4月21日、Googleがモバイルフレンドリーアップデートを行いました。これは、モバイル版の検索結果において、スマートフォンで見やすく使いやすいページの掲載順位を上げるというもの。
つまり、「PCだけに対応したページだと、モバイル版の検索結果で掲載順位が大きく下がる可能性がある」という恐ろしいものなんです。
これだけ大きなアップデートですから、サイト運営者にとっては疑問点も多いはず。そんな人のために、Googleがよくある質問に回答してくれているんです。
そこで今回は、Q&Aページから特に重要と思ったものを紹介します。モバイル端末での上位表示を狙うためにも必ず見ておきましょう。
1 タブレットやパソコンからの検索には影響しない
まずは、モバイル端末以外からのアクセスの掲載順位は影響を受けるか?という質問に対しての回答。
いいえ。今回のアップデートは、タブレットやパソコンからの検索には影響しません。影響する範囲は、スマートフォンから行われるすべての言語および地域での検索です。
掲載順位が変化するのは、スマホなどのモバイル端末からアクセスされた時のみです。
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2 サイトがモバイルフレンドリーか1分で確認できる
次は、自分のサイトのページがモバイル フレンドリーかどうかを確認する方法について。これは、Googleの用意したページとウェブマスターツールにて確認できます。
個別のページが「モバイル フレンドリー」かどうかは、モバイル フレンドリー テストを使用して確認できます。
![スクリーンショット 2015-04-22 9.03.43.png [Google]ヤバい!知らなかった!モバイル フレンドリーアップデートの注意点](https://laugh-raku.com/wp-content/uploads/2015/04/adb305d25cde262fddad21dc5334cedb.png)
テストは調べたいページのURLを打ち込んで1分ほど待てば、チェックできます。簡単なので、まだやっていない方は今すぐ確認を。
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3 テストに合格しているなら、ウェブマスターツールでエラー表示されていても大丈夫
なお、サイト単位でのモバイルフレンドリーチェックはウェブマスターツールを使いましょう。
モバイル フレンドリーについての情報をサイト単位で調べるには、ウェブマスター ツールのモバイル ユーザビリティ レポートを確認します。この機能では、当該サイトのページを Google が最後にクロールしてインデックス登録したときのデータを使用します。
ウェブマスター ツールの [モバイル ユーザビリティ] ではサイト全体のモバイル フレンドリーへの現在の対応状況を知ることができます。
ウェブマスターツールで確認するには、リンク先から「サイトを選択してください」のチェックボックスにて、自分のサイトを選択します。
![スクリーンショット 2015-04-22 8.23.13.png [Google]ヤバい!知らなかった!モバイル フレンドリーアップデートの注意点](https://laugh-raku.com/wp-content/uploads/2015/04/724db6753d00a0a4c696b768076c354c.png)
![スクリーンショット 2015-04-22 8.23.19.png [Google]ヤバい!知らなかった!モバイル フレンドリーアップデートの注意点](https://laugh-raku.com/wp-content/uploads/2015/04/c24f84ef7d4f30ba82d5ab2cf9c33c11.png)
すると、結果が表示されます。
![スクリーンショット 2015-04-22 8.23.30.png [Google]ヤバい!知らなかった!モバイル フレンドリーアップデートの注意点](https://laugh-raku.com/wp-content/uploads/2015/04/7ef4ed28ab6d7b11e37529845ea41058.png)
僕のサイトでは「エラーが見つかりませんでした」と表示されました。
しかし、問題のあるページは以下のように表示されるようです。
参照:モバイルフレンドリーテストに合格しているのにモバイルユーザビリティレポートでエラーが出る理由 | 海外SEO情報ブログ
ぜひ確認しておきましょう。
なお、GoogleのモバイルフレンドリーテストページでOKが出たのに、ウェブマスターツールではエラー表示されている場合。それは最新版がインデックスされていない状態なので、対応しておきましょう。
その方法はこちらの記事が詳しいので、参考にしてください。お馴染み、Fetch as Googlebotの「インデックスに送信」のやつです。
4 今回のアップデートまでに対応が間に合っていなくても大丈夫!インデックスされる度に反映される
他に、「4月21日までにモバイル フレンドリー ページを準備できなかった場合、掲載順位においてモバイル フレンドリーと判断されるまでにどの程度の時間がかかりますか?」という質問も。
ページがモバイル フレンドリーかどうかは、ページがクロールされてインデックスに登録されるたびに判断されます。次のアップデートを待つ必要はありません。
ページをモバイル フレンドリーにしたら、スマートフォン用の Googlebot によってページが再度クロールされてインデックスに登録されるのを待つか、ウェブマスター ツールでFetch as Google の [インデックスに送信] を使用して処理をリクエストすることができます。
URL が大量にある場合は、サイトマップの送信をご検討ください。
クローラーによりインデックスされれば、そのサイトはモバイルフレンドリーとみなされますので、対応すれば、そのうち評価されます。安心してください。
また、モバイルフレンドリーの評価を早めに下して欲しい場合は、先ほど紹介した記事に記載してある方法を試しましょう。
5 アップデートの反映には1週間ほどかかる!焦って判断しないように
アップデートの影響を判断する際、参考になるQ&Aもあります。
「4月22日にトラフィックが減少しなかった場合、自分のサイトの掲載順位には影響がなかったと判断できますか?」という質問に対しての回答です。
サイトの掲載順位がモバイル フレンドリー アップデートの影響を受けたかどうかについて、4 月 22 日に最終判断を下すことはできません。モバイル フレンドリー アップデートの公開は 4 月 21 日より開始しますが、インデックス内のすべてのページにこのアップデートが反映されるまで 1 週間程度かかる見込みです。
アップデートが完全に反映されるまで、時間がかかります。アクセス数に変化があっても、その原因をアップデートによるものと決めつけないようにしましょう。
6 モバイルフレンドリーテストに合格しないのは「リソースのクロールが禁止されているから」
「所有するモバイルサイトのページが、モバイル フレンドリー テストではモバイル フレンドリーでないと判定されます。なぜですか?」という質問も。
これには「クロールを許可しているかどうか」が寄与しているみたいです。
スマートフォンで適切に動作するようデザインされたページがモバイル フレンドリー テストを通過しない場合、その原因としてよくあるのが、スマートフォン用 Googlebotによるリソース(CSS や JavaScript など)のクロールが禁止されていることです。
これらのリソースがクロールできないと、ページがスマートフォンで見やすく使いやすいかどうか(つまり、モバイル フレンドリーかどうか)を判断することができません。
その対処法として、以下の方法が紹介されています。
ブロックされたリソースがモバイル フレンドリー テストで表示されるかどうかチェックします(多くの場合、ページの画像も部分的にしか表示されません)。
必要なファイルに対する Googlebot のクロールを許可します。
ページがモバイル フレンドリー テストを通過するか再度チェックします。
ぜひ試してみましょう。
7 モバイル フレンドリーでなくても質が高ければ、上位表示される可能性が
「モバイルフレンドリーでないサイトやページは検索から削除されるのですか?」という回答には、こんな意外な回答も。
モバイル フレンドリーであることは重要ですが、検索結果の掲載順位決定においては、様々なシグナルが利用されています。検索クエリの意図は大変重要なシグナルです。
ですので、たとえクオリティの高いコンテンツが掲載されているページがモバイル フレンドリーではなかったとしても、関連の強いクエリでは高い順位に掲載される可能性があります
今回のアップデートでの表示順位変更に寄与するのは、「モバイルフレンドリーかどうか」だけではありません。サイトの中身、質も重要ですので、こういった基本事項は今後も意識していきましょう。
重要なのはユーザーの満足度を高めること
ここまで「モバイル フレンドリーアップデート」で知っておくべきことを紹介してきました。これらは、スマホからのアクセスが増えている今、必ず意識すべきことです。
このようなユーザーの使い心地を追求する姿勢が、検索結果の上位表示には欠かせなくなってきますので、必ず把握して実践していきましょう。いいものを作った正直者は報われる世界になっていくのは間違いないので。
ではまた!(提供:らふらく^^(@TwinTKchan))