先日、動員人数が100人以上の勉強会を主催する方のお話を聞きました。その勉強会はWebの特定分野の技術を扱うもの。僕、元エンジニアでしたけど、その分野の話を聞いても全然わかりませんでした。笑
それくらいニッチな分野です。でも、開催6回目でその規模に達し、今や募集開始4日で満員になってしまうほどの人気なんです。(有料の勉強会です)
この勢いから、近いうちに数百人規模まで広げる事も検討しているようです。ちなみに、企業から協賛の声もかかっているようで、その金額も驚愕せざるを得ないものでした。
では、なぜこのような優良コミュニティを築けたのか。そこには、2つの要因があったんです。それが「コンテンツの充実」と「あえて参加のハードルを上げること」。
当たり前だが良いコンテンツに人は集まる
当たり前ですけど、人気の理由はコンテンツにあるとのこと。毎回、質の高い勉強会にしようと、その分野で有名な方の講演など他のメディアでは得られないようなものを提供しようとしているんだそうです。
ここは本質ですので、優良なコミュニティを築く際はぜひとも押さえておきたい所。
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「はじめての〇〇」はすぐ人が離れてしまう
もう1つ大事なのが、参加のハードルをあえて上げること。前述した方は、他にも勉強会を主催したことがあり、そこでは初心者にも間口を広げて「はじめての〇〇(JavaScrit、jQueryとか)」をコンテンツにしたんだそうです。
でも、そこに来る方々は興味本位で来るため、勉強するモチベーションが低く、すぐに離れてしまうんだとか。それが、勉強意欲の高い人にも伝播してしまい、良い勉強会にはならなかったんだとか。
その失敗から、あえてニッチな分野の勉強会、つまり「興味本位で行ってみようかな」が参加しづらい場所を設けてみたんだそうです。それが、功を奏して上記のような人気の勉強会になったんだそうです。
入ってくる人を敢えて制限する事で、優良な参加者が増え、コミュニティの繁栄につながっていくんですね。これって、ブログにも言える事だと思うんです。
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ネタ系は長期的な繁栄が難しい
例えば、ここ1年くらい話題に上がっているパクリ系のバイラルメディア。それらはただ動画を張りつけて、笑える動画など、簡単に消費できる、言ってしまえば、バカでもわかるようなコンテンツを提供しています。
こういったものはわかりやすいため、Facebookなどのタイムラインから訪れた人は何となく消費して、すぐにその場を去ってしまいます。まさに、「はじめての〇〇勉強会」の興味本位参加者のように。
一般的には取っ付きづらくても、それを求める読み手には絶好の場に
逆に、特定の分野で大衆的にはわかりにくそうなネタでも、骨太なコンテンツを提供するメディアには優良な顧客(読み手)が付いています。そうした顧客は、該当分野に興味があるため、長い期間購読してくれます。
上記のように、すぐに離れてしまう事はないでしょう。メディアの輪郭という個人メディアを想像していただければわかりやすいのではないでしょうか。
メディアの輪郭では、海外メディアの最新動向という世間的にはニッチな分野を扱っていますが、スマートニュースの藤村さんやNewsPicksの佐々木さんなど業界の有名人から読まれるほどのメディアです。
他にも、特定分野を丁寧に取り上げるメディアは多数存在しています。そうしたメディアには、長期的な顧客がつきますし、前述した勉強会のように企業との提携も可能になっていくはずです。
これからメディアを立ち上げるなら企業が広告を出したくなる場作りを
紹介してきたように、長期的にメディアを愛してもらうためには、あえて入り口を狭める事が必要なんです。狭い入り口から入ってきたお客さんは、そのメディアに強い興味のある人ですから、コミュニティを大切にしてくれます。
そうやって形成された場所は、企業に喉から手が出るほど欲しいものになります。広告を出せば大きな効果も期待できます。意外にも、参加のハードルを高めた方が、メディアやコミュニティの長期的な繁栄につながるんです。
ですので、これからブログなどメディアを立ち上げる方は、「あえて入り口を狭めること」を意識してみて下さい。
ではまた!(提供:らふらく^^(@TwinTKchan))