今回も屋久島にある「やわら香」メンバーへの取材。移住先で結婚相手を見つけて、現地に住んだお二方に聞きました。
最近だと、ブロガーのぴーすけさんが移住先で相手を見つけたそうで、こうした流れは増えていくと思うんですよね。
そうした状況になった際に、参考になりそうなことを聞いてきました。それでは、どうぞ。
移住先では意外と出会いがある?
今回、登場する藤原さん(右から二番目)と藤森さん(一番右)。
まずは藤原さんにお話を伺いました。
移住前のことを教えてください。何をされていたんですか?
東京のホテルでアロマセラピストをやっていました。
当時は、屋久島のことも知らなくて住みたいわけでもなかったです。沖縄と似てるなぁ、くらいのイメージでした。
屋久島に来たきっかけは?
東京での仕事を辞めた後に、屋久島のホテルにあるマッサージ店の立ち上げで来たことがきっかけです。期間限定(二ヶ月間)でした。来た時は、定住する気は無かったです。
たまたま仕事の縁で来ただけで、仕事が終わったら、経験を持ち帰って開業したい、と思っていました。
そう思っていたのに、なぜ残られたのですか?
二ヶ月の間に、今の主人と出会ったからです。主人も仕事できていました。結婚することになり「どこに住む?」となった時、屋久島は住むにはいい環境だよねということで新生活を始めました。
移住して5年目になります。
旦那さんは何をされていた方ですか?
屋久島のお店で働いていました。彼もいつかは地元に帰りたいと思っていたようですが、屋久島が好きだったということもあり、こっちで仕事をしていました。
私と出会ったのは、彼が帰ろうとしていたタイミングでした。
彼が残った理由には、2011年の震災もありました。地元が福島だったので、帰るに帰れなかったんです。
家はどうされてるんですか?
平家を借りています。
どんな地域に住んでいるんですか?土地によっては、移住者が多い所もあると聞きましたが
昔から住んでいる方が多い地域です。良い人ばかりで、近所付き合いには恵まれています。
私は東京で育ったので、近所の人とは挨拶する習慣はなかったのですが、こっちでは知ってる人でも知らない人でも挨拶する文化があってビックリしました。
若い人が来た、ということで喜んでもらえているようです。娘もいるのですが、可愛がってもらえています。地域で育ててもらっているという感じです。野菜をもらうこともあります。
田舎独特の「地域の濃さ」みたいな問題はないですか?
ありませんね。当初は、大変かな?と思いましたが、おじいちゃん達からすれば私たちは孫世代なので可愛がる、と捉えてもらっているのかもしれません。
地域行事とか独特の決まりなどはないですか?
集落の運動会はありますが、それは面白いので大丈夫です。必要以上に干渉されることはないですよ。
東京より娯楽が少なくて不満はないですか?
あまり無いです。むしろ、東京のど真ん中に住んで働いていたので、自然で遊びたかったんです。二ヶ月住んでみたら不便じゃないと気付きました。シンプルな生活ができてよかったですね。
生活用品を揃えるのに苦労はないですか?
これも無いです。スーパーが7時で閉まってしまいますが、明るいうちに買っておけばいいですし。意外とコンビニがなくても困りません。
20代前半なら物足りないかもしれませんが。そういう時代は過ごしてきましたので。今は、たまに東京に行くのがちょうどいいですね。
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小学校の教育が地域に根ざしていて素晴らしい
続いて、藤森さんのお話です。
移住までは何をされていたんですか?
鹿児島でタイマッサージをやっていました。当時から島が好きで石垣島で働いていたこともありました。山登りが好きだったので、屋久島にも遊びに来ていました。
どういった経緯で屋久島へ?
転勤することになったのがきっかけです。鹿児島からすぐ行けるということで移住しました。働いていて居心地の良さに気づき、長く住みたくなっていました。
仕事は立ち上げのために呼ばれていたので、戻らなければいけませんでした。でも、戻りたくなかったので、仕事を辞めたんです。
その後は居酒屋で働き、そこで今の主人と出会いました。彼も移住者で、ホテルで働いた後に居酒屋でといった感じです。
観光地なので、飲食系で働く移住者は多いように思います。
その後、やわら香に?
はい。
屋久島で夫婦生活をしているときに、やわら香で働けるということで応募しようと思いました。渡辺さんもお客さんとして居酒屋に来ていたので、「どうですか?」という感じで決まっていきましたね。
この経験から、タイミングさえ合えばパパッと決まってしまうものだな、とわかりました。
こっちで家族で暮らすメリットってなんですか?
子育てがしやすいことです。
子供がいるのですが、子育ては制限なく、周りの目も気にせずにできます。小学校、中学校、高校もあります。
小学校も地域に密着した授業があるんです。農産物を育てて調理したり、助産師さんが「命の話をするので来てください」とお母さんを呼んだり。
地域との関わりはどうですか?
地域の人から子供の面倒を見てもらえていて、助かっています。また、駅伝とかスポーツが盛んで地域の運動会もあって面白いですよ。
家族の家はどうしているんですか?
一軒家に住んでいます。これもタイミングでしたね。
屋久島は気象が激しいし、特に梅雨は湿気でカビになります。そういったこともあって自然には逆らえないなぁ、と思っています。
そうなのですね。子育てには最高の環境みたいですね。お話いただき、ありがとうございました!
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移住合コン、移住子育て補助があったらいいのに
2人の事例から、移住先でパートナーと出会って結婚てアリなのでは?と感じました。移住先で出会った人って、同じ境遇を過ごした人間同士ということで、共感できる点が多いと思うんですよね。
しかも、現地のことを知っているから、定住もしやすいでしょうし、若者の少ない町からしたらこんなにありがたいことはないでしょう。
なので、自治体は「移住者同士で出会いやすい環境を用意しますよ」なんて呼びかけをすればいいんですよ。結婚して移住してくれたら、補助もするといった感じで。
このように、晩婚化、独身が増えているという現状があるんですから、行政レベルでそういった取り組みがあれば面白い、なんてことを思いました。
どこか、やらないかなぁ。。
ではまた!(提供:らふらく^^(@TwinTKchan))