「2025年も生き残っているか? 定年なきフリーライター、フリー編集者の未来」というイベントに参加してきました。
こちらは、ウェブメディアが乱立し、名ばかりキュレーションライターが数百円で記事を量産する昨今。今後、フリーライター、編集者がどう生きていけばいいかを考えるイベント。
そこで、リアルタイムツイートをしていたので、まとめてみます。フリーランス、物書き、編集者として、飯を食っていきたい人間は絶対読んでおくべきです。
定年なきフリーライターは可能なのか?
登壇者は以下の方々。
イベント「定年なきフリーライター、フリー編集者の未来」に来てます。
https://t.co/s094sq5x2F
登壇者は、画像に掲載されている方々と「品川経済新聞」編集長の宮脇さん。
リアルタイムツイートします
#ライター交流会 pic.twitter.com/r4bEGcUDQ6
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 12月 19
宮脇さん。フリーライター5年やった後、独立。ノオト設立。編集プロダクションを。web中心。
ノオトの仕事
1 お金を稼ぐ編集仕事をやっている。
>企業メディアの立ち上げ・運営。オウンドメディア。
#ライター交流会
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 12月 19
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フリーライターに限界を感じたら、会社を作ろう
まず、大事だと思ったのは個人でやる限界を知ること。小川さんと、宮脇さんは、個人でやることに限界を感じて、会社を作ったそうです。
小川さん。
ライター。大学院在学中に始める。当時は、メルマガのライターを安い金額で。年収100万円くらい。フリーライターと言えないくらい。バイトもやりつつ。
2008年に、プレスラボを立ち上げる。プレスラボは、ノオトさんの規模を2/3にしたもの、とのこと(笑)
#ライター交流会
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宮脇さん
会社にするか個人か。決断のポイントがある。個人売り上げが1000万円越えると会社がいいとは聞いてた。
31歳、個人としての年収はそれに達しなかったが、会社を作った。死ぬほど働いていた。会社を作ったのは、このままいくと体壊すと思ったから。
#ライター交流会
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 12月 19
このように、1人でなく、チームでやることによって、できることを増やしてくのが重要なんですね。
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ライターに学歴は関係あり
ライターに学歴は関係ある気はする。四半世紀、ライターやってるが。相対的に偏差値高い人の方が生き残っている印象。
それは情報処理能力と自己コントロール能力が高いから。受験を経験してきたのは要員としてある。
#ライター交流会
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 12月 19
「乱暴に言う。ネット記事1本数千円をいくらこなしてもロクな力はつかない。ならば、上り調子のライターのアシなり、編プロで寝袋持って働け。」
https://t.co/fsdn4Y52N0
https://t.co/mQZpbb9hMQ
#ライター交流会
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ライターは鬱になるくらいしんどい
続>
オバタさん。紙でもあったこと。漫画雑誌の上の方にちょこっと。100本くらい書いて12万円になってた。20年前の話。
今は、1/10以下の単価に。そりゃ、うつになる。
#ライター交流会
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A3
オバタさん
21~25歳の時期。どうしていいかわからない、精神不安。鎮痛剤を飲んでいた。腰痛も伴った。
47~49歳の時期も辛かった。うつに。仕事が行き詰まった。仕事が減っていった。
#ライター交流会
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こうしたやり取りがなされていくうちに、事前に用意した質問に登壇者が答えていく流れに(1問1答)。
編集者と良好な関係を築くには「好きな人とだけ付き合う」
Q5.
編集者と良好な関係を築くコツは?
#ライター交流会
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A5.
小川さん
合わない人とは、付き合わない。編集者とケンカすることがある。
出版系の編集者とはないが、企業系の編集者っぽい人とは、ある。プレスラボの社長に「そんなに怒るならカウンセリング言ってきて」と言われたことも。
#ライター交流会
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A5
オバタさん
正直に接するのが基本。
石原壮一郎(共著を書いた人)さんに言われていたのが「編集者に期待しすぎ」。
一心同体ではないから。それを編集者は望んでいない。ライターはひとりぼっち。編集者は編集部のチームがいるが。頼ると、足元見られてしまう
#ライター交流会
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全盛期はマガジンハウスのページ単位で4万円
Q6
ライターと金銭のぶっちゃけ話は?
収入など
#ライター交流会
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いい時期だと、マガジンハウス。ページ単価4万円だった。
#ライター交流会
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A6
オバタさん。
年収だと、25年やってて。最初の年は100万円代。その後、200~1500万を行ったり来たり。
800万円以上の時期が一番長い。去年はうつで、200万円代。
去年、やばかったから、貯金はしていた。
#ライター交流会
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ライターの闇「生き残った人は少数。セクハラも」
Q7
同世代のライター仲間で、良く話題になるものは?
#ライター交流会
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A7
オバタさん
老後どうする?とか。リアルに。
「あいつ、今こうなったよ」の近況。20代から考えると、半分くらい居なくなってる。実家に帰った、ヒモになったなど。暗い話題が多い。
明日わかんないよね、の話から、暗くなってもしょうがないから、企画考えよう、に
#ライター交流会
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>
女性のライターと話していると、セクハラの話に。指揮者に取材にって、食事に誘われて断ったら、原稿帰ってこないなど。携帯電話にしつこく着信など。邪険にできない、などの悩みが。
これに対して、周りはやんわりと避けている。
#ライター交流会
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>
小川さん
セクハラする男性が、Twitterでキャプチャ文化なのに、DMで送る場合もある。それを怖いと思わないのかな?岡田斗司夫さんの事件があったのに。
ライターのみんなは、女性同士や企画会議で話すかもしれないのに。
(小川さんが怒り出しました)
#ライター交流会
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ライターを目指す後輩よ「やめておけ!!!」
Q8
ライターを目指す後輩に伝えたいことは?
#ライター交流会
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A8
オバタさん
月3万円以上を仕事で抱えてない人の質問で会場から1/4ほど手が挙がる。
セミプロは?に3人ほど。
ライター専業で3年以内は、5名。
10年以内が5名ほど。
10年以上が3名。
#ライター交流会
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>
オバタさん
(3万円くらいで仕事している駆け出しライター(会場の)に向けて)やめろ。今すぐに。マジで。
#ライター交流会
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 12月 19
>
オバタさん
過去に先輩ライターから同じこと(やめろ)を言われたが、同じことを言いたい。割の合わない仕事。
そんなことを言われても、やりたいと思える人がやればいい仕事。
腹黒さも大事。
#ライター交流会
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 12月 19
A8
小川さん
(後輩ライターには)健康診断に行ってほしい。うつと隣り合わせだから。(オバタさんも共感)
カウンセリングはとても良い。
#ライター交流会
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 12月 19
>
(副業でライターしている人は)本業を辞めてはいけない。働いている人ほど、その仕事に深い仕事をしていることになる。本業でものすごい知見を得られる。
仕事が取材。
#ライター交流会
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 12月 19
>
オバタさん
本業やってる時間がなくなったら、会社を辞める時期なのかも。それは非常に恵まれている状況。
よっぽど辛くない限り、やめないほうがいい。
#ライター交流会
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 12月 19
10年後、ライターとして生きるには専門家か作家になれ
Q10
10年後もライターとして生計を立てるために必要なこととは?
#ライター交流会
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A10
オバタさん
体力。
10年後は、61歳。基礎体力が老いている。60歳越えると、徹夜ができなくなると思う。老眼もひどくなるから、不安。
その打開策はない。
#ライター交流会
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 12月 19
>
ライターはどうなると安定か、持続可能性ができるか、考えたが、それはあり得ないとわかった。あり得るとしたら、専門家になる道。「この分野ならこの人」と言われるように。70歳になっても健康ならば、仕事できる。
そうなっている周りの人は、大学の先生になっている
#ライター交流会
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 12月 19
>
オバタさん自身もキャリアについて非常勤でやっている。修士資格をとれば、教授という身にもあるかも。だが、その欲がないからやめた。
学者、教員という道はある。それか、編集プロダクションの社長。経営者になることも。
#ライター交流会
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 12月 19
>
オバタさん
それ以外だと、作家として著名人になる道。一番細い道だが。名前で本が売れるように。芸能事務所から声がかかるイメージ。
#ライター交流会
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 12月 19
こうしたやりとりが登壇者によって行われた後は、会場から質問が。
「仕事ください」は絶対に言ってはいけない
会場からの質問。
Q1
営業はどうやる?(「営業をやるな。仕事くれと言っちゃいけない」と言われたんだけど)
#ライター交流会
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A1
小川さん
売れてるライターほど、営業してない。書いたものから仕事をもらえる。
仕事ください、は若いうちはOK。ただし、本気で言うのはダメ。かわいらしく。
Twitterで「仕事ない、原稿料安い」はつぶやかない方がいい。
#ライター交流会
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宮脇さん
「こういうテーマで取材したいんですけど」と提案しよう。その企画がダメでも次につながる。
オバタさん
飲み会の時にも、企画(5~10こ)を提案していた。お茶でもいいが、主張しよう。自己主張しないライターが多い。書ける人は存在感がある。寡黙でも。
#ライター交流会
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ギャラが提示されないくらいで怒るなや
Q2
・ライターとしての仕事の範囲は?
ー編集者からの嘆きを聞いた。「私はライターなので、書くだけです。取材交渉はしません」と言われた。1文字いくらだと仕事になってない。文字埋めればいいから。
#ライター交流会
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 12月 19
A2
小川さん
フリーだと、「原稿料を提示されないで仕事きた」と怒る人いるが、そこで「自分はいくらです」と言えばいいだけ。
プレスラボの社員はライターでも見積もりする。
#ライター交流会
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登壇者
イケダハヤトさんの原稿料5万円提示は健全。
#ライター交流会
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宮脇さん
駆け出しの時代の仕事。
若い頃は断らない方がいい。そういう人の方が将来的にうまくいっている。お互いのためになるかを考えることは重要。変な仕事だと、疲弊しちゃうので。
#ライター交流会
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フリーライターはWebだけで食えるの?
Q4
ネット記事の単価が低い。ネットだけで食えるフリーライターはできますか?
#ライター交流会
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A4
小川さん
そうしないといけない。できると思っている。会社の仕事量が増えているし、ライターさんがいないから。オウンドメディアも企業からの発注も。
それで食べている人もいる。少ないが。死ぬほど働いているわけでもない。
#ライター交流会
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宮脇さん
ネットのフリーライターで食ってる人は、ヨッピーさん、セブ山さんくらい。ヨッピーさんは、テキストサイトからやってるからネットで受けることを知っている。
#ライター交流会
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小川さん
目立たないフリーライターもいる。淡々と取材してて、そういう人はペンネームを3つ持っていて、稼いでいる。プレスラボだけで、20万円出している。
他に、まとめるのが上手い人もいる。1本1万円くらい。
#ライター交流会
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宮脇さん
ライター単価は上がっている。数万円のもある。
ただし、ちゃんと取材する必要がある。
オバタさん
「紙の時代の家電ですね」
#ライター交流会
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小川さん
氷河期のライター。オバタさんはバブル時代だから、実感がない。
紙に比べて、ネットが安いと言われてもピンとこない。
オバタさん
バブル時代は、5万円。3万円で安い時代だった。
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ライターとして食って行くには「運と戦略が大事」
Q5
食べていけなかった人たちもいるはず。(登壇者3人が)食べてこれたのはなぜ?どんな違いがあった?
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Q5
食べていけなかった人たちもいるはず。(登壇者3人が)食べてこれたのはなぜ?どんな違いがあった?
#ライター交流会
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ギャラ交渉のために、単価表を作ろう!
Q10
ライターからの、ギャラ交渉はどうすればいい?雑誌、ウェブ問わず
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A10
小川さん
価格表を作って、それを提示すればいいんじゃないかと思う。
「何文字ならいくら」「取材ありなら、いくら」など。自分の値決めでいい。イケダハヤトさんのように。
宮脇さん
自分のサイトなどで用意すればいい。
#ライター交流会
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 12月 19
A10
オバタさん
時代によって買えるといい。今は、ピークよりも下げた。大きな仕事ができる人になれば、ギャラは変わってくる。
言われなければ、タダもしくわ安くしようと思っている編集者はいる。
#ライター交流会
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 12月 19
オバタさん。
1万円の依頼を3万円に上げる方法。
「どれくらいなら、検討してくださいますか?」と変身する。「自分は他で、これくらいでやってます」と言う。それで、断られたら、しょうがない。
本当に書いて欲しいんだったら、ギャラは上がる。
#ライター交流会
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 12月 19
と、レポートはここまで。後日、僕の感想を入れた考察記事も書きます。次回を待たれし。
なお、イベント中につぶやいたツイートは他にもありますので、以下のTwitterアカウントを参照してください。(フォロー嬉しい)
参照:らふらく更新用@ブログで生活しています(@guppaon1)
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「ブログを作って、そこから依頼を受けるのが遠回りのように思えて近道」