あと数年で定年を迎える両親と話したときに、意外な雇用のニーズが出てきたので、紹介しておきます。
定年を迎えた働き手のスキルを活用しないのは、もったいないよという話です。
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時間をもて余すことになる定年退職者には、もっと働いてもらった方がいいですよね。
人材系大手のリクルートあたりに頑張ってほしいというメッセージを込めて書きました。それではどうぞ。
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母「定年になったら、時間を持て余すだろうなぁ」
両親と飲みながら話していて、ふっと出た話題が「定年後の生活」について。
5年以内に定年を迎える両親はおぼろげに考えているようで、構想を聞かせてもらいました。
両者とも、今までできなかったことをやりたいようで、
父親は「ちい散歩みたいなことがしたい」、母親は「ベースを学んで、できればバンドをやりたい」と語っていました。
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両親の仕事ロス、定年ロスが心配
この話を聞いて、子供を4人も育ててくれた両親に「定年後燃え尽きロス」がなさそうで安心したのですが、
それでも、仕事をしないので暇になってしまうのでは?という懸念も湧いてきました。
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本業を生かして定年後も働きたい
それについても質問したところ、「確かに、時間が余りそうだから今まで培ってきた経験を生かして働きたい」という答えが返ってきました。
例えば、学校の勉強がわからない子供に寺子屋みたいな感じでサポートする、といった感じで。
「その際、報酬はなくてもいい」とも語っていましたね。
週5は無理だが、働きたい」いうニーズ
では実際に、上記のような働き方ができるようになったらどうなるか、考えてみましょう。
働き手の立場から考えると、体力は落ちているので週5のフルタイムで働くことは難しいですが、週15時間くらいであれば可能でしょう。
60歳のスキルはかなり重宝される
一方、サービスを受ける側からも考えてみます。
学校の勉強がわからない子供にとってはニーズがあるし、
子供を持つお父さん、お母さんにとっても塾より安価(または無料)で補習授業をしてもらえるのはありがたいはず。
このように、定年まで40年以上も働いてきた人のスキルを生かしていくことは、働き手とサービスの受け手の双方を幸せにするんですね。
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これまでは、「会社員として40年間以上働き、定年を迎えたら悠々自適な生活を送れる」と考えられてきました。
言わば、40年間我慢して働いて、定年後に我慢した分を取り返すというもの。
定年退職後、「燃え尽き症候群」に
実際、定年後は退職金と年金をもらって自由に生きられるはずでした。
でも、実態を聞くとそうじゃないんですよね。
仕事をしなくなって「燃え尽き症候群」になってしまう人も多いんだそうです。
「仕事ロス」に陥ると、生活に支障が。。
それも当然で、今まで週5で8時間以上割いていた労働がなくなれば、その時間を何かで埋める必要が出てきます。
それこそ、両親が言うような「散歩」「楽器」なんでしょうが、趣味だけだと時間を埋めるのは難しいです。
>【無料】仕事での強みと適職がわかる「グッドポイント診断」がかなり参考になった趣味などやりがいが必要
趣味などやりがいを見つけられない人はもっと深刻で、会社員時代よりも充実感のない生活を送ることになってしまいます。
「燃え尽き症候群」に加えて「仕事ロス」になってしまうのです。
定年しても再就職する人が
そのような現状があるため、最近は定年しても再就職する人が出てきています。
実際、定年を迎えたシニアの方のスキルや知見は役に立つそうです。
定年を迎えたシニアにスタートアップ経営を手伝ってもらう
「KENJINS[ケンジンズ]」は、まさにそうしたニーズを拾い上げたサービスです。
>【無料】仕事での強みと適職がわかる「グッドポイント診断」がかなり参考になった顧問契約マッチングサイト「KENJINS(ケンジンズ)」の1,000名を超える登録顧問が、「無料」で質問に回答する「KENJINSみんなの経営相談」を開始しました。
大手上場企業などの元取締役や事業部長経験者など、
60歳前後で定年退職したシニア人材や特定分野の専門家が知識や経験を活かし、ビジネスの悩みや困り事に応えます。
「KENJINS」を立ち上げた理由・背景
代表者である本田自身が25歳で起業した当初、会社経営の実務経験がなく、ビジネスの知識も乏しかったかったため、
大事な経営判断や新たなビジネスの方向性を見出すのに大変苦労したことがありました。
そんな時に、経営のアドバイスをしてくれ、事業立ち上げの実行サポートを後押ししてくれたのが、
様々なビジネスの知見を豊富に持っている大企業OBや専門家の方々でした。
定年退職したシニアエグゼクティブの経験・知見を活用し
海外進出企業の経営課題を解決する、新しい形のコンサルティングサービス東南アジアを中心に、各国でのビジネス経験を持つシニアの方々が、 日本の雇用の約7割を支える中小企業のグローバル展開を後押し。 次世代/海外へと経験・知見を「循環」していけるような社会の創造を目指す。
ただし、これらのサービスは突き抜けたスキルがある人限定で、マッチョな人しか活用できないんですよね。僕の両親のような、普通の役職だった人は使うのが難しいんです。
普通の退職者で使えるサービスが重要に
現時点で、普通の退職者が使えるのは、エニタイムズくらいです。
それぞれのサービス概要は以下の通り。
空いた時間で困りごとを解決する「Any+Times」
Any+Timesは、ちょっとした家庭の困りごとを、時間の空いてる方にインターネット上で依頼、請負して解決する生活密着型サービスです。依頼としては、部屋の掃除、買い物代行、ご飯を作ってもらう、ペットの世話、引っ越しの手伝いなど様々。
スキルを活用してワークショップが開ける「ストリートアカデミー」
ストリートアカデミーとは
全国で50,000人以上が参加している、誰もが自分のスキルを活用して教室やワークショップを開催できるスキル共有のマーケットプレイスです。オープンで透明性の高い実名制のコミュニティで、安心して学べる文化を育んでいます。
このように、”一般的な”退職者がスキルを活用して、地域や企業に貢献できるサービスは少ないです。
現に、母も「東京にはそうやってマッチングしてくれる場所があるんだろうけど、地方にはない。欲しいなあ。」と言っていました。
こうしたこともあるんですから、この分野に人材系の会社が参入したら、社会を変えるくらいのインパクトがあると思うんですよね。
定年退職者の労働意欲と社会貢献度は高い
実際、そういったデータが内閣府から出ています。
50〜60代の起業は増加傾向にあり、そのモチベーションも「誰かの役に立ちたい」というものが大きいそうで、労働意欲は高まっているんですね。
さらに、彼らの能力の高さを裏付けるデータも。高齢者を雇用した企業は、彼らの「専門性」「交渉力」などを高く評価しているようです。
このように、高齢者の就労意欲と能力の高さも証明されているのですから、人材大手のリクルートや、攻めたサービスを提供できるスタートアップにはこの分野に切り込んでほしいですね。
そうなれば、地域の困りごとも解決できるし、退職者の燃え尽き症候群も防げます。いいこと尽くしのサービスになるはずなので、期待したいところです。
ではまた!