ソーシャルゲームが生み出した技術がWebメディアを救い、クリエイターの未来を明るくするかもしれません。この事実に気づかず、ネガティブな面ばかりを見てしまうのはもったいないですよ。
ソーシャルゲーム会社にいた人間として生まれたものを考えてみました。
UIデザイナー、サーバーサイドエンジニア、インフラエンジニア、ネイティブエンジニア、ゲームプロデューサー、データサイエンティスト、ゲームディレクターなど一般的には注目されにくい職種が大きな貢献をしてくれてるんです。
ソーシャルゲーム業界の仕事で生まれた恩恵
ソーシャルゲーム会社にどんな印象を持っているでしょうか。コンプガチャの一件以来、ネガティブな印象を抱いている人が多いと感じています。実際、ネットでソーシャルゲームの情報を調べていると、ネガティブに解釈した記事を多く見かけます。
おそらく、ガチャという不思議な課金システムがそういった印象を抱かせているのでしょう(現に、ソーシャルゲームに対して数百万費やしたユーザーもいます)。
しかし、ソーシャルゲームによってもたらされた恩恵もあります。この恩恵はWebメディアとクリエイターを救うでしょう。
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データサイエンティストによる分析が大きな価値を
ソーシャルゲーム会社によってもたらされた最大の恩恵は「データ分析の技術」です。
ソーシャルゲームでは、ユーザーから課金をしてもらえるような仕組みをつくっています。ソーシャルゲームは基本的に無料で遊べますが、優れたアイテムを獲得するためには課金する必要があります。課金でメインとなる機能がガチャです。
ゲーム運営会社はゲーム自体を面白くすることにも気を配っていますが、「どうすればガチャを回してもらえるか、課金してもらえるか」という事も熟考しています。
その際に、データ分析が生きてくるのです。
データサイエンティストとサーバーサイドエンジニアの貢献も
ガチャを回して課金してもらうためには、ゲームに定着してもらう必要があります。そのためにいろんな施策を打つのです。
例えば、ユーザーにゲームをインストールした翌日も遊んでもらえるように、ボーナスとしてログイン時に付与されるアイテムを配ります。配ったアイテムに応じてユーザーがどんな動きをしたか、ゲーム継続に貢献したアイテムは何だったかをデータサイエンティストが分析するのです。
そして、サーバーサイドエンジニア、ネイティブエンジニアと共にゲームに実装していきます。この繰り返しでゲームを愛してもらい、「課金ガチャを回してみようかな」と思ってもらえるように対策します。
売り上げにはゲームプロデューサー、ゲームディレクターが活躍
ユーザーから課金してもらうまでの施策はめちゃくちゃ簡単に書いていますが、データサイエンティストの分析によって課金が生まれています。もちろん、そこにはネイティブエンジニア、サーバーサイドエンジニア、UIデザイナーの活躍もあります。
数値の面ではゲームプロデューサー、ゲームディレクターも大きく貢献しています。
ソーシャルゲームが登場する以前も統計学などを利用したデータサイエンティストによる分析は行われてきました。しかし、「課金、売り上げ」というシビアな部分に関わるソーシャルゲームだからこそ、実用性が出てきたのです。
そして、ソーシャルゲームで培われたデータサイエンティストによる分析のノウハウ、ゲームプロデューサー、ゲームディレクターを中心とした数値改善は他の分野で活かされていくと思います。
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ゲームプロデューサー、ゲームディレクターがWebメディアに必要
まずは、Webメディアのマネタイズです。「5年後メディアは稼げるか」やマネタイズイベントでも語られていましたが、Webメディアが広告以外で稼いでいくには、有料課金が間違いなく必要です。
日本ではまだですが、海外には成功事例があります。「メーター制」と呼ばれるものです。メーター制とは、ある程度までは無料で読めるけれども、それ以降はお金を払う必要があるという方式の事です。つまり、フリーミアムということですね。
こうしたフリーミアムモデルをWebメディアで成功させるには、ソーシャルゲームでのノウハウが必要なのです。前述したように、ソーシャルゲームはデータサイエンティスト、ゲームプロデューサー、ゲームディレクター、サーバーサイドエンジニアの貢献により、フリーミアムモデルで成功してきました。
これをWebメディアのマネタイズに活用するんです。
ゲーム同様、サーバーサイドエンジニア、ネイティブエンジニアの活躍に期待
例えば、会員登録したユーザーがログインしてからどんな記事を読んだかログを取り、どんな記事を提案すればいいか分析します。そして、ユーザーにマッチする記事を提案してWebメディアに定着してもらいます。
このようにデータ分析を活用して、ユーザーが課金する意志を持つまで魅力を伝えられたら、Webメディアもうまく稼いでいけるはずです。そうすれば運営資金を確保でき、PVを気にせずに独自の面白いコンテンツを生み出せるようになります。
これを実現するには、ゲーム同様、サーバーサイドエンジニア、ネイティブエンジニア、UIデザイナー、データサイエンティストの活躍が必要なんです。
データサイエンティスト、ネイティブエンジニア、ゲームディレクターは漫画の世界でも?
こうした事例をマンガボックスを運営するDeNAも生み出していくのではと思っています。
DeNAはソーシャルゲームのプラットフォーム「Mobage(モバゲー)」をつくり出した会社です。さらに、自分たちでゲームも開発していますから、データ分析のノウハウもたまっているはずです。
それをマンガボックスという漫画のプラットフォームで活かしていくはずです。ユーザーが読んだ漫画に応じて関連のある漫画を提案するといったことがなされていくでしょう。そうして、マンガボックスに対する愛を高めてもらい、漫画の購入につなげていくのです。
データサイエンティスト、ゲームプロデューサー、サーバーサイドエンジニアが漫画家を救う
こうしたデータ分析による取り組みは漫画家を救います。『漫画貧乏』を読んで衝撃を受けたのですが、漫画家の境遇はヒドいです。
しかし、マンガボックスのように漫画家が露出し、対価を受け取る場が発展していけば、彼らも生活できるようになります。データサイエンティスト、ゲームプロデューサー、サーバーサイドエンジニア、UIデザイナー、ゲームディレクター、ゲームディレクターの活躍は必須です。
ゲームプロデューサー、サーバーサイドエンジニア、ネイティブエンジニアによる貢献を知っておく
ソーシャルゲームによって、データ分析という技術が発展してきました。その技術は、Webメディア、漫画家の作品が集まるプラットフォームのマネタイズで活用されていくでしょう。そうして、Webメディアでは有料課金がうまくいき、面白い独自コンテンツがつくられるようになります。さらに、漫画家が稼いでいく道も整備されていくはずです。
このように、ソーシャルゲームにはポジティブな面もあるので、ソーシャルゲーム会社を見る目も変わるはずです。
これまで紹介してきたデータサイエンティスト、ゲームプロデューサー、サーバーサイドエンジニア、ネイティブエンジニア、UIデザイナー、ゲームディレクター、ゲームディレクターという職種も社会に貢献する仕事ですので、知っておきましょう。
ソーシャルゲーム会社について知ることは勉強になる
なお、ソーシャルゲームの話を聞いて少しでも興味をもった方は、IT業界の求人が多い転職サイトで求人の情報を探してみて下さい。給料は良いですし、色んな経験ができるはずですよ。
求人を見てもっと知りたいと思ったら、その職種の人たちと何度も接してきたプロに相談して、その中からソーシャルゲーム会社への理解を深めることガできます。
こうした知識は知っておいて損はないので、気軽に利用してみて下さい。利用は無料ですしね。
ではまた!