会員制転職サイト「ビズリーチ」を運営する株式会社ビズリーチさんにて、面白い話を聞いてきました。
それは、「地方企業が首都圏のハイキャリア層に目を向けていて、採用活動を強化している」、「首都圏、他の地方からの転職事例が続々」など。業態は、メーカー、NPO、商社、教育系、地域復興など様々で、盛り上がっていく分野だと確信しました。
また、転職した方の事例から「年収を下げてでもやりがいある仕事をしたかった」などたくさんの動機も聞けました。
転職活動を始めようとしていて、どのサイト、エージェントを使ったらいいか迷っている方は参考にしてみてください。仕事の探し方も覚えておいた方がいいので。
年収やキャリアダウンを気にしてないハイキャリア層
話の中で驚いたのが、「地方で働くことに意欲のある人が多いこと」と「年収だけをモチベーションにして仕事をする人が予想以上に少ないこと」です。
これは、ビズリーチ会員向けのアンケート結果から明らかになりました。
図を見てわかるように、7割が「やりがいあれば地方勤務も前向きに検討」と地方で働くことに意欲を示しています。
さらに、地方転職の懸念理由は「家族の賛同が得られるか」が最も多く、「年収、キャリアダウン」を上回っているんです。
ちなみに、ビズリーチの会員は年収が高い人たちです(平均は910万円くらい)。そうした人たちでも、お金やバリバリなキャリアを気にしていない人もいるんですね。
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年収よりもやりがいを選んだハイキャリア層も
イメージとして、ビズリーチ会員のような高年収層は転職しながら年収を上げていくといったマッチョなキャリアを歩むと思われがちです。
しかし、ビズリーチ会員の中には、大手企業で役職についていながら地方に転職した方もいるそうです。その方は「自分の培ったスキルをものづくりの現場で活かしたい」という思いがモチベーションになっていました。
他に、年収が下がってもやりがいを感じて地方企業に転職した方もいます。このようにして、お金だけではなく、やりがいに魅力を感じて転職する事例は今後も増えていくはずです。
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社会課題を解決することがキャリアアップにつながるという考え
働く動機に「やりがい」を重視する人は他にも大勢います。ビズリーチの「NPO求人」に応募する人たちです。
NPOは、年収が高くありません。それでも、高年収層から応募が来るのは、彼らに「社会課題を解決したい」という思いがあるためです。そして、その経験をもとにキャリアアップしようとしているんだとか。
年収ダウンしても地方なら生活コストが下がるので大丈夫
他の例だと、島根県海士町の「地域課題特化型地方創生リーダー公募」にも応募があることから、高年収層の関心が「やりがい」にあるとわかります。
年収ダウンを気にする人であっても、地方企業からの説明を理解して転職を決める事例もあるようです。それは「地方だと物価も下がるので、そんなに生活レベルは変わらない」というもの。
ほかにも、年収を首都圏と同じ条件で求人を出す地方企業も出てきているようで、一見不利に見える地方企業でも、条件をじっくり見て転職する人が増えているんですね。
今までの転職求人サイトと違ったメリットがある
また、「ビズリーチ」は採用側、つまり地方企業にとってもありがたいシステムなのです。ビズリーチは、旧来の転職求人サイトとは違って、直接優秀な求職者にアプローチできるからです。
これまでの転職求人サイトって企業の認知度や資金力によって格差が生じてしまうシステムだったんですよ。
地方企業でも求人で不利にならない仕組み
旧来のやり方だと、企業は転職求人サイトに広告費をかければ目立って掲載してもらうことができ、求職者を集められました。このやり方だと、認知度や資金力のない地方企業は不利だったわけです。
しかし、「ビズリーチ」のように直接求職者にアプローチできる転職サイトだと、認知度や資金力の格差が軽減されるんですね。その理由は、企業が転職サイトに払うのはデータベースの使用料が主だから。
転職エージェントを使わないデメリットもある
企業は、データベースに登録されている人材に直接アプローチできますから、労力さえかければ優秀な人材を採用できます。
しかし、エージェントを使っていない分、求職者と直接やりとりし、企業の情報管理も自分でやらなければいけません。
一長一短ありますが、こうした背景があって、地方企業が「ビズリーチ」に注目し、新規の契約社数、内定数も増えているんです。
地方の企業が高年収クラスに期待すること「海外進出支援」
ちなみに、地方の企業がビズリーチを使ってハイキャリア層を狙うのは、ある課題があるからです。
それは、担い手不足により事業承継が難しくなっていること、新規事業立案、グローバルに挑戦したいが海外進出を任せられる人材がいない、など。
首都圏に人材が一極集中してしまっているため、地方には即戦力となる人材が不足しているんですね。(こうした話からもわかるように、地方転職と言えども高度なスキルが求められます)
実際、コンサル出身や大手メーカ出身の人が転職してってる
復興支援という仕事を例に出すと分かりやすいはず。
これは1から街を作っていく必要があるので、高度なビジネススキルを求められます。そのため、募集している職種も経験を積んだ人だけができる「マネージャー」などになっています。
そうした仕事には、有名コンサル出身の方や大手玩具メーカー出身の方が就いていきます。
さらに、数字を見る(分析)スキルだけでなく、現地の人とのコミュニケーションスキルなども必要です。東京で使うスキルに加えて、地方ならではの難しさもあるんですね。
地方から地方の転職もあり
「ビズリーチ」で地方に転職するのは、首都圏の方だけではありません。地方から地方のパターンもあります。実際、採用事例もあります。こんな感じで。
・東京都→宮崎県 30代/事業系スペシャリスト
・福岡県→高知県 50代/技術系スペシャリスト
・大阪府→福岡県 50代/技術系部長クラス
・愛知県→大阪府 40代/海外事業ポジション
このようにして、首都圏以外の人にも地方転職のチャンスがあるんです。覚えておきましょう。
地方への転職では、求人サイト、エージェントを複数使おう
また、僕がインタビューした方で、北陸から京都に移住された方もいます。その方は、転職サイトとエージェントを使っており、その中でも「「リクルートエージェント」」が一番良かったとおっしゃってましたね。対応がスピーディーで、いい求人も紹介してもらえたようです。
また、転職エージェントを使うことで、転職活動で必要な事務作業(履歴書・職務経歴書作成、面接日程調整、企業への連絡)を代行してもらえます。これも大きなメリットです。
このように、地方への転職では、転職サイトと転職エージェントを複数使うのがオススメです。各社、長所を持っているので、合うサービスを使いましょう。
地方でも転職しやすい時代になってる
最後にまとめます。
現在、地方企業が採用に力を入れています。求めているのは、事業承継、海外進出支援ができる人材。高度なスキルが求められる仕事ですね。
こうした高度な仕事は「ビズリーチ」に集まっています。しかし、地方で求められている仕事はそれだけではありません。
地方での仕事の探し方「大手・中小の転職サイトを探す」
地方での仕事は、「リクルートエージェント」や「DODA」のような大手転職サイトでも見つけられます。
さらに、中小規模ながら、福岡・関西の求人掲載も増やしている「ワークポート」でも地方の仕事を探せます。
その際は、転職エージェントと相談して希望を伝えておけば、自分に合った求人も提案してもらえます。これは、普段の仕事で忙しく、転職活動に時間を割けない場合、非常にありがたいです。
転職エージェントからブラック企業の情報を聞いておくべし
さらに、エージェントを介せば、地方のブラック企業に入社してしまうことも防げます。地方にも安月給で残業代も出ない会社があるのです。
中には、出勤当たり前、家族経営で役員だけがいい思いをしている、なんてところもあるので、企業のフィルタリングのためにもエージェントからそういった情報を聞いておきましょう。
地方への転職を考える際は、エージェントから詳細な情報を聞いておくことが必須です。
エージェントに無料で相談できるのはお得でしかない
ここまで紹介してきたように、転職エージェントのサービスはサイトの会員登録も相談も無料ですし、今すぐにでも登録した方がいいレベルです。
相談することで、転職の不安も解消され、何をすべきか明確になりますからね。ぜひ、以下のサイトから登録を。
ではまた!