2日目のインターンを終え、「なんか充実してるな、俺。行動的でいいじゃないか」と思いながら家に帰った。
そして、こんな風に積極的に動けるようになったきっかけを思い出した。
就活がうまくいかないと悩んでもなんとか生きていける
そのきっかけとは、惨敗した就職活動だった。自分は、学部時代(大学3年)にも就職活動を行っている。その時は、ことごとく面接に落ちまくって、どこにも引っかからなかったので、逃げとして大学院に進学した。
ダメな理系学生の典型的な行動パターンだ。
就職活動がうまくいかなかったのは、明らかで「学生時代に頑張ったこと」が一つもなかったからだ。
もはや、就活生の間ではおなじみとなっている「学生時代に頑張ったこと(ガクチカとも呼ばれる)」。これは、企業が学生のポテンシャルを見るために、学生時代にどんな実績を残してきたか、語らせるものである。
ここから、学生の行動特性を見て、志望先の企業に適性があるか審査するのだが、就職氷河期あたりから、この項目がホラ吹き自慢の場と化していた。
ここで凄いことを語れなかったら、選考には進めないようなシステムになっていた。だから、学生にとっては、ここで採用担当者に「おっ!」と思わせるようなキャッチーなストーリーを用意することが必須となっていた。
そして、そのガクチカを自分は全く語れなかった。
よく考えたら、当然だ。大学1、2年時はサークルとバイトだけをこなし、3年になってからは、サークルへ行かなくなり、バイトもしなくなった。ひたすら家にこもっていたのだ。
だから、都内の私大学生(早慶、MARCH)みたいにキラキラした学生生活を送ることもなく、フリーペーパーを作ったり、ベンチャーでインターンをしたりなんてことは全くしていなかった。
授業があるときは学校に行って、学校が終わったら家に帰って、ひたすらインターネットとテレビを見る生活を繰り返していた。
そんな生活をしていたもんだから、大学入学時に62キロだった体重は、一時期75キロにまで増えた。さすがに、それではヤバイと思い、ダイエットをして元には戻したのだが、それくらいひどい生活をしていたのだった。
だから、ガクチカに書けるネタなんてなかった。就活の選考で落ちまくるのは当然だったのだ。
そして、就活の失敗をきっかけに今までの自堕落な生活を悔い改め、大学院に入ってからは「毎日を充実させる」という意識のもと、前向きに生活するようになった。
自己啓発本を読み始めたのもの、この時期だったように思う。
そして、大学の外にも足を運ぶようになり、ベンチャーでのインターンをこなすようになったのだ。よく考えると、今の明るい生活を送れるようになったのは、ダメな時期のおかげかもしれない。
あそこまで落ちる体験をしたからこそ、頑張らなきゃダメなんだと奮起してここまで行動的になれたのかもしれない。
いづれにせよ、「就活でうまくいかなかったり、悩んだりしても大丈夫」「その時のことなど数年後にはホントにどうでも良くなってるんだな」なんてことを思いながら、布団に入った。
そして、こんなことをいつか多くの就活生に伝えたいと思いながら、眠りに落ちていた。
ああ、明日のインターンも頑張ろう。
来週の土曜日に続く。。(提供:らふらく^^[@TwinTKchanをフォローすると、この小説の続きが読めます])
※ここで語られることはフィクションであり、実在の人物や団体などとは関係ありません。