11月11日、下北沢B&Bで開かれたイベントに行ってきました。
参照:我妻弘崇×佐藤智×中川淳一郎 「初の書籍を出した30代モノカキがこれからの栄えある人生を考える会」
イベントは、我妻さんの著書『週末バックパッカー ビジネス力を鍛える弾丸海外旅行のすすめ』と、佐藤さんの『公立中高一貫校選び 後悔しないための20のチェックポイント』の刊行記念。
イベント前、中川さんが「30代中盤を過ぎたフリーランスは果たしてどうやって生きていけばいいのか真面目に考えてみますね」を。常見陽平さんが「30代中盤を過ぎたフリーランスの生存戦略 年収800万をどう楽しくもらうか」と書いていて、非常に注目していました。
実際、予想以上に興味深い話が語られました。特に、フリーライターとしての生き方、今後の生存戦略が面白かったので紹介します。リアルタイムツイートと共にどうぞ。
登壇者のプロフィール「元芸人、元ベネッセ」
内容が理解しやすくなるように、まずは登壇者3人のプロフィールを紹介。
我妻弘崇(あづま・ひろたか)
ライター。1980年北海道帯広市生まれ。日本大学在学中に、東京NSC5期生(同期にピース、平成ノブシコブシ、三瓶、大西ライオンなど)として芸人活動を開始。
2年間の芸人活動の後、いくつかの編集プロダクションを経て、フリーライターに。
佐藤智(さとう・とも)
出版社勤務を経て、ベネッセコーポレーションの教育研究開発センターで学校情報を収集して発信する教育情報誌の編集を担う。その後、独立。
全国46都道府県(高知県のみ未上陸!)500人の教師にインタビューした経験を基に、学校情報・教育動向をわかりやすく伝えるライターとして活動。
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)
1973年生まれ。ライター・編集者。夢は隠居。
素性が分かったところで、イベント内容をご覧ください。まずは、登壇者のライター活動の振り返りから。
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年収800万円時代にコスプレで執筆、イベント登壇、ゴーストライターも
まずは中川さんの活動から。稼ぐために、書く以外の活動も行っていたと言います。
中川さん。
800万円ライター事態になんでもやっていた。出演もしていた。
屋上特集があった。西武とか東急とか。金魚丼などもレポートしていた。当時、コスプレなどをして記事化していた。漫画キャラの。そうすることで、外注費もかからない。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
こちら、誤字。「事態」→「時代」ですね。
中川さんが初めてイベントに出たのは、2008年の。トレビアンニュースの「日本のニュースサイトはなぜつまらないのか。」
LINE田端さんも出演していた。中川さんをお誘いしたらしい。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
ゴーストライター騒動に関して。
中川さんもやっていたらしい。本を書いていた。ジャンルは中川さんがかかなそうなこと。
締め切り2日遅れて、ギャラが下がったらしいです。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
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アイドル好きが功を奏し、有名媒体で執筆を
我妻さんは、趣味から仕事に繋がったこともあったそうです。
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芸人を辞めて、ライターを。BUBUKAをはじめ、実話誌系を皮切りに執筆スタート。
BUBUKAで書けたのは、趣味のアイドル関係。掟ポルジェさんをコンサートに誘って、それがきっかけたっだ。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
なぜ、芸人からライターか?
放送作家が近いはずだが、裏方に回って発信するのが嫌だった。ライターでいきたかった。
当時のギャラ( BUBUKA)は、意外にももらえていた。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
仕事は人からくるもの
メディア業界の仕事が生まれる流れも語られました。これはメモ必須です。
マスコミ業界が、人のつながりでできている話。頼みやすい人にしか仕事はいかないそうです。
なので、偉い人とつながるのが仕事を受注するのに効果的。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
ペンネームは複数持つと稼げる
我妻さん
フリーで仕事をしながら、編集プロダクションでも仕事を。共著も書いたそうです。
ライターは、ペンネームじゃなくて、本名で活動した方が良いそうです。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
ペンネームのTips。中川さんから。
ペンネームをいっぱい使って仕事を受けると、いろいろとふってもらえるみたい。ふる側には、「いろんな人脈があるんだな」と思ってもらえる。
外部で一人にお金が集中すると、嫉妬される。だから、ペンネームを分けて。文体を分けて、女性役もやっていたそう。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
編プロ時代の給料は15万円。家賃は7.5万円
我妻さん
フリー時代、編集プロダクションに所属した。上司と合わないこともあって、フリーランスは自由じゃないと誘った。
フリーやりながらの仕事。編集プロダクションからは給料が月15万円くらい。当時は一人暮らし。家賃は7.5万でもやっていけた。無趣味だから、やっていけた。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
若いときにクソな人間と会うと、あとでネタに
中川さん
若い頃にくそと会うのは重要。すごくなった時に「若い時は苦労した」と言えるから。イベントなどで言えるように。ネタに。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
我妻さんは、編集プロダクションで理不尽な経験をして、フリーの限界を感じ始めた矢先、海外に行ったんだとか。特に転機となったのが、インドだそうな。
海外に行き人生が好転し始める
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インドで、他人に期待しない、全部一人でやることの重要性を学んだ。インドはマジでクソだったらしい。平気で騙してくる。新書の礎となった。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
我妻さん
2012年、テレビ映像の仕事として、制作担当が増えた。一人旅でやることとリンクしていた。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
フリーは小作農と思って、仕事をなんでも受けるように
我妻さん
2013年、イスタンブールで40万円ぼったくられる。ガールズバーで。仕事も調子良くて、調子に乗るといいことないと思った。
当時、「フリーの仕事は小作農だ。収穫できればなんでもいい」ということで、仕事を受けるように。1記事5000円でもやっていた。ネット記事も。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
そうして、いろんな媒体に書き始めた我妻さん。当時から、中川さんとやり取りがあったようです。
中川さん
ネット記事は、記事数を増やせば、PV伸びるからいろんな方に頼む。そういうのがわかってくれる人が受けてくれる。
我妻さんに、アイドルライブの観戦記も書いてもらっていた。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
そんな風に、なんでも仕事をこなしていると収入も安定し、次のステップとして書籍出版へ意識が向き出したようです。
仕事から逃げるバックパッカーと出会い、ライフスタイルに自信を
我妻さん
2014年、仕事も安定してきて、本を出したくなった。イスラエル〜パレスチナに行って、働きながら仕事を。当時、バックパッカーにあったが、彼らは復職したくないと言っていた。今の自分のスタイルは惹きがあると思って、本の企画を。
ちなみに、出版はフリー時代の仕事関係者がつてに
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
キャリアアップの手段として本を選んだのは、「書店に並ぶこと」と「テレビのエンドロール」における余韻の差を比較してのこと。
我妻さん
2015年、星海者の今井さん(編集者)と会った。企画書を出して、1週間後にGOサインが。
ステップアップの手段に本を選んだ理由。本には権威性があるから、ドラマとかだと、エンドロールで終わる。本は平積みされて、陶酔感もある。
仲介してくれたのは、中川さんだそうです
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
これにて、我妻さんの活動の振り返りは終了。続いて、佐藤さんのお話。
佐藤さん「就職活動で”恋愛体質”はウケる」
佐藤さん
教員家系らしいです。
大学院卒業後は「恋愛体質!」と言い続け、出版社に受かる(100社くらい受けた)。「恋愛体質」はネタとして受けていた。編集をしたかったが、書店営業に。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
ここで、佐藤さんが在職していた出版社名を明かさないことから、中川さんは「あえて明かさないんですか?」と質問を。
フリーライターにとっての経歴はセンシティブな問題だそうで、こんな話をしてくれました。
中川さん
フリーにとって、経歴、勤めていた会社は重要。
あるフリーライターは、某メーカーと書いている。それは、もといた会社から「書くな」と圧力をかけたから。
中川さんも「博報堂って言うな」て言われたらしいです。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
出版社からベネッセへ。編集経験がなかったにもかかわらず
出版社に勤務後は、編集の仕事を求めて転職。その際は、いい意味でのハッタリを使ったそうです。笑
編集志望だったが、書店営業を。全国の。
本屋さんは本好きなので、「これがいいですよねえ」など話しするのが面白かった。
転職してBenesseへ。「編集経験者募集」の枠に無理やり応募。Benesseの理由は、教育にも関わりたくて。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
佐藤さん
編集職養成講座に出ていたから、「編集職の経験」はあると思っていた。w
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
本当に編集をやりたいなら、フリーになった方がいい
中川さん
そういったハッタリは重要。自身は、会社に入ろうと思わなかった。経理とか人事に行く可能性もあったから、それよりは、フリー編集者でアシスタントをしたほうがいい。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
中川さん
編集やりたいんだったら、フリーがいい。理由は、会社の編集職採用が通りづらいから。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
人事異動に絶望し、ライターとして独立
転職してベネッセでコンテンツ作りに関わるはずでしたが、人事異動で予期せぬ部署へ。そこで、佐藤さんは会社を辞めようと考え出したそうです。
佐藤さん
異動で、編集と関係ないところへ。そこで、会社員に絶望。やりたいことはなんだっけ?と考えた。物書き志望はあったし。
フリーも考えたが、怖くて決断できなかった。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
葛藤はありましたが、移動に納得できず独立し、フリーライターの道へ。
ライターになったきっかけは、mixi日記への反応
佐藤さん
フリーライターへ。放浪していて、自分探しをやってる場合じゃないと思った。
ライターのきっかけ、mixiでブログをやっていて「面白いね」と言われていた。そこで錯覚していた。これはいけると思っていた。これがスタート。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
顔出し記事は高単価。出版交流会には仕事の芽が
佐藤さん
ライターなりたては、体験レポートなどを書いていた。顔を出すと単価が上がるらしい。1本1.5万円の時も。
ある時、出版関係者が集まるパーティーへ。そこに知人もいて、主催側だった。
出版社もライターを探しているみたい。ライターはいったほうがいいかもしれませんね。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
出版したいなら、エージェントを使ってコネを
佐藤さん
2014年6月、ディスカバー21担当編集さんと初対面。企画、原稿などのやりとりを。
出版には、ライターと出版社のエージェントがあるらしい。アップルエージェント。出版社とコネクションがない人が使う、とのこと。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
ここで、お2人のライター活動のお話は終了。休憩へ。
休憩。中川さんの新書は節約本
休憩へ。
中川さんの新書の紹介。節約の本。現在は、11万字弱書いている。
「姉の聖心女子大の劣等感」の章がおすすめみたいです。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
後半は、お金とライターとしてのキャリアプラン話
後半もお金の話を。我妻さんと佐藤さんの(ライターとしての)キャリアプランも。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
まず、中川さんが書籍出版の実情を語ってくれました。
中川さん
「バカと暇人のもの」を出した時に炎上した。「なぜ、こんな後ろ向きなものを出すの?」ということで。だが、メチャクチャ売れた。
その年に3冊書いた。だが、売れなかった。理由は内容が薄くなっていまったから。
「バカと〜」は中川さんの10年の集大成で書いた。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
優秀な編集者像についても。
中川さん
優秀な編集者は、初稿でガラッと訂正を入れる。5章に書いていたことが書き出しになったことも。「ググレカス」のくだりを。
例)柿内さんとか
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
このように、書籍を出すことについて語られた後、佐藤さんと我妻さんは、フリーで食うための心構えを話してくれました。
フリーで食っていくための心構え「異業種交流はクソ」
我妻さん
異業種交流会などはクソの役にも立たない。異業種、なのでお金で判断されてしまうから。それだったら、同業種のプロと会う確率を高めろ。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
>
名刺交換も同じ。自身の名刺に香り袋を入れているが、それに気づかれたことがない。それくらい見られていないから、意味はないのでは?
会うべきは、編集者、物書き。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
飲み会に行こう。ギラギラ禁止
佐藤さん
とにかく飲み会に行く。理由は、そこから仕事につながることがあるから。ただし、すぐもらおうとしてはいけない。ギラついてしまうから。徐々に耕していくと、仕事になる。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
なんでもやれ。できることのアピールを
我妻さん
「できる」と思った仕事はなんでもやれ。勉強すればどうにでもなる。同業種であれば、「こういうのが書ける」という話になる。
異業種であれば、「何か作りましょう」というふわっとしたものに。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
佐藤さん
しなやかに、礼儀正しくプッシュ。
「仕事ください」と言うライターは微妙かも。「これがやれる」と言っておく必要はあるが。傲慢にならずに、アピールしていくのが重要。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
フリーに向いているのは、小心者
中川さん
著者のことを知らないけど、文章を書いたこともある。受けてから、調べる。やるのは、小心者だから。仕事がいつどうなるかわからないから。
フリーは小心者が向いている。偉そうになったら、仕事の調子が悪くなるから。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
人脈に期待するな!飲み友達とはバカ話を
我妻さん
人脈に必要以上に期待するな。人は人でしかない。
仕事で付き合いのない友人たちの助言は、姑の小言以下。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
>
フリーは同僚がいない。腹を割って相談できる相手がいないので、飲み仲間が中心になってしまう。だけど、程よい距離感が大事。フリーはそれを間違えてしまう。
それゆえ、期待してしまう。だから、真面目な話はしないほうがいい。馬鹿な話を。そっちの方が健全に付き合える。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
>
人脈じゃなく、水脈に期待しろ。いつか、吹き出すから地道に。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
自分にしか書けない分野を書け
佐藤さん
キャリアを振り返って、自分の特徴を見つける。
Benesseを辞めた時、教育ライターになろうとは思わなかった。フリマアプリの企画とかを提案してた。「佐藤さんがやる必要性はない」と言われていた。そこで、特徴が「学校教育」とわかった。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
「間取りライター」と名乗ろう
中川さん
フリーランス養成講座で言うのが、「不動産屋さんに勤めている方は、間取りの専門家になれ」。
引越しシーズンに「間取りライター」と名乗っておけば、仕事がたくさん来る。その分野に強くなるのは、重要。フリーでは。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
このように、名言が炸裂しまくったところで、会場からの質問コーナーへ。ここでも、お金・単価の話がなされました。
業界は不況だが、書く場所は増えている。toBも
Q.出版不況でライターは厳しいという現状。打開するための方法は考えてる?
A. (中川さん)業界縮小は、あまり気にしていない。フリーとしては。
(佐藤さん)webがあるので、各場所は増えている。自身の会社では、toBの仕事は来ている。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
年を取っても、仕事はもらえるのでは?
Q.フリーは年をとると大変になる説について。
A. (我妻さん)最近は、若い編集者でも仕事を振ってくれる。若い人が楽をしたいと思っているから、できる人と組みたがるはず。だから、大丈夫かなと。
今でも不安はある。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
ここで仕事をもらうための条件として、こんな金言も。
中川さん
古巣と喧嘩するな。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
取材はタイピングしながら。家では編集するだけ
Q.単価を上げる方法は?
A.(中川さん)キーボードを打つスピードを早めろ。中川さんは取材中、打ちながら行う。編集は家に帰って40分でできる。自身はタイピング早い。時給換算すると、11万円になるときも。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
「これが強い」とアピールすれば単価は上がる
>中川さん
高そうなライターさんとと思ってもらうことが重要。「強いバイアス」がかかって、単価が上がる。だから、「これが強い」とアピールを。SNSで有効。ハッタリも大事。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
会社員は、ダメな上司の食い扶持を稼がなきゃいけない
中川さん
フリーと会社員の違い。会社員は、できる人だと、できない人の給料を養っているという意識がある。功績が取られる、という意識。
フリーは、自分で自分の給料を稼いでいる感覚がある。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
稼ぎは受注5割、自分メディアで5割が理想
続いて、僕の質問。ライターとして食っていくために、将来どんな稼ぎ方を考えているか、というもの。中川さんのように企業のメディアに関わっていく、といった感じで。
やはり、プレイヤーのままだとキツイとは感じてるんですよね。
Q.ライター以外の関わり方。
A. 我妻さん)IT小作農という自負。何者でもいいが、仕事をもらえるのは嬉しいが、何かあった時に大変になってしまう。発注・受注の関係は5割でいい。半分はブログとか。受注の仕事も楽しいから、5割にしている。
ソフトじゃなく、ハードにもなりたい。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
金を稼ぎたいなら上流の仕事に関わろう
中川さん
金を稼ぎたいなら、上流に。電通とか博報堂側に。
金の大元を握っているところと、うまく付き合おう。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
仕事の幅を広げるために法人化もアリ
>佐藤さん
会社を2人でやっている。個人の仕事は出版社から。企業の仕事は会社で受けるようにしている。
理由は、個人に仕事をふらない会社もあるから。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
佐藤さんの続き)
個人が仕事をもらうのは限界がある。だから、企業から直接仕事をもらえることも必要だと思った。企業で働いたことは生かせる。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
中川さん
大手クライアントは、フリーに仕事をふらない。編集プロダクションなどを経由して話がいくことになる。
だから、株式会社化することも重要。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
このようなやり取りがあり、質問コーナーは終了。最後に、イベントの主題である「年収800万円ライター論」へ。
書籍、企業メディアに関わることが年収を上げるキッカケに
まず、3人が800万円はきつい数字だよね、という話。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
いま、中川さんが自身の収入を公開。とんでもない額です。これは書けない。。
そうした例を見せつつ、個人でここまで行く(大台に行く)ことは可能。そのきっかけが、本の出版とのこと。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
Webメディアに関わってから、どかっと収入が増えた。でも、仕事量は多い。不眠不休とのこと。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
このようにガッツリ働いて、驚くほど稼いでいる中川さん。将来は地方で隠居も考えているそうです。そこで、やりたいのが釣りだそうです。
中川さんの夢、移住してスッポン釣り師になること。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
何してるかわかんない人になろう
そして、最後にはこんな結論が。
よくわかんない人になることをゴールにするのが実はいい。
中川さんは、ネットの人からは次は、節約本の著者に。
佐藤さんは、芸人からライターに。といった感じで。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
これって、売れっ子ライターであるモリジュンヤさんも語られていたんですよね。
やってることを周りから認識される状態は良くない。浅すぎるのはダメだが、やってることを特定されると、消費されていってしまう。
「何をやってるかはわからないけど、ライターやってるんですよね?」くらいがちょうどいい。
参照:ライター・編集者として飯を食うには「原稿を書かない、何をやってるか理解されないこと」が必要だ!
このように、いろんな分野に触手を伸ばして活動していくことが、フリーライターとして食っていくために必要なんでしょうね。
ということで、イベントはこんなオチとともに終了しました。
我妻さん
又吉さんと仲が良かった。どうにかして「火花」に乗っかりたい。
という流れがありまして、イベントは終了です。お三方、ありがとうございました。
— らふらく更新用@ブログで生活しています (@guppaon1) 2015, 11月 11
「なぜ、俺には仕事が来ない?」←まずは人と繋がりなよ
イベントで特に印象に残ったのは、「マスコミ業界は、人のつながりでできている」「頼みやすい人にしか仕事はいかない」「偉い人とつながるべき」という話。
これは、中川さんの著書「夢、死ね! 若者を殺す「自己実現」という嘘」でも語られていたこと。
必死に編集部に自分の書いた原稿を送ったりしては、売り込みに躍起になる。だが、そんなことをやってもおそらく仕事は降っては来ないだろう。
なぜなら、この業界は「知り合いが知り合いを紹介する」ことによって成り立っているのだ。
「ちょっとさあ、面白いやつがいるんだけど会ってみない?」と言われては「おぉ、紹介してくれよ」となり、実際に会ってみて気が合うと「ぜひ、仕事をしましょう!」となる事が多い。
参照:フリーランスの仕事をくれるのは人だから、人を大事に。と14年目のベテランが語っていた
こんな風に、仕事は人からしか発生しないんです。なので、ライターとして食っていきたい人は、まず業界人とつながるべきなんです。
その1つが、イベントで佐藤さんによって語られた「出版系の交流会」なのです。
「世間は俺の実力をわかってない」←何言ってんの?
よくいるのが、「俺の方が実力があるのに、なんであんなライターが出てるんだ?」と勘違いしている書き手。
こういう人って、内輪受けしてるだけで狭いコミュニティからの評価で満足してるブロガーにもいるんですよね。
そんで、売れてるライターさんの文句を言って、自分が評価されないことの原因を考えないという。そういった人には、イベントで語られた「人」の重要性をぜひ認識してほしいですね。
あなたに実力があったとしても、仕事を発注する人は知り合いにお願いするんですよ。だって、あなたのことなんか知る由もないのですから。
なので、まずは「あいつに依頼しよう」と思われる人間になってください。文句を言うのはそれからです。
ということで、書き手として食っていきたい方は、イベントで語られたことを覚えておきましょう。
ではまた!(提供:らふらく^^(@TwinTKchan))
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