実力あるライターなのに仕事が来ない?何を言ってるんだ、キミは。年収800万円稼ぐ人との差はそこだぞ

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11月11日、下北沢B&Bで開かれたイベントに行ってきました。

参照:我妻弘崇×佐藤智×中川淳一郎 「初の書籍を出した30代モノカキがこれからの栄えある人生を考える会」

イベントは、我妻さんの著書『週末バックパッカー ビジネス力を鍛える弾丸海外旅行のすすめ』と、佐藤さんの『公立中高一貫校選び 後悔しないための20のチェックポイント』の刊行記念。

イベント前、中川さんが「30代中盤を過ぎたフリーランスは果たしてどうやって生きていけばいいのか真面目に考えてみますね」を。常見陽平さんが「30代中盤を過ぎたフリーランスの生存戦略 年収800万をどう楽しくもらうか」と書いていて、非常に注目していました。

実際、予想以上に興味深い話が語られました。特に、フリーライターとしての生き方、今後の生存戦略が面白かったので紹介します。リアルタイムツイートと共にどうぞ。

登壇者のプロフィール「元芸人、元ベネッセ」

内容が理解しやすくなるように、まずは登壇者3人のプロフィールを紹介。

我妻弘崇(あづま・ひろたか)

ライター。1980年北海道帯広市生まれ。日本大学在学中に、東京NSC5期生(同期にピース、平成ノブシコブシ、三瓶、大西ライオンなど)として芸人活動を開始。

2年間の芸人活動の後、いくつかの編集プロダクションを経て、フリーライターに。

佐藤智(さとう・とも)

出版社勤務を経て、ベネッセコーポレーションの教育研究開発センターで学校情報を収集して発信する教育情報誌の編集を担う。その後、独立。

全国46都道府県(高知県のみ未上陸!)500人の教師にインタビューした経験を基に、学校情報・教育動向をわかりやすく伝えるライターとして活動。

中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)

1973年生まれ。ライター・編集者。夢は隠居。

素性が分かったところで、イベント内容をご覧ください。まずは、登壇者のライター活動の振り返りから。

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年収800万円時代にコスプレで執筆、イベント登壇、ゴーストライターも

まずは中川さんの活動から。稼ぐために、書く以外の活動も行っていたと言います。

こちら、誤字。「事態」→「時代」ですね。

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アイドル好きが功を奏し、有名媒体で執筆を

我妻さんは、趣味から仕事に繋がったこともあったそうです。

仕事は人からくるもの

メディア業界の仕事が生まれる流れも語られました。これはメモ必須です。

ペンネームは複数持つと稼げる

編プロ時代の給料は15万円。家賃は7.5万円

若いときにクソな人間と会うと、あとでネタに

我妻さんは、編集プロダクションで理不尽な経験をして、フリーの限界を感じ始めた矢先、海外に行ったんだとか。特に転機となったのが、インドだそうな。

海外に行き人生が好転し始める

フリーは小作農と思って、仕事をなんでも受けるように

そうして、いろんな媒体に書き始めた我妻さん。当時から、中川さんとやり取りがあったようです。

そんな風に、なんでも仕事をこなしていると収入も安定し、次のステップとして書籍出版へ意識が向き出したようです。

仕事から逃げるバックパッカーと出会い、ライフスタイルに自信を

キャリアアップの手段として本を選んだのは、「書店に並ぶこと」と「テレビのエンドロール」における余韻の差を比較してのこと。

これにて、我妻さんの活動の振り返りは終了。続いて、佐藤さんのお話。

佐藤さん「就職活動で”恋愛体質”はウケる」

ここで、佐藤さんが在職していた出版社名を明かさないことから、中川さんは「あえて明かさないんですか?」と質問を。

フリーライターにとっての経歴はセンシティブな問題だそうで、こんな話をしてくれました。

出版社からベネッセへ。編集経験がなかったにもかかわらず

出版社に勤務後は、編集の仕事を求めて転職。その際は、いい意味でのハッタリを使ったそうです。笑

本当に編集をやりたいなら、フリーになった方がいい

人事異動に絶望し、ライターとして独立

転職してベネッセでコンテンツ作りに関わるはずでしたが、人事異動で予期せぬ部署へ。そこで、佐藤さんは会社を辞めようと考え出したそうです。

葛藤はありましたが、移動に納得できず独立し、フリーライターの道へ。

ライターになったきっかけは、mixi日記への反応

顔出し記事は高単価。出版交流会には仕事の芽が

出版したいなら、エージェントを使ってコネを

ここで、お2人のライター活動のお話は終了。休憩へ。

休憩。中川さんの新書は節約本

後半は、お金とライターとしてのキャリアプラン話

まず、中川さんが書籍出版の実情を語ってくれました。

優秀な編集者像についても。

このように、書籍を出すことについて語られた後、佐藤さんと我妻さんは、フリーで食うための心構えを話してくれました。

フリーで食っていくための心構え「異業種交流はクソ」

飲み会に行こう。ギラギラ禁止

なんでもやれ。できることのアピールを

フリーに向いているのは、小心者

人脈に期待するな!飲み友達とはバカ話を

自分にしか書けない分野を書け

「間取りライター」と名乗ろう

このように、名言が炸裂しまくったところで、会場からの質問コーナーへ。ここでも、お金・単価の話がなされました。

業界は不況だが、書く場所は増えている。toBも

年を取っても、仕事はもらえるのでは?

ここで仕事をもらうための条件として、こんな金言も。

取材はタイピングしながら。家では編集するだけ

「これが強い」とアピールすれば単価は上がる

会社員は、ダメな上司の食い扶持を稼がなきゃいけない

稼ぎは受注5割、自分メディアで5割が理想

続いて、僕の質問。ライターとして食っていくために、将来どんな稼ぎ方を考えているか、というもの。中川さんのように企業のメディアに関わっていく、といった感じで。

やはり、プレイヤーのままだとキツイとは感じてるんですよね。

金を稼ぎたいなら上流の仕事に関わろう

仕事の幅を広げるために法人化もアリ

このようなやり取りがあり、質問コーナーは終了。最後に、イベントの主題である「年収800万円ライター論」へ。

書籍、企業メディアに関わることが年収を上げるキッカケに

このようにガッツリ働いて、驚くほど稼いでいる中川さん。将来は地方で隠居も考えているそうです。そこで、やりたいのが釣りだそうです。

何してるかわかんない人になろう

そして、最後にはこんな結論が。

これって、売れっ子ライターであるモリジュンヤさんも語られていたんですよね。

やってることを周りから認識される状態は良くない。浅すぎるのはダメだが、やってることを特定されると、消費されていってしまう。

「何をやってるかはわからないけど、ライターやってるんですよね?」くらいがちょうどいい。

参照:ライター・編集者として飯を食うには「原稿を書かない、何をやってるか理解されないこと」が必要だ!

このように、いろんな分野に触手を伸ばして活動していくことが、フリーライターとして食っていくために必要なんでしょうね。

ということで、イベントはこんなオチとともに終了しました。

「なぜ、俺には仕事が来ない?」←まずは人と繋がりなよ

イベントで特に印象に残ったのは、「マスコミ業界は、人のつながりでできている」「頼みやすい人にしか仕事はいかない」「偉い人とつながるべき」という話。

これは、中川さんの著書「夢、死ね! 若者を殺す「自己実現」という嘘」でも語られていたこと。

必死に編集部に自分の書いた原稿を送ったりしては、売り込みに躍起になる。だが、そんなことをやってもおそらく仕事は降っては来ないだろう。

なぜなら、この業界は「知り合いが知り合いを紹介する」ことによって成り立っているのだ。

「ちょっとさあ、面白いやつがいるんだけど会ってみない?」と言われては「おぉ、紹介してくれよ」となり、実際に会ってみて気が合うと「ぜひ、仕事をしましょう!」となる事が多い。

参照:フリーランスの仕事をくれるのは人だから、人を大事に。と14年目のベテランが語っていた

こんな風に、仕事は人からしか発生しないんです。なので、ライターとして食っていきたい人は、まず業界人とつながるべきなんです。

その1つが、イベントで佐藤さんによって語られた「出版系の交流会」なのです。

「世間は俺の実力をわかってない」←何言ってんの?

よくいるのが、「俺の方が実力があるのに、なんであんなライターが出てるんだ?」と勘違いしている書き手。

こういう人って、内輪受けしてるだけで狭いコミュニティからの評価で満足してるブロガーにもいるんですよね。

そんで、売れてるライターさんの文句を言って、自分が評価されないことの原因を考えないという。そういった人には、イベントで語られた「人」の重要性をぜひ認識してほしいですね。

あなたに実力があったとしても、仕事を発注する人は知り合いにお願いするんですよ。だって、あなたのことなんか知る由もないのですから

なので、まずは「あいつに依頼しよう」と思われる人間になってください。文句を言うのはそれからです。

ということで、書き手として食っていきたい方は、イベントで語られたことを覚えておきましょう。

ではまた!(提供:らふらく^^(@TwinTKchan)

次回予告
「連載を持っていれば立派なブロガーと言える」

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