何かと叩かれがちなバイラルメディアですが、読み手のユーザー体験を追求するという姿勢は見習った方が良いです。この件については「なぜバイラルメディアのシェアボタンは同じなのか?」という観点から考えていきましょう。
バイラルメディアのボタンが同じ理由
メディア好きの方ならご存知の通り、バイラルメディアのシェアボタンはどこも同じデザインです。それは以下の例を見ると分かります。
例えば、Spotlight。
TABI LABO。
grape。
Whats。
これらに共通しているのは、「Facebookでシェア」「Twitterでシェア」などボタンを押すことによって引き起こされるアクションを明示していることです。
これの何がいいかと言うと、ユーザーに対してはっきりとシェアするための手段を伝えられることです。
普段たくさんメディアに接していて、ITリテラシーの高い方にとっては「なんのこっちゃ?」という話ですが、それ以外の方にとっては非常に大きなことなんです。
バイラルメディアの投稿には柔らかいもの(ネタ系、ネコ、美女、話題の動画)が多いです。それはターゲットとして、普段意識の高い文章を読まず、頭を使わずに楽しめるコンテンツを好む人達(ITリテラシーが低い)を想定しているからです。
そういったターゲットからしたら、これまで一般的だった以下のようなシェアボタンだと何をすればいいか分からないんですよ。情報が少ないんです。
こうしたことは、ネットに詳しくなりすぎて重要な事を見落としていませんか?でも紹介した通りです。
中には記事を読んだとき、SNSでどうやってシェアしたらいいかわからない人もいました。
僕のブログだとこのようなシェアボタンをポチッと押せばいいのですが、それすら知らない人もいるのです。
ですので、「とりあえず誰かに伝えたいけど、この感情をどうやって伝えたらいいか分からない」という人達のために、バイラルメディアは似たようなデザインのシェアボタンを用意しているのです。
このリテラシーの低い人達に歩み寄って、サイトを設計していくことは本当に重要なんです。
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楽天やAmazonがCoolなデザインにしない理由も同様
これはAmazonや楽天などメジャーなECサイトに言えることです。正直、Amazonや楽天よりもデザインがCoolなECサイトはたくさんあります。さらに、2社には優秀なデザイナーもいますから、洒落たデザインに変更することもできるはずです。
でも、Amazonと楽天はデザインを変えようとしません。それは、あえて分かりやすいデザインにしているからです。
多くの人に利用されるサイトに必要なのは、前述したITリテラシーの低い層のユーザー体験を高めることです。インターネット利用者で言ったら、リテラシーの低い人達の方が大多数ですからね。
それ故、彼らがサイト内でどのボタンを押せば、購買ができるのかと言った分かりやすい設計をする必要があるのです。そんな背景があってAmazonや楽天がオシャレではないデザインを守り抜いているのだと思います。
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リテラシーの低い人に歩み寄る姿勢はブログでも重要
こうした姿勢はブログでも重要です。テック系の情報を提供するブログなら、読者はITリテラシーの高い人ばかりですので、気にする必要はありません。
しかし、それ以外のテーマを扱っているブログなら「リテラシーの低い人が利用してわかりやすいか」という観点を持っている必要があります。
それ故、シェア数を伸ばしたいなら、シェアボタンをバイラルメディア風のデザインにすることも検討する必要があります。変更することで、シェアするための手段が読み手に伝わりやすくなりますからね。
さらに、洗練されたデザインより、ちょっとダサくても分かりやすいデザインの方が読み手にとってはありがたいかもしれません。
ブログ読者の層を鑑みて、そういった対策をとっていくことは非常に重要です。ですので、この機会に自分のブログは読み手にとって最適なのかをしっかり考えていきましょう。
ではまた!