島根と岐阜での二地域居住の事例をブログで取材!感想を聞いてメリットや課題を考えてみた

公開日: : 最終更新日:2017/06/25 仕事・キャリア, 好きなことを仕事にする

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島根県雲南市にIターンし、地域の定住支援を行う酒井さんにお話を聞いてきました。

横浜・東京でサラリーマンをやった後、縁もゆかりもない地域に移住。その後、定住し、地域を盛り上げるための活動を行う方。

さらに、最近は地元にも拠点を構え、定住支援を行っています。そこで聞いた、地方で働くために必要なことが参考になったので、紹介します。

二地域居住の定義

本題の前に、二地域居住の定義を説明しておきます。

これは、東京など都会に住む人がゆとりを求めて、地方に拠点を持ち、2拠点を行ったり来たりする生活のことです。

一般的に、定年してリタイアした人がこのスタイルをとるイメージがありますね。

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二地域居住を国土交通省が推進している

なお、こういったスタイルを国が推進していることは知っておきましょう。

国土交通省のサイトでは、『都市住民が農山漁村などの地域にも同時に生活拠点を持つ「二地域居住」などして、地域への人の誘致・移動を図ることが必要』と説明されているんです。

このように、東京の一極集中を防ぐためにも、こういった多様な生き方が推進されているんですね。

と、前提知識を説明したところで、本題であるインタビューへ移ります。

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関東で働いて疑問を持つまで

島根にIターンし、定住支援に取り組む酒井さん

島根に移住される前は何をされていたのでしょうか?

神奈川県で、CAD(設計ソフト)の営業をしていました。

社会人になったのは2007年で、翌年の9月にリーマンショックがあり、それが大きなきっかけになりました。リーマンショックの影響で、製造業がストップしたんですね。

そうなると、自分の会社も影響を受けて業績不振に。会社は「残りたいなら残って、やめたい人はやめて」の方針だったので、転職しました。そのあとは、マーケティングリサーチの営業をしましたね。

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その辺から地方を意識していたんですか?

そうですね。リーマンショックまでは、都会でずっと働くんだろうと思っていましたが、地方にも目を向けるようになりました。

というのも、今後もいつかは金融危機は起こると思ったんですよ。そうなったときに、田舎にいれば家や食べるための環境は確保しやすいかな、と。

そんなことを考えていた2010年の春、ある人と出会って田舎に行きたい旨を伝えたところ、島根県の雲南市を提案されたんです。そのタイミングで移住しました。

思い切りましたね。移住後の仕事などは決めていたのですか?

そうですね。島根県独自の地域おこし協力隊のような制度があったので、それを使ってキャンプ場の仕事を見つけました。管理人の求人だったんです。任期は8ヶ月でした。

僕自身、キャンプが好きだし、誰かのためになる仕事がしたかったので、しっくりきました。

関東にいるときは、替わりががいるという環境で仕事をしてきたので、(直接お客さんと相手をして)必要とされたのが嬉しかったです。

移住先で定住するまで

契約期間が終わった後は何を??

8カ月の契約だったのですが、行政の方が2年間に伸ばしてくれ、キャンプ場の仕事を続けました。こうして県の人が環境を作ってくれたのはありがたかったです。雲南の定住担当者の方も良くしてくださいました。

当時は移住が今ほど盛り上がっていなかったので、現地の人からは物珍しがられましたのを覚えています。役所に限らず、地域の方にお世話になったので、契約が切れたとしても「もっとここでやりたいな」と思っていました

その後はどんな活動を?

「今後どうするの?』と役所の方に言われたときに、「定住にも力を入れたい」と意思を伝えたところ、移住支援コーディネーターという肩書きをもらって仕事をすることになりました。

この仕事は3年間でした。そうやって、現地で活動していく流れで、NPO法人「おっちラボ」にも参画しました。

二地域居住で経験を生かす

充実していますね。そのタイミングで二地域居住を?

はい。地元の岐阜県関市で移住定住コーディネーターをすることになりました。雲南でやっていたことを岐阜で生かすイメージです。

なぜ、岐阜へ?

もともと、岐阜に戻る予定だったんですよ。ですが、どうしても雲南市でやらなきゃいけないことができたんです。

その中で、少しづつ準備をして行こうということで、二地域居住を始めました。

現地での仕事は営業をかけたのですか?

そうですね。持ち込み企画です。地域が狭いので、市長さんとも繋がりやすかったです。関市自体、合併があったり、過疎化が激しかったりで色々と課題もありました。そんな地元をなんとかしたいということで、進めていきました。

仕事内容としては、空き家の発掘や大家さんとの交渉、空き家の案内、問い合わせ対応、問い合わせが増えるような施策のプランニングなどです。

なお、住居環境は実家があるので、そこに住んでいます。

定住支援活動で目に見える結果が出てくるのには、どれくらいかかるんでしょうか?

5年はかかると思っています。実際、雲南市は5年以上前から定住に力を入れて、今に至っています。

関市では、一人で定住支援を?

いえ。「移住コーディネーター」の肩書きがあるのは私1人ですが、市の職員さんとチームを組んでやっています。割合としては、4週間のうち3週間は雲南、1週間は岐阜です。関市では、役所の臨時職員です。

岐阜に移住を希望するのはどんな方ですか?

名古屋など愛知県から来るご家族が多いですね。実は、高速を使えば1時間半あれば来れるんですよ。

ニーズとしては、子どもを自由に遊ばせたい、子どもが病気になり環境を変えることで病気を治したい、という子育て環境を求められるケースが多いですね。

地域活性化の仕事をするってどうなの?

地域のために働く姿に憧れる人は多いと思います。そんな人に必要なことはなんでしょうか?

まずは、そんなに焦らなくてもいいということを考えています。私も学生の時、やりたいことはなかったですが、「いつかやりたいことが出てくるのでは?」と思っていたので。

そして、やりたいことが明確になった時に動けるよう準備しようとは思っていました。そのために、営業という仕事を選んだんです。

営業は、企画して提案して物を売るので、どこにいても求められる力だと思っていました。コミュニケーション能力もそうですし。

まずは民間で働いてみるって大事なんですね。学生さんも知っておいた方がいいですね。

そうですね。「新卒で地域おこし協力隊!」という方もいるのですが、あまりおすすめはしてないです。それよりも、企業で働いて、社会人としての基礎を学んでからの方がいいと思います。

そっちの方が、好きなことができるようになるので。まずは学んでみることも重要です。

私が尊敬する、魅力的な働き方(生き方)をしてる人は、民間で結果を出してきた方です。積み重ねは重要ですよね。

会社員と、地方で自営業として働く違いはどうでしょう?

会社員として働くよりも不安定であることは知っておいて欲しいですね。保証されてないので、自分の身は自分で守るしかないです。

あと、メジャーじゃない働き方は理解されにくいというのも難しい点です。周りから「楽しそうなことやってていいね」と言われるのですが、実際は楽しいことばかりではないです。

大変なこともあり、楽しそうに見せているところもあります。そっちの方が仲間を巻き込めそうですし。なので、実態とのそのギャップはあります。

でも、こういう働き方がメジャーになったら、今の働き方はやってないかもしれませんね。人がやっていないから、やっているというのはあります。

(地方で活動する大変さは、夜のご飯会で聞かせていただきました)

東京時代よりも長時間労働だが楽しい

こっちの仕事は大変なこともあるようですが、東京時代と比べて満足度はどうでしょうか?

東京で会社員をしていた時より高いです。

東京では、朝7時には横浜の家を出て、仕事をして終電で帰っていました。結構働いていました。でも、地方に来て何時間働いているか計算したら、東京時代以上に働いていたんです。それでも、ストレスはほとんどなく苦じゃないんですよ。

これは、主体的に働けているからですね。定住の仕事も若者の活動支援も相手と距離が近く、反応が見えやすいです。やりがいがありますね。

労働時間と満足度はあまり関係ないのは僕も納得です。色々とお話をありがとうございました!

人の懐に入る天才

酒井さんと接していて感じたのは、人の懐に入っていくのが天才的だということ。酒井さんとは、数年ぶりの再会だったのですが、そんなブランクを感じさせないほどフランクに接してくださいました。

こうした姿勢は地元の人に対しても見られ、「おっちラボ」が運営するコワーキングスペースに出入りする人や、地元の飲食店のお母さんとも打ち解けていました。

地方でうまく仕事をやっていくためには、こういったスキルも必要なんんですね。

関連記事:「地方には仕事がない」じゃなくて「若者が就きたい仕事がない」に変わってきてるヤバさ

関連記事:通勤せずに地方からのリモートワークで月40万円の収入を得られる時代(在宅勤務OKの会社、求人まとめ)

地方で働きたいと思っている方は、参考にしてみてください。

関連記事:地域活性化の仕事がしたいなら「お金稼ぎ」と「片手間コミット」を重視すべき

参照リンク:三日市ラボ(酒井さんが運営に関わっているコワーキングスペース)

東京と福岡の二地域居住も増えている

最近だと、東京と地方の主要都市の2拠点生活者も増えてますね。例えば、以下のように。

今に至るまで、東京へは最低でも月に一度は足を運んでいます。人と会ったり、情報を得ることが目的です

この働き方は、生活や制作を行う上ではメリットの大きい福岡を拠点に、そこでは得られないものを自分が移動することによって補完する。そういった意図がありました。

一定以上のスキルがあれば地方ではむしろ貴重な人材に

参照:福岡と東京の2拠点生活から生まれるメリットとデメリットについて【連載:カズワタベ】

福岡で飲食店を経営する事例も

ちなみに、カズワタベさんはきれいな海の近くにオフィスを持ちたくて福岡に会社を作ったそうです。

あと、最近あった方だと、福岡で飲食店を経営しつつ、東京でも顧客を抱えて仕事をする方に出会いましたね。

その方は、地域活性化の仕事を行なっていて、いろんな地域で仕事をされている方です。

山梨に拠点を持ち、東京にも仕事に行く事例も

二地域居住ではないですが、、山梨と東京をまたにかけて働く人の話も聞きました。

山梨では賃貸に住んでいおり、家賃はなんと7万円!1LDKで新築。

地方移住後の通勤について:
高速バスで新宿へ。あずさは5000円。バスは2000円弱。2時間45分。

地方移住後のお金

東京在住時に比べて、家賃は5万円節約。駐車場代は0に。交通費が3〜5万円自腹。トータルで月に1万円の節約。

参照:「地方移住支援は?仕事はあるの?若者でも大丈夫?」などの疑問に答えるイベントに参加してきました

このように、ゆったりできる地域に家を持ち、東京を仕事場の拠点にする人もいるんですね。

千葉の海沿いで2拠点生活

あと、千葉の金谷という房総半島にある地域に奥さんと暮らし、東京に仕事で来た際は埼玉の実家を利用してる方もいますね。

参照:千葉の週末移住で房総エリアが人気と聞いたので現地での仕事について書いてみる

このように、東京周辺の田舎では、手軽に2拠点生活が送れるんですね。

僕も東京と山形の2拠点生活を送ってます

実は僕も、ITフリーランスとして独立してからは、東京と実家である山形の2拠点生活を送っています。

関連記事:フリーランスの仕事にはこんな種類がありますよリスト(34職種)を作りました

山形には月1で帰って、数日滞在して田舎っぽいスローライフを送っています。これができるのは、やはり僕が一人でできる仕事をしているからですね。

二地域居住のメリット

ここまでの事例からわかる二地域居住のメリットは、好きな街でゆったり暮らせるということ。

たまに、山形に帰って思いますが、やはり田舎はほっとします。特に、東京にいると人ごみや喧騒で消耗することがあるんですが、山形はそれがないんですね。

このように、ストレスを減らして暮らせるというのは、メリットです。

二地域居住の課題「仕事を作れる人じゃないと無理」

課題としては、僕のように一人で完結する仕事や、現地で仕事を生み出せる人でないと、現実的ではないということですね。

会社員として雇われている場合だと、こういった生活を送るのは難しいです。(クライアントを2拠点に作らないといけない)

また、二拠点で家を持つ際は、「コストがかかる」というデメリットもありますね。

なので、こうしたことも把握した上で自分はどうするか考えてみましょう。

次回予告
「U/Iターン者における恋愛事情について」

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