池上彰さんが書かれた『世界を変えた10冊の本』を読んでキュレーションについて再度考えさせられました。
最近、「キュレーション」の意味を確認できていますか?キュレーションってそもそも何のためにやるんでしたっけ?
この質問に答えられないなら、読んでみてください。
”私の戦闘力は53万です もちろんフルパワーであなたと戦う気はありませんからご心配なく”
さあ、読んでみましょうか。
池上彰さんが選んだキュレーションされるべき10冊
本題に入る前に、そもそも池上彰さんがなぜこの本を書いたのか説明していきます。この背景が大切ですので。
読書離れが伝えられています。その一方で、毎日出版される大量の書籍。本はあふれているのに、読む人は減っている。読書の未来が暗い話ばかりです。
しかし、本には、とてつもない強さがあることも事実です。一冊の本の存在が、世界を動かし、世界史を作り上げたことが、たびたびあるからです。 読んだ人が、内容に感動したり、感化されたり、危機感を抱いたりして、何らかの行動に出る。
それによって人々が動き、ときには政府を動かし、新しい歴史が築かれていく。書物の持つ力は恐ろしいほどのものです。
ダイナミズムに圧倒される本があります。驚くような主張に仰天してしまう内容のものもあります。一見とっつきにくくても、読み進むうちに、独特の論理に魅せられてしまう書もあります。
そんな書物を一〇冊に限って取り上げたのが、この本です。題して『世界を変えた10冊の本』。もちろん「世界を変えた」本はほかにもあるでしょうが、とりあえず私の独断で選びました。内容を知っておいて損はない書物ばかりです
独特な出版の仕組みのせいで毎日大量の本が出版されていることから、巷には本があふれています。しかし、それらの大半は同じ内容のものばかりで、ユーザーはどの本を読めば良いか迷ってしまっているのです。
そんな中、ユーザーが求めているのは「自分にとって優れた本は何か。読んで学びを得られる本は何か。」という事です。そうしたユーザーのニーズに対して明確な回答をしてくれているのが、本書。
そして、この「巷に溢れかえった本」というのが今のインターネットに非常に似ていると感じたのです。
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キュレーションアプリはキュレーションしてくれているのか?
どういうことか、「巷に溢れかえった本」を「インターネットに溢れかえったコンテンツ」に置き換えると分かります。
現在、インターネット上にはテキスト、画像、動画など様々なコンテンツが溢れていて、ユーザーはどのコンテンツを消費すれば良いのか迷っています。ここでのユーザーのニーズは「自分が消費するべきコンテンツを知りたい」というものですよね。
そんな中、登場したのが「キュレーションアプリ」と呼ばれるものです。その第一号がGunosy。Gunosyはユーザーに対してその人に合ったコンテンツを提案する事で、話題になりました。
そして、続々とユーザーに最適な情報を提供してくれるキュレーションサービスが出てきました。
キュレーション?それは、そもそも何なんだ?
しかし、今はどうでしょう。キュレーションアプリという名目にも関わらず、ユーザーの余暇時間に無理やりコンテンツを消費させようとする思想のアプリが多いのではないでしょうか。
参照:僕がニュースキュレーションアプリを使わない理由。 | 隠居系男子
それ故、ユーザーはキュレーションされた情報を受け取る事ができず、情報洪水の中で溺れてしまっています。
これは、キュレーションの原義である「情報を収集しまとめること。または収集した情報を分類し、つなぎ合わせて新しい価値を持たせて共有すること」とは大きく乖離しています。
つまり、キュレーションアプリによってインターネット上のコンテンツはキュレーションされていないのです。そして、情報が溢れているからこそ、池上さんのように真のキュレーションをしていく事が重要なのです。
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池上彰さんさんの高いキュレーション力を見習おう
これからは池上さんが膨大な本から最高の良書を選んでくれたように、ネット上で情報発信する僕たちは真のキュレーションを行っていく必要があります。
本当にユーザーが求めている情報を届けるという事です。真のキュレーションがなされていない今だからこそ、これができる人は重宝されます。
さらに、キュレーションアプリを利用して情報洪水の中で溺れてしまっている方は、再度「キュレーション」の意味を考え直し、情報収集してみてはいかがでしょうか。それが今よりも良いインプット・アウトプットを生むはずですので。
ぜひ心がけてみてください。
ではまた!