将来の仕事を未来予測する本『テクノロジーが雇用の75%を奪う』を読んで衝撃を受けました。
これから、安定した職業なんてものは都市伝説になっていくようです。知識労働なんて言葉もなくなっていくし、専門職でも機械に代替されちゃうらしいですよ。
「大企業にいるから」とか「専門知識を活かした仕事をしているから」という理由で安心してる方は読んでおきましょう。
どんな仕事でも将来の見通しが立たないように
本に書いてあったのは、いろんな仕事で寿命を予測するのが難しくなるということ。まさに、水商売のように。ちなみに、水商売の本来の意味は「先の見通しが立ちにくく、収入が不確定な業種や職業」。
つまり、安定と言われる職業、高収入な知識労働、専門職でも(機械に置き換えられるなど)想像もできないような変化が起こること前提で働く必要が出てくるんです。
職業を得るために必要な訓練と、その職業が機械化できるのかという難易度のあいだには、実は相関関係はまったく存在しないという点を見落としてはいけない。
弁護士や放射線科医にしろ、それを職業にするには大学と大学院の学位が必要だが、そうした資格があるからといって、機械化を阻むことはできない。
膨大な知識をアルゴリズムとして数式化したり、データベースに蓄積したりするような作業は、どちらかと言えばあまり難しいものではないのだ。
知識労働者の場合、実は悪い報せがもう一つ控えている。オートメーション化するにしても設備投資がまったく必要ないことから、知識労働は潜在的にオートメーション化がほかの職業よりもたやすいばかりか、人件費の抑制を図る財務上のインセンティブが著しく高い。
そのため機械化の勢いは、知識労働者、とりわけ高給に恵まれている知識労働者に対して重くのしかかってくることが予想される。
このように、知識を必要とする仕事はアルゴリズムさえ出来上がってしまえば、機械化できちゃうんです。それよりも、水道管工事者やハウスキーパーの方が機械化されにくいんだとか。
複雑な処理が必要な肉体労働のほうが機械化されにくい
ロボットにとって本当に困難な作業とは、人間がやるぶんにはむしろ楽だと思われる仕事だ。
人間はあるべき場所に置かれていないものを認識すれば、ただちにそれをもとの場所に戻すことができる。
しかし、ロボット工学では、この作業を確実に実行できる機械を製造するのは、ハードルがとてつもなく高い課題となってしまう。
さらに外部から家庭内にもちこまれてくる無限の種類の物品をどう扱えばいいのか、それに関してもロボットが了解しておくことも必要となってくる。
複雑多岐にわたる視覚領域の対象を認知し、さらにアームをきちんと制御し、正確に対象物を持ち運びできるロボット──それを可能にさせるソフトウェアの設計など、とてつもない困難をともなう。
肉体労働は知識労働よりも機械化されにくいんですね。
さらに、知識労働が機械化されてしまえば、経営者にとって非常に有益なツールになっていくという指摘もあるんです。
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人工知能が知識労働者の仕事を奪う
現在、高給を得ながら人間が行っている業務も人工知能が担うようになるというのです。
人工知能も当初は、人間が使う生産性アプリケーションに組み込まれてその能力を発揮していくだろうが、やがては大半の仕事を自律的に実行できる段階にまで発展するはずだ。
つまり、AIは労働者の道具ではなく、経営者のためのツールとなっていく。
そして、それがもたらす結果といえば、知識労働者の大量雇用喪失なのである。
このように、今は高給取りの仕事でもなくなってしまう可能性もあるんです。こうした仕事は、本書で取り上げられている、弁護士、検査技師、医者だけではありません。
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窓口業務、事務処理はミスしない機械に任せるべき
今は、安定とされている公務員、銀行職員も該当します。AIが発達すれば、公務員の窓口業務や事務処理も行うようになるでしょう。
さらに、銀行の窓口業務や融資審査の仕事も機械によって代替できそうです。さらに、保険のセールスでも過去の利用者の動向からその人に最適なものを提案できてしまいます。
つまり、知識労働と言われる仕事をしている人でも、将来なくなってしまうこと前提で仕事に向き合っていくことが必要なんです。
どんどん未来予測が難しくなっていく
今後は、どの職業も安心できません。機械の進化を止めることはできないからです。
対策としては、機械ができない仕事を探し、それに適合するように変化していくしかないでしょう。これまでのように、一度安定した組織に入ったら、そのまんま老後まで面倒を見てもらえるなんて時代は過去のものです。
「定年まで同じ会社で働いて、退職金をもらって悠々自適な老後♪」なんてものは都市伝説になるでしょう。なので、こうしたことを前提にして仕事をしていく必要がありますね。
怖い未来ですが、受け入れるしかないです。僕も諦めて、常に変わっていきたいと思います。
ではまた!(提供:らふらく^^(@TwinTKchan))
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「やりすぎの都市伝説でやってたGoogleの人工知能の話が面白かった」