僕たちの欲求にはキリがありません。手に入れたものはもっと欲しい、可能ならばたくさん手に入れたいと思うのは人間の習性です。お金を考えるとわかりやすいでしょう。
お金は価値ある物ですから、多くの人が増やそうと奮闘し、幸せを感じようとしています。しかし、増やすよりも減らした方が簡単に幸せを感じられることにほとんどの人が気づいてません。
かくいう僕もそうだったのですが、お金に関する本を読んで、この事実に気づきました。減らすことで得られる幸せを知っておくだけで、生活の満足度が上がりますので、ぜひとも知っておきましょう。
コストを下げることは最も確実にリターンを上げる方法
投資のプロが書いた『60歳までに1億円つくる術 25歳ゼロ、30歳100万、40歳600万から始める』という本で、投資で重要なことはコストを下げることだと語られていました。
「コストを下げることは最も確実にリターンを上げる方法である」ということも、お金の基本原則の一つです。
投資には手数料というコストがかかります。たとえば手数料が三％かかる投資信託を買うと、買った瞬間、リターンがマイナス三％になる。一〇〇万円投資しても、始めた瞬間に九七万円になってしまうのです。
ところが、販売手数料のかからない投資信託を買えば、マイナスにならずスタートできます。つまり、同じ日本株のファンドがあったら、手数料のかからないほうを買えば、何もしなくても三％リターンが上がるということです。
投資を始めると、みんなすぐに、「もっと運用利回りのいいものはないの？」という発想になるのですが、本当はコストを下げることがリターンを上げる一番の近道です。
投資では「増やす」よりも「減らす」ことを考えた方が簡単に利益を上げられるんです。こうした例は、日常でも往々にしてあります。それが街中にあるATMです。
ＡＴＭの時間外手数料も、身近なコストの代表格です。よく夜の六時過ぎに「お金、おろし忘れちゃった」などと言って、二一〇円を払って他行のＡＴＭからお金を引き出している人がいます。これはリターンがそのぶんマイナスになるということです。
お金を貯めたいと思ったら、収入を増やすよりもこうした無駄な支出を減らした方が良いんですね。
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給料を上げる際も「減らす」を意識する
幸福度の指標として良く利用される給料。給料を増やすためには時給を上げる必要があるのですが、その際にも「減らす」考え方が重要なのです。
自分の時給を高めようと思うと、スキルアップのために、とかく「あれもしよう、これもしなくちゃ」と、すべきことをリストアップしたくなります。しかしそれは逆で、「何をするか」より「何をやらないか」を決めたほうがいいと思います。
たとえば、「興味のないセミナーには行かない」とか、「新聞を隅から隅まで読まない」とか、自分なりの「やらないことリスト」をつくっておくべきです。
私の「やらないことリスト」には、「人と同じことをしない」があります。みんながいいと言うものとか、流行りのものはしたくないということです。私の天邪鬼な性格もありますが、人と同じことをしているかぎり、自分の希少性は高まらないと考えるからです。
著者はやらないことを決めることで、時給を上げようとしているんです。
僕もブログの収入を上げるために、色んなアドネットワークを使うなどマネタイズの手段を増やそうとしていました。でも、A8.netなどのASPを利用した方が収益性は高まることに気づいたので、最近はアドネットワークを増やすことをやめました。
このようにして、「減らすこと」は色んな分野に活用できる考え方なんです。
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「減らす」ことで満足度も簡単に上げられる
生活の満足度だってそうです。豪華な食事や高級マンションでリッチな気分を味わうよりも、満足と感じるハードルを下げれば簡単に満足感を得られるようになります。
以前、お会いした方もそうやって幸せな生活を送っていました。
彼は以前、ブラック企業で働いていて、残業は多いし給料は払われないしと壮絶な劣悪環境にいました。それ故、うつになってしまい、身体が動かなくなってしまったそうです。
それまで、テレビなどでうつになった人の話を聞いた事はあったのですが、当事者とお会いしたのは初めてであまりの体験にショックを受けてしまいました。
彼はそこから、様々な療法を試してなんとか立ち直りました。そして、その経験以来、どんな事に対しても「幸せだ」と感じられるようになったそうです。それは「人生においてこれより下はないという経験だったから」とのこと。
実際、彼は今アルバイトをして生活しているようですが、「お金があって健康に暮らせるだけで幸せ」と話していました。
引用元：いつも楽しいと感じている人に会って「幸せのハードル」を限りなく下げようと思った
日々の幸せも「減らす」ことで簡単に手に入ります。ですので、「増やす」ことを考える前に「減らす」ことでもっといい結果を得られないか考えてみて下さい。そっちの方が簡単に実践できますので。
ではまた！（提供：らふらく^^（@TwinTKchan））
