えッ!真逆じゃ!?「ほぼ日」の土鍋に学ぶコンテンツ作りで重要な設計思想

「ほぼ日」が意識している3つのことから見えたモノづくりの姿勢が、ブロガーとして目から鱗でした。これは全てのモノづくりに共通する事ですので、企業のマーケッターもぜひ知っておきましょう。

マジで時代の先を行ってました。

「ほぼ日」が意識している3つのこと

先日、話題の女性トップランナーが伝授する「長く愛されるブランド」の作り方。というイベントに行ってきました。

その際、「ほぼ日」糸井重里事務所CFOの篠田さんが「ほぼ日」の運営で重視している点を語ってくれました。それが以下の3つです。

①人なら誰しもうれしいことを追求する
②「うそ」をつかない
③「動機」「実行」「集合」の3つの輪

この中で特に印象に残ったのが、「①人なら誰しもうれしいことを追求する」という部分です。

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普遍的な価値を考えて商品を提供する

「①人なら誰しも嬉しいことを追求する」というのは、よく考えると当たり前なんですが、意外とできていない事に気づくんです。例えば、ブログを書く際。

僕は、ある体験をもとに記事を書いたとしても「あれ、これって誰しもが嬉しいと思うくらい親切に書けているかな」と思う事があります。ですので、「ほぼ日」の価値の提供哲学を聞いて、まだまだだなと恥ずかしくなってしまいました。

なお、そんな「ほぼ日」は以下の事を考えて価値を提供しているようで。マーケティングの段階から一般論とは一線を画しているのです。

普通とは逆を行く「ほぼ日」のモノづくり

マーケティングというのは通常、自分とは違う顧客層が存在する前提でなされるそうです。そして、紙に書かれた机上のターゲットがいて、そこに何かを投げかけてヒットを生み出す確率を上げていくというイメージ。

しかし、「ほぼ日」はそうではなく「自分の近しい人にどういったものを差し上げたら嬉しいだろう、どうやって届けよう」を第一に考えるそうです。

そして、「どうやったら嬉しいだろう」を考える際、大事にしているのが「人間として普遍的に嬉しいと思うものを考える」「人間の普遍的な価値をわかってから商品にする」という思想です。

これは「ほぼ日」で販売している土鍋を例に出すとわかりやすいです。

本質的な喜びから作られた「ほぼ日」の土鍋

一般的なメーカーなら土鍋を販売する際、素材や機能を重視してそこを前面に押し出して販売します。しかし、「ほぼ日」の場合はそうではないのです。

まずは「普遍的な価値」を見出すのです。その価値とは「人間は仲間と火を囲んで食事をとることが幸せ」というもの。(火を囲んで食事をとる幸せというのは、古代から人間に根付いている幸せで、当時から火を囲むことがコミュニティとして成り立っていたというのです。)

それを現代の生活で商品として表現すると土鍋だったとの事。だから、土鍋を作って販売しているのだそうです。

これは通常のメーカーとは逆のフローですよね。こうした「人の本質的な幸せは何か考えてから、それに最適な道具を用意する」という考え方は僕たちブロガーにも必要なんです。

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本質的な喜びから当てはまる体験を探して記事にしていく

ブロガーは通常、自分の体験から得た学びをアウトプットしますが、そうではなく「ほぼ日」のような記事の作り方をすると、もっと面白くなるはずなんです。

それは「まず人間の本質的な喜びを考えて、それにマッチした体験がないかを探していく」という記事の作り方です。これは最初からど真ん中を狙って、自分の体験を寄せていく難しい作業なのですが、これができたら多くの人に刺さる記事になるでしょう。

ですので、チャレンジ精神旺盛なブロガーは「ほぼ日的なものづくり」を運営に取り入れてみてはいかがでしょうか。きっと役に立ちますよ。

さらに、先にど真ん中を決めてしまうモノづくりの設計思想は商品開発でも役立ちますので、企業のマーケッターも参考にしてみてください。

ではまた!

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