こんにちは。タクスズキ(@TwinTKchan)です。
地方の魅力を発信するメディア「ジモコロ」主催のジモコロ熊本復興ツアーに参加してきました。こちらは、震災で被害を受けた南小国町に行って、お金を落としてこようという企画。
このツアーが非常にすばらしかったので、印象に残ったことをシリーズものにして書いてみます。今回は第一弾として、現地のローカルビジネスを紹介します。
温泉街が一体となって、高齢者にできる仕事を提供し、健全なお金の流れを生み出していたんですよ。
10億円の被害を受けた温泉街
前提を話しておくと、今回伺った地域は、熊本県の南小国町にある黒川という温泉街。こちら、震災により想像以上に大きな被害を受けていたようです。
その被害があまりにも大きかったので、従業員を解雇せざるを得ない旅館もあったそうです。震災により、売り上げが従来の半分になってしまった、なんて話も聞かれました。
そんな状況ですから、それぞれの旅館同士で「協力していこう」という意識が強まっているのです。その証拠に、「入湯手形があれば、3つの温泉に入り放題」というルールが設けられています。
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手形作りを内職にして報酬を払う
これは、「1200円の手形を買えば、旅館をまたいで複数の温泉に入ることができる」というもの。
この太っ腹なルールにも衝撃を受けたんですが、さらにすごいのは手形づくりを1つの事業にしてしまっていること。手形をつくっているのは、現地のおじいちゃん、おばあちゃんなんですよ。
そして、1つ作るごとに収入ももらえる仕組みができているんです。
南小国町では、温泉手形を高齢者の方々が作っていて、1つ作るごとに25円もらえるそう。これがいい内職になっているようで、旅行費、孫へのお小遣いになっているんだとか。トータルで3億円になった時もあるそうです。#ジモコロ熊本復興ツアー pic.twitter.com/hYRYjF6XsT
— らふらく^^のタクスズキ (@TwinTKchan) 2016年7月2日
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補助金に頼らない自立した事業
さらに驚くべきは、「手形事業」では補助金に頼っていないということ。地域内に1つの自立した事業を生み出しているわけです。
このような、高齢者が収入を得られる仕組み、地方の資産を生かした事業は、徳島県の「葉っぱビジネス」に似ていますよね。
「葉っぱビジネス」とは”つまもの”、つまり日本料理を美しく彩る季節の葉や花、山菜などを、栽培・出荷・販売する農業ビジネスのことです。
葉っぱビジネスのポイントは、商品が軽量で綺麗であり、女性や高齢者でも取り組めることです。現在の年商は2億6000万円。中には、年収1000万円を稼ぐおばあちゃんもいます。
このように、地方でイケてる取り組みを行っている南小国町。事業はもちろん、観光地としての魅力もすばらしいので、その辺は明日以降の記事で書いていきます。
お楽しみに。
ではまた!(提供:らふらく(@TwinTKchan))
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「市長が明るくてすごかった」