今、AmazonでコミックのKindle版が99円で買える事を知っていましたか。例えば、以下のタイトル。
なぜ、こんなにも安価で売る事が可能なのでしょうか?
出版社、著者には旨味があるのでしょうか?
Amazonが赤字分を負担
実は、完全にAmazonの赤字でこの売り方が実現しているのです。
出版社と著者には、これまでと変わらないフィーが入ってきます。
では、なぜAmazonはこれほどまでに電子書籍にこだわるのでしょうか?
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書籍市場を独占したいAmazon
やはり、書籍市場を支配したいという思惑があるのでしょう。
赤字覚悟で電子書籍を売るAmazon商法
Pham — $25のハードカバーの売り上げの50%を発行者に支払い、それを$9.99で売ったらAmazonは損をするのでは?
Grandinetti — ベストセラーで損失を出したからといって、必ずしも書籍ビジネス全体で損失を出すわけではない。
ベストセラーでは損をするかもしれませんが、Amazon全体のカタログで利益を出せるし、書籍ビジネスを維持できます。
発売中のニューズウィークでKindleの特集されてたけど、Amazonは書籍売り上げの50%を出版社に払ってて、Kindle版も同様にリアル書籍価格の50%。
ハードカバーで26ドルの本を、9.99ドルのKindle版で売ったら、出版社に13ドル払わないといけないので、赤字らしい。
だから、ハードカバーで確実に売れる本は、Amazonもリアル書籍で売りたいから、人気作品はKindle版になりにくいらしい。
赤字でもKindleで売るのは、電子書籍の主役に立つための布石だとか。
99円で本を売る事により、「消費者の購入の場と言ったらAmazon」というイメージを植え付け、
最強のプラットフォームをつくろうとしています。
つまり、他の流通もとをつぶしにかかっているのです。
出版社の方と印刷会社の方がおっしゃっていたのですが、この影響をもろに受けているのが
印刷業界だそうで、電子化に出遅れた各社が、システム開発などのIT投資に力を入れているんだとか。
アマゾンの自費出版サービスで単行本を売るプロ漫画家、じわじわと増加中
また、最近はAmazonで電子書籍を自費出版する事も気軽にできるようになっており、出版社を通さずに利益を得る事が現実味を帯びてきました。
個人で電子書籍を出版するために販売サイトを比較
個人で今まで出版社、印刷会社が担っていた役割を代替する事が可能になった今、
これから、2つの業界がどのように価値を創出していくのかに注目していきたいです。