株式会社テクロコの和田さんに運営サービスについて取材してきました。
スキルを活用して時間や場所に縛られず生きていくためのツールの紹介です。それが、広告運用に特化したクラウドソーシングサービス「Draft(ドラフト)」。
広告運用、webマーケティングのスキルを使って地元に帰って仕事をする、出産したけど、なんとか仕事復帰したいと考えている方は必見です。
広告運用できる人と依頼主をマッチングするサービス
「Draft」は今年の6月にサービスローンチされたサービス。
広告運用ができる作業担当者と、広告運用をお願いしたいと持っている中小企業や個人をマッチングするサービスです。
現在、広告運用ができるユーザーは140名ほど登録されています。広告主はまだ少ないようで、これから登録者を増やしていくそうです。
広告運用を依頼するユーザーとして想定しているのは中小企業が中心。ITリテラシーが高くなく、まずは少額で広告運用を依頼したいと考える企業だそうです。
また、広告運用を与信の問題で依頼できない個人にも使って欲しいとのことでした。
(Draftに寄せられる案件)
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質の高い担当者を見極めるためのQ&Aコーナーを
なお、依頼主が優れた広告運用者をみつけるための指標としてQ&Aコーナーが用意されています。
この機能があるのは、サービスが立ち上がったばかりで実績が少なく、依頼先すべきユーザーを評価する指標がないことから。
Q&Aコーナーでは、運用を依頼する側から寄せられた質問に答えることで依頼の受け手はポイントをもらえます。依頼主はそのポイントをユーザーのプロフィール画面で見ることができ、それをもとに作業依頼できます。
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広告運用者は現役で仕事をしている方、フリーランスなど様々
広告運用者として登録しているユーザーは、代理店で働いていている方が主。つまり、副業として「Draft」を使っている人ですね。
そのほかのユーザーは、元々、代理店で仕事をした後にフリーランスになって活躍している人たちです。
その中でも、Draftを運営する和田さんたちが注目しているのは、フリーランスの人たちだといいます。
地方に眠った仕事をマッチングし、どこでも仕事ができるように
現状、広告運用、Webマーケティングのスキルを持ってフリーランスになったとしても、仕事は東京に集中していますから、東京で働かざるをえません。
これでは、フリーランスになった意味がありません。フリーランスになった人は、何かしらの制約を取り払うためにフリーになったはずですから。
例えば、働く場所。「いま東京にいるけど、地方に行きたい」といったように。しかし、地方でwebマーケティングの仕事を探すのは難しいです。
地元に帰って仕事ができるように
そうした背景もあり、「地元に帰って仕事がしたいけど、無いから行動できない」という人は東京に残らざるを得ないんですね。
しかし、Draftを通して「広島県の〜市でも応募あるじゃん」と気づいて、地元の案件を抱えられたら、地元に戻ってその会社と直接仕事ができるようになります。
このように、地方に眠っている仕事を見つけ出し、複数の会社と契約することで、フリーランスでも好きな街で働けるようになるんです。
あくまで「代理事業」と考えてマネタイズしよう
では、サービスを使ってどれくらい稼げるの?という話ですが、予算の目安としては10万円の広告予算がある場合、作業者に支払われるのは1~2万円だそうです。つまり、10~20%ということですね。
やはり、代理業ということもあり支払われる手数料はこれくらいになってしまいます。なので、Draftを利用して生計を立てる場合は20件ほど案件を抱える必要が出てきます。
和田さん曰く「1人が月に20の案件を抱えて処理するのは可能」とのことなので、数字で見れば、Draftでフリーランスとして生計を立てていけるんですね。
広告運用は継続して効果を高めていく仕事だから、単発で終わりにくい
しかも、広告運用のいいところは継続性のあるところです。ここが単発で終わりやすいweb制作型の仕事とは違うところです。
広告運用は継続して効果を高めていくもので、やめてしまえば売り上げ下がってしまうんですね。広告主側から考えれば、広告による効果が出たら止められなくなってしまう、というのは当たり前ですよね。
成果が出れば、それを維持して高めていきたいと思うクライアントが多いことから、継続的に仕事をしやすいんです。
広告運用スキルに加えてITリテラシーの高くない層への対応も重要
さらに、広告運用においては、広告費用を投入し続けることで、ある地点から急激に効果が高まることがあるようです。
なので、継続で仕事を受注できるという点では、広告運用・webマーケティングのスキルは有利なんです。毎月の仕事を取るのにヒヤヒヤする必要がなくなるんですね。
ただし、成果を出すところまでたどり着くのが難しいので、そこは運用者の腕の見せ所。さらに、中小のお客さんを相手にコミュニケーションするのが難しいという点もあります。
運用の依頼主がITリテラシーの高くない中小企業なので、スキル以外で対応力も重要になるんですね。そうした場合は、一般的に、成果よりも人柄が重視されるようです。(具体的には、誠実な対応、素早い返信など)
今後は地方自治体との接点を増やしていく構想
なお、今後は地方自治体と提携してくことも考えているそうです。
出身地別でプレイヤーの活躍を数値化し、どの都道府県のユーザーが活躍しているかを役所に報告。そして、登録している都道府県のプレイヤーとのつながりを深めていきたい、とのこと。
こうした背景には、地方の課題である「ITを活用したPR」がうまくいってない問題があります。和田さん自身が、行政とセミナーをこなして「地方のITリテラシーに対する認識の差」を痛感したんだとか。
なので、行政をハブにして中小企業診断士、金融機関とwebマーケッターをつなげ、地域のPRを盛り上げていきたい、とも話してくれました。
その街で育った人が地元で活躍するのが理想だそうです。
海外で事業を営む日本人からも集まる依頼
さらに、広告の依頼主は国内企業に限らず、海外法人も想定しているとのこと。実際、広告予算100万円の案件があって、それは東南アジアからのもの(個人が応募)。
ある日本人が現地でビジネスをしていて、集客するために広告運用を依頼しているんです。向こうで人を見つけるのが難しいらしく、Draftを使っているんですね。
このように、国を問わず仕事をする人同士がマッチングされれば、外国語に長けたWebマーケッターの活躍できる環境がさらに充実していくはずです。
僕もFacebook広告運用を強化したいのですが、どうしようか途方にくれていたので、Draftを使ってみようと思いました。
スタートアップにとっても有益なサービス
なお、和田さん曰く「人の足りていないスタートアップにも使って欲しい」とのこと。
これは、リソースを広告運用に割けない分、低コストで利用できるDraftでもっとサービスの認知度を高められる、という考えがあるから。
僕もこの意見には賛成で、広告運用7年以上経験している人もユーザーとして登録されているので、積極的に活用してほしいと思いました。
好きなことを仕事にする人が増えていく
紹介してきたDraftは、これまで活用されてこなかった広告運用、Webマーケッティングという仕事を適切にマッチングしていきます。
地方に埋もれている仕事も発掘していくことで、広告運用の市場が広がっていくでしょう。そうなれば、地方で活躍していくWebマーケッターも増えていきます。
さらに、これまでフリーランスとして食うのが難しいと思っていた人も案件を獲得していくことで、独立に踏み切ることができます。
そうなれば、時間や場所に縛られない働き方も可能になっていくはずです。地元に戻りたいと思っていた人や地方で暮らしてみたいと思っていた方にとっては、素晴らしいサービスと言えますね。
なので、広告運用のスキルを活かしてみたい方はDraftを利用してみてください。
ではまた!(提供:らふらく^^(@TwinTKchan))