久々に連載を追いかけたくなってしまう漫画を見つけました。しかも、それを見つけたのはコミック雑誌ではありません。意外な事にAmazonで見つけたのです。
Amazonで公開している漫画がステキだった
連載漫画「STEVES」というAppleの創業からの歴史を描いた漫画が面白いのです。
これは、Appleの創業メンバー、スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックがガレージでの共同作業時代から、成り上がっていくまでを描いた漫画です。なお作品はうめ(小沢高広・妹尾朝子)氏、松永肇一氏による共作。
この漫画で驚きなのは無料で読めてしまうという所。連載形式で1話ずつの公開ですが、十分読み応えがあって次を読みたくなってしまうくらい面白いです。
スティーブジョブズの映画やドキュメンタリーを見よう見ようとは思っていたのですが、なかなか見る機会が無かったので、読みやすい形で読めるのは非常にありがたいです。
さらに、作者なりのデフォルメも「STEVES」の特徴です。
Appleをベースにした作品ぽくない演出も登場します。
例えば、このシーン。
え。。
覇気??
このように漫画らしいアレンジも聞いている作品ですので、「iPhoneを使っていて何となくAppleという存在は知っているけど、歴史とかは知らないなー」というライトな層(僕みたいに)が読むと、より楽しめるかと思います。
【補足】うめについて
うめさんは二人組漫画家で、大東京トイボックスなどの作品も世に出している売れっ子漫画家です。
さらに、「STEVES」自体も小学館「ビッグコミックスペリオール」にて連載されているメジャー作品です(僕は知らなかったが)。なお、2013年から電子出版プラットフォーム「パブー」にて作品を公開されいます。
電子に関して何かとイケてる取り組みをしているユニットです。なお、連載の経緯は以下の通りだそうです。
@twintkchan ハマっていただけて嬉しいです。CAMPFIREで支援を募ったときに、同時に行っていた雑誌連載の交渉の結果こうなりました。どうぞよろしくお願いします。 http://t.co/ydXPArLcmg
— 妹尾朝子 (@ume_asako) 2014, 9月 19
クラウドファンディングで資金調達をするとは、やはり相当イケているユニットですね。
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今後の漫画家が作品を公開する場所の変化
うめさんの「STEVES」のように、今後は「集客力の高い場所(Amazonやnote、パブー)に作品を提供していく必要があるでしょう。紙の漫画コミック誌に連載を持っていない個人漫画家なら、尚更です。
今後、ユーザーが漫画を認知する手段が、紙のコミック雑誌からネットに移っていきます。そうした事を考える上でも、電子に先駆けて取り組んできたうめさんの取り組みに注目したい所です。
「STEVES」も非常に面白い漫画ですので、ぜひ購読を!
ネット漫画に対する考察
この件に関して漫画が売れる方程式が変わってきた事を実感しましたので、これからの漫画の売れ方について考えてみました。ぜひ、以下の記事を読んでみて下さい。
参照:個人作品を売るために流通経路を変えていく重要性。ヒットに必要なテンプレも考えてみたよ
ではまた!