「注目すべき海外先進メディアとトレンド最前戦」というイベントに参加してきました。
これは、海外メディア、ジャーナリズム分野の情報が日本で不足している問題に対して、その分野に詳しい学生(大熊さん)、編集者(佐藤さん)、経営者(石田さん)、スマートニュース藤村さんが知見を共有するというもの。イベントの企画、当日の運営は市川さんが担当してくださいました。
共有された内容にメディア運営者として学びがたくさんあったので、紹介します。これから創作活動でご飯を食べていきたい方は参考にしてください。お金の話多めです。
(イベントの全内容はtogetterにまとまっているので、そちらを参照されたし)
取材費用を賄うには金持ちと結婚しよう
今日はこちらのイベントで、リアルタイムツイートします。ハッシュタグは #globalmedia 。佐藤慶一さんも登壇されます。
▷注目すべき海外先進メディアとトレンド最前戦 http://t.co/EuVOzbLzzB @peatixさんから
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 8月 6
まず印象に残ったのは、会場から寄せられた「創作活動のための資金をどう用意するか?」について。
会場からの質問
取材費用をどのように捻出するか?
#globalmedia
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 8月 6
この質問には、クラウドファンディングで取材費用を募り、海外で取材をしてきた大熊さんが回答。
大熊さん
クラウドファンディングによる費用捻出。
途中でこわくなったことも。途中でアポが取れない、いい話が聞けないときに打ちひしがれている時もあった。佐藤さんなどが日本でキュレーションしているのを見て、頑張ろうと思った。
#globalmedia
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 8月 6
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取材ならではの価値があるはずだったが、安定して価値を出すのは難しかった。
弁護士ニュースの亀松さんに相談。すると「ヒモになるべき」という回答。お医者さんを奥さんにとか。財団に相談とか。
取材で儲かる仕組みを作るのは難しいことを痛感。
#globalmedia
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 8月 6
よく聞く話ですが、ジャーナリストで食っていくのは難しいです。実際、海外でも専業は少数で残りのジャーナリストは翻訳などをしながら、兼業ジャーナリストとして生活しているようです。
創作活動で食いたいならお金持ち、パトロンを探せ!
ジャーナリストのように、現地に足を運んで取材するとコストがたくさんかかります。それなのに、成果物から爆発的な収益を上げられるわけではありません。コストに見合ったリターンが少ないのです。
この問題を解決するために、ベテランジャーナリストは「ヒモになって養ってもらえ」と言っているのですね。これはジャーナリストとして非常にありな生き方だと思います。
例えば、お金持ちと結婚してお金の心配がなくなれば、もっとコストをかけて面白いものを作れます。このように、好きなことをしていきたい人はお金持ちとタッグを組めばいいと思うんです。
僕の友人に公務員がいるのですが、彼の同僚女性は飲食店オーナーの年下男性と結婚したそうです。男性の方からすれば、公務員とのダブルインカムによって安定しない飲食店経営の不安から解放されます。
これによって、もっと集中してお店造りに挑戦できるはずです。なので、好きなこと、創作活動で食っていきたいなら、養ってくれる人(パトロン)を見つけてみてください。
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メディアは「お金稼ぎ」と「理想の追求」の両輪を
会場からの質問
マネタイズ。海外で広告や課金以外で成功事例は?
#globalmedia
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 8月 6
石田さん
イギリス新聞「ガーティアン」。出会い系、人材紹介もやる。
カジノ系などのアプリを開発するメディアもある。課金したくなるような。
イギリスでは、どうやったら、儲けられるか?の論が進んでいる。
#globalmedia
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 8月 6
ガーディアンが運営する出会い系サイト「Guardian Soulmates」はこんな感じ。
この出会い系サイトでは、実際に結婚する人も出てきているようです。
このように、しっかりと稼げる事業(出会い系など)を展開しながら本髄であるジャーナリズムを追求していくことが重要なんです。
ジャーナリズムと研究は似た問題が。
突き詰めたいがお金がネック。
「メディア」の定義は特に無いから大きく解釈して、いろんな稼げる事業がある中でその中の1つとしてジャーナリズムがあるというやり方もいいのでは。
ジャーナリズム単体で儲けなくてもいい
#globalmedia
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 8月 6
石田さん
「ガーディアン」の出会い系などは、みんなあまり言わない。エグく稼いで、どうやって運営?は出てこない情報。
石田さん自身、油断してると、ビジョナリーで人に読まれないようなものを作ってしまう。他者からマネタイズの観点を、の指摘がなされる。
#globalmedia
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 8月 6
NPOでも似た問題があるかもしれませんが、社会的に意義のある活動をしていても、それを続けるにはお金が必要です。なんらかの形で稼ぐ必要があるんですね。
なので、よく話に上がる「価値ある情報」を提供したい方は、それを継続して世に送り出せるように稼げる事業も展開してみましょう。
そのやり方は、ガーティアンのような出会い系、LINEのようなソーシャルゲームなど色々あります。確実に稼いで、本当にやりたいことをやる、このスタイルはこれからのモデルになるでしょう。
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オウンドメディアやるよりそのためのツールを提供したほうが儲かる
他だと、メディアが盛り上がることによって儲かる産業がある、という話も。
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メディアの人、VCなど出資者のジャンルは様々だった。いろんな反応があった。
メディアが盛り上がってくるという認識でアメリカに行った。新興メディアが盛り上がっている中、それを支えるサービスのCMSなどのBtoBサービスが盛り上がっていた。
#globalmedia
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 8月 6
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メディアが盛り上がっている中、裏方が盛り上がっているのは、なるほどなという感じ。
#globalmedia
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 8月 6
これは、アメリカのゴールドラッシュ時代の話と似ています。当時一番儲かったのは、金脈を掘り当てようとした採掘者ではなく、採掘者のためにジーパンを提供したリーバイス(ジーパン屋)だっというエピソード。
つまり、プレイヤーとして頑張るより、プレイヤーを支援するツールを提供した方が競争に巻き込まれず戦いやすいんですね。
だから、いまオウンドメディアが流行ってますけど、実は一番美味しい思いをしているのはビジネス向けにオウンドメディアのパッケージを提供している「はてな」だったりするんですよね。
こうしたお金に対する感覚も持っておくと、稼ぎやすくなるはずです。
個人ブロガーが企業のコンサルを
他だと、個人ブロガーが企業で活躍したり、年間18億円稼いだりして派手に活躍しているようです。僕もこんなすごいブロガーになりたいですね。
注目メディア
stratechery。ベントムソンさんが運営するブログが面白い。
手書きの絵がいい。
独立してコンサルするためにハイレベルな記事を提供。メディア論など。
#globalmedia
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 8月 6
年間18億円稼いでいるブロガーが
市川さん
ドラッジレポートの紹介。
ドラッジさん個人が運営。月間9.5億PV。情報の鮮度がすぎ。年間で18億円稼ぐ。
#globalmedia
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 8月 6
イケダさんに負けないように頑張りたいと思います。
このように、たくさんの学びがあったイベント。個人メディアを運営する身として、お金について再考するきっかけとなりました。
皆さんもここで紹介したエピソードや#globalmediaハッシュタグのついたツイートから学びを得て、メディア運営に生かしてみてください。
ではまた!(提供:らふらく^^(@TwinTKchan))
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