以前、書いた夢はタンスにでもしまっておきましょう →『夢、死ね! 若者を殺す「自己実現」という嘘』にて色んな方々に「なんでそんな現実的な事言うの?」と聞かれたので、その背景を書いておきます。
相手の幸せを思った上での「デメリット提示」
僕は「これをやりたいんです」と相談された時、裏側をハッキリ提示する必要があると思っています。ですので、以下の記事には強く共感しています。
参照;新しい何かを提案するときにリスクを提示しないのは不誠実だと思う
つまり「プロブロガーになりたいんです!」と相談されて、良い面ばかりを語るのは不誠実なんです。本当にその人の幸せを願っているなら裏側にあるデメリットも提示しなければならないのです。
だって、プロブロガーのメリット、つまり「好きなことを仕事にできる」「自由に仕事の時間を選べる」だけを提示して、その裏にあるデメリットを伝えずに、その人がデメリットにハマってしまったら、それは不幸な事ですよね。
だからこそ「リスクが高い」「会社員のように安定した給料はもらえない」「自分で稼ぐ必要がある」「確定申告など税金の勉強をする必要がある」「不安と戦わなければいけない」などとデメリットも伝えておかなければならないのです。
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「落とし穴」の場所を教えて対策をしてもらう必要がある
さらに、デメリットを伝える事で相手にとって良いことがあります。それは「落とし穴の場所を知って対策できる事」です。
どういう事か。
さきほど「会社員ほど給料が安定しない」というデメッリト。これを伝えておけば、相手に「給料を安定させるためにはどうしたら良いか」を考え、対策してもらえるのです。
その対策としては「他媒体での連載を獲得してブログ以外の収入源をつくっておく」など様々なものが考えられます。
他のデメリットにしても同様です。「貯金をたくさんしておく」「確定申告に備えて税金の勉強をしておく」「税理士さんと繋がっておく」など事前に教えてもらった「落とし穴の場所」つまり「起こりうるであろう問題」に対して策を打っておけるのです。
メリットだけを伝えられた相手は身構えておく事ができない
逆に、メリットばかりを伝えていたら、相談相手が「穴」に対して身構えておく事はできません。そして、実際挑戦していく中で付け焼刃的に対策をしていかなければならないのです。
これはどう考えてもしんどいし、その人に対して誠実ではありません。
その人の事を考えるなら、挑戦している際に起こりうる問題を列挙して、「それでも挑戦するの?」と問いかけ、相手がどうしてもやりたいと言ったら「これらの対策をしておいてくださいね」と言うべきです。
こういった考えがあって、夢はタンスにでもしまっておきましょう →『夢、死ね! 若者を殺す「自己実現」という嘘』で疑問視されるような事を書いたのです。
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対策をしていたおかげで安心して挑戦できている
現に、僕は独立前に色んな方からデメリットを聞いて、その対策をしていました。それは「2年は暮らしていけるだけの貯金」だったり「ブログ収入の分散化」だったりです。
そして対策を講じていたからこそ、安心してブロガーとしての活動ができています。
参照:セーフティネットがあるから安心してブログで稼ぐ事にチャレンジできている
こうした事からわかるように、僕は相談を受けた際、デメリットを提示していくつもりです。そして、そのデメリットを提示した上で「どうしもやりたい」という方がいたら、対策しておいてもらいます。
ですので、僕と同じように誰かに相談される事がある方は「デメリットの提示」を忘れずに行ってほしいと思います。それが、相手に対する誠意だと思いますので。
ではまた!