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その手段として相性が良さそうなのが、電子書籍。ということで、電子出版についてノウハウを学ぶために漫画を読みました。
非常に良書だったので、紹介します。
電子書籍出版ノウハウが漫画で学べる
読んだのは、鈴木みそさん作のナナのリテラシーという漫画。KDPで漫画を出版するまでの体験談を描いています。
ちなみに、鈴木さんは、Kindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)で大成功した漫画家です。
電子書籍出版がうまくいっていない電子書籍業界、出版業界の実情も交えながら、これまで知る由もなかった事実を伝えてくれます。
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KDPで電子書籍を出版できる
KDPとは、Kindleで直接(Direct)、。本を出版するための仕組み(Publishing)です。KDPには5つのメリットがあります。
・無料で出版できる
・Amazonの販売経路を通じて、世界中に本を配信できる
・すぐに出版できる(出版手続きにかかる時間は5分、本は48時間以内に販売される)
・ロイヤリティ(作者の取り分)が70%!
・多言語対応OK!
これから盛り上がりそうな分野です。では、漫画の中で、特に印象に残った部分を取り上げていきます。
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電子化がうまくいっていない出版業界
出版社の売り上げは、1996年の2兆6500億円をピークに下がり続け、2009年に2兆円を割り込み、今後も売り上げの下降は止まらないと予測されています。
そこで紙に替わる救世主として出版社が期待しているのが電子書籍。
しかし、紙の売り上げ減をカバーしてくれるほどの売り上げを上げられず、出版社は困り果てているというのが現状。
電子書籍で読まれているのはアダルト漫画
一時期、電子書籍が順調に伸びているように見えましたが、そのほとんどがエロマンガだったそうです。
出版社が厳しい、厳しいというのは聞いていましたが数字で見ると本当に深刻だという事がわかります。
さらに、スマホなど電子書籍用の端末が普及して電子書籍が浸透すると思いきや、思った以上に広がりませんでした。
スマホでは本を読まない。ゲームをする
そもそも、スマホを持っている人々は端末で本を読まない(ゲームやネットサーフィンを楽しんでいる)ので、電子書籍が入り込めないのです。
実際、スマホやタブレットで電子書籍を読む人々は「ITに詳しくて、高収入な30〜40代男性」という限られた層だけ。ユーザーはまだまだ少ないんですね。
そこで、登場人物であるITコンサルタント「山田」が目を付けたのは、上記の層に支持されている漫画家「鈴木みそ」。
彼にKDPを使って成功させ、「電子書籍成功」のモデルケースを作ろうとします。
漫画の電子出版は一筋縄ではいかない
ということで、山田は鈴木みそ先生にKDPの話を持ちかけるわけですが、KDPで成功するための障壁2つに鈴木先生はビビってしまいす。
その2つの障壁とは、「電子書籍データを自分で作らなければいけない」という技術的な壁と、「出版社から電子書籍化の権利を取り戻す」という権利の壁です。
この技術的な壁というのが難しそうで、鈴木みそ先生は不慣れな作業に苦戦していました。
ブロガーの電子書籍出版にはそれほど障壁がない
私たちブロガーが文章のみで出版する場合、既に電子書籍出版している人がノウハウを公開していますし、漫画ほど技術的な問題はないはず。
また、権利に関する問題も発生しないので、電子書籍を出版したいなら誰でもできます。
セルフ出版すれば電子書籍のコンサルなどチャンスは増えそう
ナナのリテラシーを読んで感じたのは、出版業界の人間がITに弱いこと。なので、電子書籍作成・編集コンサルが需要ありと思いました。
実際、漫画の中では以下の記述が。
唯一の希望である電子化も文系が多い出版社社員で高齢者は特に難しい
また、イケダハヤトさんもこちらの記事の中で
当面は「電子書籍を出してみたいけど、制作できない」という人に対して、1冊15万円くらいで編集・制作・販売のサポートを行う、というビジネスモデルが現実的といえるでしょう。
とおっしゃっているくらいですから、将来的にはアツい分野だと思うのです。
ブルーオーシャンのうちに始めたいですね。
まだまだ未熟だが今から開拓しておけばアツい分野
電子書籍出版は市場が小さいですが、今のうちに専門家として手を付けておくとあとで旨味を得られそうです。
出版による収入はもちろん、電子書籍出版の専門家として仕事が増えるでしょうね。
最後に漫画の中で電子書籍セルフ出版の可能性を感じさせられたセリフを紹介して終わります。
みんながそう思っているうちがチャンスなんですよ?
株は上がってから買ったら負け
みんなが買ったら売る
みんなが売ったら買う
出版社の社員は圧倒的に文系ですから
電子書籍なんてものに売れてほしくないんですよでも
メリットは非常に大きい
もし当たれば影響は計り知れない
やるなら、今しかないですね。