博報堂を退職してから、10年以上フリーランスとして活躍している中川淳一郎さんの著書『縁の切り方 絆と孤独を考える』を読みました。
会社を辞めて、フリーランスや起業家になろうと思っている方にぜひ知っておいてほしいことが書いてあったので、紹介します。
これを知っておかないと、独立後に後悔してしまうので、必ず読んでおきましょう。独立前は知り得ないことです。
独立後は想定外の問題に直面するよ!
独立前に知っておくべきは、人間関係の重要性です。独立後は、必ず想定外の問題に直面します。その時に頼れる人がいないと、大変な思いをしていまします。
中川さんはそうならないように、退職前、頼れる人を確認していたようです。
2013年に上梓した『ネットのバカ』(新潮新書)では、私が会社を辞めることを後押ししてくれたのが、30人の頼れる人々の存在だと書いた。
そして、この30人の内訳は時を経るにつれて変わっていくが、人数は大抵変わることがないという「人間関係30人の法則」があると書いた。
頼れる30人は4つの階層に分かれる。以下は、2000年秋、私が会社を辞めると決めた時に、エクセルにリストアップした項目だ。これに名前を入れ、人数が確定し、「これならば辞められる」と判断した。
その4階層とは、以下のような分け方。
①一緒に会社を作れるほど超深い関係の人。まさに同志 1人
②仕事を無理にでも発注してくれるほど深い関係の人 5人
③悩みを一晩かけて聞いてくれる優しい人 7人
④飲みに一緒に行ってくれる気の合う人 18人
さらに、最近もう1つ項目が加わったそうです。それがこちら。
⑤普段は会わないが、いざ、という時は頼りになる、「お前が窮地にいるのであれば……」と言って仕事をなげうってでも助けてくれる人 2人
このような階層に属する人物がいるなら、独立後、問題に直面しても助けてもらえそうですね。会社を辞めて、フリーランスとして独立した僕としても非常に納得です。
そして、特に「③悩みを一晩かけて聞いてくれる優しい人」「④飲みに一緒に行ってくれる気の合う人」が大事なんです。
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1週間、誰とも喋らないとかザラ
フリーランスになると、一人での活動が当たり前になります。人と関わるのは、取材、連載先での打ち合わせくらいです。
埼玉に引っ越す前は、1週間誰とも喋らないなんてこともありました。それくらい、孤独なんです。その間に良いことばかり起こるのであれば良い心理状態を保てますが、悪い出来事も起きるので、結構やられます(笑)
例えば、Googleのアルゴリズムアップデートでアクセス数が下がったり、事務作業がめっちゃめんどくさかったり、はてなブックマークのロジックが変わって新着入りが難しくなったり。
その度に、うーうー悩むことになるわけです。
悩みを聞いてくれる人、飲んでくれる人のありがたみたるや
この際、相談できる相手がいればいいのですが、僕にはそうした相手があまりいないので、メンタル的にしんどくなってしまいます。
そんな時に飲みに行ける気の合う人が18人いれば、心も晴れますし、悩みを聞いてくれる人が7人もいれば、専門家を紹介してもらうなどして、問題が解決するでしょう。
僕の事例からわかるように、脱サラしたいなら「人間関係を冷静に考えて頼れる人を把握しておくこと」が必須なんです。
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フリーランスにとって一番重要なのはスキルじゃない
フリーランスになってから気づいたですが、独立する人間にとって一番大事なのは「人間関係」です。スキルではありません。
誰とつながるかで自分の未来が大きく変わります。これは、アフィリエイターとして月数百万円稼いで、いま会社の代表をやっている方もおっしゃっていました。
「どうなりたいか決めたら、そのために人間関係を変えろ」とのことです。つまり、中川さんが本書で語っていることなんです。
この5階層は普段から意識しておいた方がいい。これまで散々「人間関係はいらん」的なことを書き続けていたが、それはこの5階層に属する人々の存在あってのものである。
必要な人間関係、不要な人間関係をキチンと分けて考えよう、と提案しているのである
これは、会社を離れる人間にとって非常に重要なことです。
仕事をくれる人、悩みを聞いてくれる人はいますか?
自分にとって適切な人間関係を見極めて変えていくこと。これができれば、フリーランス、起業家として活躍できます。
なので、会社を辞める前に、人間関係を振り返りましょう。
あなたに仕事をくれる人はいますか?
悩んだとき、相談に乗ってくれる人はいますか?
一緒に飲める気の会う人はいますか?
これらに「はい」と言えるなら、独立しても大丈夫です。会社印をやめようと思っている方は紹介した事柄を覚えておきましょう。
ではまた!