
とことん、「自分のために」を追求してください。夢中でやるうちに、壮大な理念は生まれてきますから。最初から、「社会に貢献する」なんて崇高なものは必要ありません。
レアケースに惑わされないように
よく、成功者の話に「誰かを救いたくてこの事業を始めました」なんて言葉が出てきますが、これはレアケースです。
なので、まずは自分がやりたいことをとことん突きつめてください。
なお、本書には他にも、メディアに関わる人間として知っておきたいことがいくつも出てきます。非常にオススメの本なので、読んでみてください。
ではまた!(提供:らふらく(@TwinTKchan))
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