北海道旅行の際、面白い方と出会いました。その方から、新卒就活を2回経験したという話を聞けたので紹介します。
仕事選びに悩む就活生や今の仕事に不満を感じている若手社会人は必見です。
1年間会社員として社会に出てお金を貯める→大学院へ
その方は、学部時代に化学を専攻してマスメディアに入社後、1年で退職し、大学院に進学したそうです。その際に専攻したのが科学哲学。
学費は社会人時代にたまっていたお金から捻出したそうです。マスメディアで激務だったので、気づいたらお金がたまっていたと話していました。
大学院での生活は、昼間に近くの工場で働きながら生活費を稼ぎ、週一だけ昼間のゼミに出て、質問があるときだけ教授の所に行くというもの。
研究室自体が自律性を重んじるところだったようで、論文を出せば、あとは自由に活動できたそうです。
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新卒ブランドを守るためにお金をかけて留年する必要はない
その方は在学中に面白いネット系ベンチャーと出会い、新卒として就職活動をして内定をもらいました。つまり、人生二回目の新卒ブランドを使ったんですね。
このようにして、新卒ブランドを2回使うことってアリな選択肢だと思うんです。最近だと、就活が上手くいかなかった学生が新卒を守るために留年するようになっています。
しかし、そうやって学費を払って1年過ごすのはもったいない気がするのです。
「大学で学ぶ姿勢」と「就活での取り組み方」に大きな差が出る
僕は留年するよりも、まずはどこかに就活した方がいいと思います。そこで、1年働いてお金を貯めて大学院に入ってから、再度新卒として就活したほうが有益ですからね。
ぶっちゃけ、学生として就活をするのと、一度社会人を経験してから就活するのでは取り組み方に大きな差が出ます。
その差は大きく分けて2つ。「大学で学ぶ姿勢」と「就活での取り組み方」です。
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目的意識を持って学べるようになる
まず、学びの面。
社会人を経験することで自分に足りない知識、世間で求められる知識がわかるようになるので、大学院ではその分野を学ぶようになります。
そうすれば、学部時代の何倍も目的意識を持って学べます。学部時代なんて、高校時代の浅い知識で選んだ学部なので、前向きに勉強したいと思うことなんて稀ですからね。
授業サボって家で寝てたいわ、と思ってた人の方が多いですよね。絶対。
しかし、社会人を経験することで、何を学べばいいかわかるので、モチベーション高く勉強できるようになるんです。
適した仕事を見つける、それをアピールするの過程がスムーズに
また、社会人を経験すると、会社というものをざっくり理解できます。
どういう人が出世するか、社内の人間関係、チームで仕事をすること、経費の概念等です。
これらがわかっていれば、具体的な内容のエントリーシートを書けます。
野球未経験でプロ野球選手のテストを受けたって無理
学部時代の就活を思い出してください。経験したこともない仕事の現場をイメージして書くため、内容の薄い志望動機、自己PRになっていませんでしたか?
それは、実際の仕事を経験しておらず、必要な情報が足りていなかったからです。野球をやったこともないのに、イメージだけでプロ野球チームの入団テストを受けるようなものですよね。
そんなの通用するわけないんです。しかし、社会人を経験することによって、具体的な業務を理解できるようになります。
自分に合う業界を見つけられるメリットが
また、適職を見つけられるという点でも効果があります。
学部時代は、イメージで商社、銀行、メーカー、IT業界などを受けます。社会人なら分かりますが、こうした業界は人によって合う合わないが大きく分かれます。
銀行は合うけど、ネット系ベンチャーは全然合わない、メーカーは合うけど商社は全然合わない、みたいな人がたくさんいます。
こうしたことは、学生であるうちは絶対にわかりません。しかし、社会に出てどこかの業界で働けば、イメージがつかめます。
自分に合う職種も明確になる
メーカーに入って合わないなと思ったら、二度目の就活で他の業界を受ける、という対策が打てるようになるんです。さらに、同期の社会人から業界情報も聞けます。
そうした情報をもとにすれば、自分に合った業界を見つけられるようになるんです。これは職種にも共通する話です。
僕は、1度目の就活でプログラマーを選び、向いてないとわかったので、もう一度就活するとしたら絶対に違う職種を選びます。次に選ぶ職種はプログラマーより適したものになるでしょう。
仕事がつまらないと思っている新社会人はお金を貯めて院に行こう
このようにして、一旦社会に出て会社員を経験した後に、大学院に入って新卒就活することはメリットが多いのです。
なので、就活が上手くいかず悩んでいる就活生や、選んだ会社を後悔している社会人1年生は、この選択肢もあるんだと覚えておきましょう。
新卒ブランドを守るために、お金を払って留年することはありません。
選んだ会社で、つまらないと思いながら仕事する必要もありません。
1年間だけ頑張ってお金を貯めて、大学院で学びなおしたらいいのです。そうすれば、今よりも面白い仕事ができる会社に就職できます。
一般的ではありませんが、実践して楽しく働いている方もいるので、参考にしてみてください。
ではまた!(提供:らふらく^^(@TwinTKchan))