先日、高知に行ってブロガーのぴーすけ(@pskpsk1983)さん(pskのblogを運営)にお話を伺ってきました。
世にある「持ち家に対する不思議な常識」など、今後のライフプランを考え直すきっかけになる話を聞けたので、紹介します。
これからは、家を建てる際に35年の住宅ローンを組まなくてもいいはずです。今の常識に目を向けることって大事ですね。
移住者の考え「自分の家は自分で建てる」
ぴーすけさんのプロフィールは以下の通り。
1983年愛知県生まれ。2004年に音響技術の専門学校を卒業後、静岡県の楽器メーカーで電子楽器の開発に関わるも一年で退職。2005年から愛知県に戻り、自動車製造メーカーで10年勤務。
しかしあるときにふと「車じゃなくて家を作りたい!」と思い退職し、高知県に移住。2015年8月に開催される【いえづくり教習所】の第一期生。
ここにある「いえづくり教習所」でのエピソードを伺った際、持ち家に対する固定観念が見事にぶち壊されました。ぴーすけさんは、自分の家を自分で作ろうとしているのです。
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自分で家を建てて自分らしく生きる道を選択
ちなみに、「いえづくり教習所」とは、建築と大工の基礎技術を身につけられる養成プロブラムです。
いえづくり教習所とは、初心者の方を対象にいえづくりに必要な建築技術と大工技術を身につける実践的なものでして、最近ではDIY(専門的な知識を持っていない人が何かを作ったりすること)で家を作ったりということが増えてきていると思うんです。
それはすごくいい流れだと思うんですが、割と自己流でやっていたり、合法的ではないものが多いんです。仮にそのような建物が隣の建物を壊して大きな問題になったらそのいい流れがストップしてしまうじゃないですか。
それはあまり良くないなと思っていて、そういうスモールハウスのムーブメントを作るんであれば、合法的なもので小さくて過ごしやすいものを広めたいと思って活動し始めました。
参照:自分で家を作って、自立した人生へ。あなたはまだ知らない自分の能力を発揮できるんです/いえづくり教習所 中宏文 : 自由になったサル。
ここでスキルを身につけたぴーすけさんは、学びを生かして自分で家を建てることを目標にしているんです。
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ローンを組むことによって行動が制約されてしまう
現状、持ち家を建てるとなると、35年ローンを組んで生涯で数千万円ものお金を払う必要が出てきます。これは、人生を縛り付けることになります。
ローンを組んでしまうと、その返済義務から行動を制約されてしまいます。会社を辞めることはできないし、定年まで働き続けることは必須になります。さらに、ローンを返すことによるプレッシャーも伴います。
ローンを組むことで、これだけの弊害が出てしまうのです。
自分で家を立てれば数百万円でOK
一方、住宅メーカーに頼らず、自分で家を建てることができれば、数千万円のローンを組まずに済みます。
実際、自分で、もしくはDIYで家を建てれば数百万円で十分なのです。そのようにして発酵デザイナーの小倉ヒラクさんは、古い家を安く買ってDIYによって持ち家を手に入れています。
(小倉ヒラクさんがDIYで作った家)
小倉さんは1から家を建てたわけではなく、既にあった古民家をDIYしたのですが、それでも住宅ローンに比べたら相当安く家を建てられたと言います。
@hirofumi21 おお、ここに反応してくれるとは。手前みそだけど、僕の家のリフォームもほとんどDIYでやったので、mac pro & 27インチディスプレイぐらいの投資で廃屋が蘇りました。DIY力の高さはある種の合理性かもしれんね。
— 小倉ヒラク (@o_hiraku) 2015, 8月 27
小倉さんの他にも自分で家を建てた人は存在していて、これからは数百万円で家を建てることが選択肢の1つになっていくはずです。
戦前は持ち家率が20%。「持ち家で定住」が根付いたのは最近の話
今後は定住という考え自体が過去のものになっていくのかもしれません。なにせ、「家を持って定住」が当たり前になったのはここ50年の話なのですから。
ぴーすけさんの話によると、戦前は持ち家率が20%でそれ以外は貸し家だったそうです。しかし、1960年代頃から政府主導でローンを推進し始め、その追い風を生かし、住宅メーカーが持ち家を売り出して行ったんだそうです。
それが根付き、いまは持ち家と共に1つの地域に住むことが当たり前になったんですね。なので、そうした常識を疑ってみると、新しい選択肢が出てきます。
住宅ローンに数千万円払って自由を奪われるべきかを考えよう
確かに、自分で家を建てることは簡単ではありません。もちろん、プロに依頼した方が安心して住める家を作れます。
しかし、人生設計を考えた上で、行動を縛られてまで数千万円払う必要があるか?は考えた方がいいのです。何も考えずに、多額のお金を払って行動の幅を狭めてしまうのは勿体無いです。
なので、一度、持ち家の際のローンについて考えてみましょう。考えた上でローンを払う価値があると判断すれば、持ち家を建てる際にかかる費用を比較できる「持ち家計画」で安くて自分のニーズに合う家を探せばいいのです。
このようにして、当たり前のように払っているお金を疑問視することは重要です。自分の人生を思い通りに過ごすために、この機会に考えてみてください。
ではまた!(提供:らふらく^^(@TwinTKchan))
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「不動産会社に勤めている知人がローンを組むなっていうのはなんでだろう」