界隈の方に紹介してもらった伊坂幸太郎氏の短編集『アイネクライネナハトムジーク』を読みました。小説っぽい書評を書こうかとも思ったんですが、登場人物の名言があまりにも響いたので、紹介します。
学生さんはつべこべ言わずに、素晴らしい仕組みである会社員になって下さい。
「歯車が嫌」は会社でちゃんと働く大変さを知らないから言える
名言は高校生の息子とお母さんのやり取りから生まれました。それは将来の仕事について話している部分から。
「日本の経済自体、どうなるか分かんないっていうのに、会社にしがみついて、一生を終えていくのは嫌だ」一度、母親にそう言ったことがあるが、返ってきたのは、「おお、高校生になった途端、きりっとしたこと言うようになったじゃない」という茶化すような言葉だった。
「そういうのは、会社でちゃんと働くのがどれだけ大変なことか分からないから言えるんだよ。それに」
「わたしも高校時代はそう思っていたんだから。一度きりしかない人生、他人とは違う、特別な生き方をするのよ! って。結婚して、子育てだけが生きがいみたいな大人には、ならないし、なるわけがない、って」
「人生の意味とかね、世の中の歯車になりたくないとかね、そういうのはわたしも昔、考えていたんだよ、って話。周回遅れなんだから、偉そうにしないほうがいいって」
「あのね、歯車を舐めんなよ、って話だからね。どの仕事だって基本的には、歯車なんだから。で、歯車みたいな仕事をしていても、人生は幸せだったりもするし」
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新卒入社で会社員になって歯車になる道は最強
こういうことって往々にしてあるんですよね。まだ、働いた事がない人だと特に。僕も大学生の頃、生意気にもこんな風に思っていました。それ故、会社員以外の道を模索した時期もありましたが、結局普通に就職しました。
だって、会社員になって歯車になる道って最強なんですもん。全然実力のない学生を雇ってくれて、毎月安定したお金をくれるわけですからね。しかも、有名大企業に入ったら、自分は全然すごくないのに「〇〇で働いてます」ってドヤ顔できるんですから。
タダで社会的地位も得られるんです。そりゃ、歯車になった方がいいですよね。働いた事もないのに、「就職しない、自由に生きたい」と言って得な道を避けるのはもったいないですよ。
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フリーランスも歯車だからね
たまに、「自由になりたいから就職しない!俺は歯車にならずに自由に生きるぞ!」とか言って、怪しい情報商材を売ろうとする学生を見るんですが、ちょっと待てよと思うんですよ。
先日もYouTubeでそういった学生を見かけて、やれやれと思った所でした。そんな学生に言いたいのは「この世の全ての仕事は歯車なんだぞ。フリーランスだって歯車なんだぞ。」ということです。
フリーランスの僕だってGoogleの歯車
僕の事例で説明してみますね。毎日、ブログの記事というコンテンツを作ってWebという大海原にを放り投げますよね。これを繰り返して蓄積していきます。で、これって何のためにしているかと言うと、伝えたいことを多くの人に知ってほしいからですね。
多くの人に知ってもらうにはどうしたら良いかと言うと、検索エンジンで上位表示される必要があります。検索エンジンというツールに大きく依存するわけです。では、その検索エンジンを支配しているのは誰か。Googleですよね。
Gooleは検索エンジンでビジネスをしていますから、Googleが儲かるためにはWeb上にコンテンツを増やして検索エンジンを魅力的なツールとして多くの人に使ってもらう必要がある。
で、そこに貢献しているのが僕のようなWebコンテンツをつくる人間なんです。つまり、見方によっては、僕がGoogle繁栄のためにコンテンツを作っている事になるんです。まさに歯車ですよね。
こうした事例は他にもあります。Facebook、Twitterなんかもまさにそうです。僕がSNS投稿を増やしていく事で、SNSという場所の活性化につながるんです。これだってSNS運営企業繁栄のための歯車になってますよね。
どんな仕事も歯車だから、まずは就職しよう
結局、どんな仕事をしても歯車なんです。だからこそ、「歯車になりたくない」なんて言ってないでちゃんと就職して下さい。会社員は素晴らしいですから。お金ももらえるし、社会に大きな影響を与える事ができるし。
「リクナビNEXT」を見れば、色んな仕事があることがわかりますから、こういった求人を見て会社員もいいものだと思っておきましょう。
なお、本書では「意地を張るのは、百害あって一利なし、らしいですよ」といった名言も登場しますので、ぜひ読んでみて下さい。
ではまた!(提供:らふらく^^)