今回は、転職エージェントから聞いた「転職を成功させる方法(既卒、第二新卒も含め)」をしていきます。
未経験からITやゲーム業界で働くために必要なことも紹介しますので、そのへんの実態を知りたい方は参考にしてみてください。
・「これからがんばる」などの意思、勉強する姿勢が大事
・未経験からエンジニア、プログラマーになる事例も生まれている
逆に今動かなければ、これから求人がなくなる可能性があるので、早めに動きましょう。
ものづくり業界「未経験でも転職チャンスが」
今回話を聞いたエージェントは、ものづくり業界を担当する高田さん、建築業界担当の長友さん、IT・ゲーム業界担当の光山さん。
まずは、ものづくり、建築、IT・ゲーム業界全体の採用動向から。
その後、第二新卒に絞って話を聞きました。
どの業界も若手20代の求人が増えてる
この流れは、大手メーカー問わずサプライヤー(受託製造メーカー)なども対象です。
理系の中でも工学系を経験してきた人を対象としていますが、未経験の採用ニーズがある事は確かです。
スポンサーリンク
建築「未経験の場合は現場から」
例えば、一級建築士、1級施工管理技士など。
そういった方々が大手ゼネコンに転職したり、大きな建物作りを目指して転職活動をしています。
採用側は、経験をそれほど求めませんが、企業によっては建築学科を優遇する所もあります。
ただし、稀に未経験でもOKの所はあります。その場合、最初は現場作業員からのスタートになります。
スポンサーリンク
IT・ゲーム「エンジニアは未だ人気」
家庭用ゲームからソーシャルゲームの会社に転職する方もいらっしゃいますね。
そういった事もあって、能力の高い大手ゲーム会社出身の方でも、ソーシャル系への転職で苦戦するという現象も起きています。
求められるスキルのレベルは上がっている
「スキル+α」といったように。こうしたことはディレクター、ゲームプランナー職種で起きている事ですね。
また、開発期間の長いゲームを作る考え方を持っている人が求められています。
ソーシャルゲームの会社では、あまりなかった考え方ですので。
技術を学ぼうとする意欲のある人は求められる傾向にあります。
スキルもですが、気持ちも重要で、成長する意欲があれば、年齢はあまり関係ないです。
(右から、ものづくり業界担当のコンシェルジュ高田さん、建築業界担当の長友さん、IT・ゲーム担当の光山さん)
ものづくり業界「第二新卒の転職で重要なのは熱意」
スキルはなくとも「ものづくりがしたい」というマインドと、理系の頭脳を持っているかどうかで判断されます。
大手のメーカーさんでも可能です。実際、元気があればOKとも言われています。
ホントにこういった言い方でしたね(笑)
第二新卒の転職理由「資格取得のために大手から中小へ」
例えば、資格が取れないといったように。
そうした資格取得を目指す大手勤務の方を採用したいというニーズは、中小ゼネコンであります。
建築学科出身であれば、即戦力で活躍できるポテンシャルはあるので、ある程度転職はしやすいです。
ワークライフバランスの重視も可能
転職後は、業務時間外で勉強し、資格を取って上のポジションに行く流れも増えています。
スキルアップのために資格を取るということですね。
IT・ゲーム「ゲームが好きなら未経験でも採用」
また、ゲーム系で言いますと、ゲームが好きな人が求められています
そういった熱意を伝えると、選考でも評価しもらいやすくなります。プランナー職種で顕著ですね。
ゲームへの熱意で採用になることも
転職で成功したいなら、その会社のゲームをやり込んでおくことが重要です。
これはソーシャル系、家庭用は関係ないです。ゲーム好きである事が前提ですね。
入ってから勉強すれば大丈夫というスタンスの会社も
Webでなくても、グラフィック系、2DでもOKです。入ってから勉強すれば大丈夫というスタンスの会社もあります。
デバッガーは契約社員からスタート
エンジニアは経験が必要
「未経験でも、一旦は受け付けますよ」という会社は十数社あります。無いわけではありません。
「第二新卒がアピールすべきは意欲の高さ」
会社さんからは「元気のある人がほしい」という声があります。
そういったことを書類に書くと、会ってもらえる確率が上がります。
学ぶ意欲があれば独学でも採用される
募集要項に書いてある「実務経験」と「使用経験」が別である事は知っておいた方がいいですね。
そして、エンジニアになりました。人柄も良く、社長が絶賛されていました。
(オフィス内の高級感ある廊下)
ものづくり「勧めるとしたら年収アップを狙う」
そうした人には、メーカー系であれば、同じメーカー系に行って年収上げませんか?と提案します。
ものづくり業界では、同業種内の転職になります。
車なら車、医療なら医療といった感じです。
業界内の暗黙のルールのようなものですね。
建築「転職時期は今」「大幅年収アップの事例も」
かつても建設が盛り上がっていたのですが、ピーク以降、業界の人材市場が陰りを見せ、リストラなどがあったんです。
そうならないためにも、需要が無くなる前に転職した方が良いとアドバイスします。
気づいてる転職希望者から大幅な年収アップの依頼があります。400万円の人が600万円を求めるといったように。
インターネット上の情報を見て、求職者の要望が上がっているのも事実です。そうした方には、現実をちゃんとお話しします。
実際に大幅な年収アップをして第二新卒の転職を成功させた方もいます。
業界自体、歴史があるので、福利厚生が良く(住宅手当など)しっかりしているんです。これは大手に限りません。
施工管理として現場に出ている方は土曜の休みがないのですが、まとまって休み(1週間くらい)をくれるので、安心して働けます。
IT・ゲーム「明確にスキルアップを狙う人が多い」
明確に同業界内で働きたいと思っている方が多いです。
逆に、業界未経験者の方がぼんやりしていますね。
メガベンチャーだと、実際に入社してみて「良かった」と感じる方が多いです。
仕事はハードですが、環境の良さなどが評価されています。
それ故、求められるレベルも高く、それに合わない方は離れていってしまうケースもあります。
スピードや求められるレベルについていけるか考えた方がいいですね。
受託の会社がワークライフバランスを保証して人を集める、これは老舗のデベロッパーさんで見られます。
ここでは、ソーシャル系でイケイケの感じに疲れてしまった人がターゲットになっていると思います。
(面談ルームには世界都市の港(ポート)の名前が付けられています)
ものづくり業界「10年後には年収600~700万円になる事例も」
正直、転職しても年収はそれほど上がりません。
ずっと会社にいた方が年収は上がる業界ですから。
逆に、ものづくり業界では転職回数がネックになり、転職回数の限度は3、4回です。
建築の転職理由「大きいものを作りたい」
業界的に、大手五社が日本中の建築物の6割を担っている現状があって、大手ゼネコンに行きたいという人が多いんです
ただし、歴史ある業界ですから、転職するよりも長く勤めた方が年収は上がります。
現場監督クラスだと1000万円レベルです。
IT・ゲームの転職理由「ヒットタイトルに携わるために大手へ」
経験者ですと、現場の体制、スピード感に不満を持っており、自分と会社のスタンスが合うところを探しているケースが多いです。
第二新卒の転職失敗事例も知っておこう
紹介してきたように、特にIT、建築業界で採用が盛り上がっているようです。
企業としても、マインド、やる気を重視する流れですので、転職を少しでも考えている方はまず相談してみましょう。
【追記】中堅ITから大手への転職で年収150万円アップの事例も
他のエージェントからの話で明らかになったことを追記します。
これから、その成功事例を紹介します。
社会人1年目でも年収が150万円も上がった
これは、中堅SIerから大手SIerへの転職です。
これだけの経験で年収がアップしたのは学生時代からの経験があったからです。
学生時代からのキャリアは評価される(中卒、高卒でも積み上げが大事)
また、転職先はヒューマンスキルも見てくれる会社だったので、人柄や仕事への取り組み方もアピールしました。
それも転職できた要因ですね。
このように、入社して間もなくても、第二新卒で大手に行けるし、転職を成功させることは可能なんですね。
第二新卒は25歳まで
ちなみに、第二新卒の定義は「社会人歴3年以内」です。
あくまで、大卒からの3年と考えるところが多いようです。