先日の「エニタイムズ」の取材で、ITジャーナリストの佐々木俊尚さんが面白いことを言っていました。
それは、「インターネットの世界ではウソをつけない」ということ。どう頑張ってもその人の本性が出てしまうんだそうです。
その時、人材採用の場面でこの性質を利用すればいいのでは?と考えつきました。例えば、求職者がSNSの裏アカウントを見せる、といった感じで。
就活用のアカウントなんてウソしか書いてない
この方法は、最近本格的に始まった新卒採用でも使えるはず。
就活の時期になると、結構な学生が就活用にTwitterアカウントを作ります。そこで、やたらポジティブなつぶやきをするようになるのです。
僕が就活をした時(2013年新卒)も、「着飾った自分」を表現する学生が周りにたくさんいました。
で、彼らのツイートを見てみると、「今日は説明会でこんな事を学べました!」「A社長の言葉に感動した!」みたいなことを投稿してるんですよ。
中には、説明会に登壇した社員にリプライを飛ばす人もいましたね。そういったやり取りを見て感じたのは、「なんだ、この茶番は」ということ。
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面接でもウソの姿を見せる
普段はそんなことを絶対に言わないような人たちが、一斉に同じようなポジティブなことをつぶやき始めていたのです。
当然ながら、それはウソの姿。
こういった姿勢は面接にも持ち込まれていました。
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採用のミスマッチはウソが原因で起こる
面接では、ポジティブなことだけを話し、学生時代の経験を脚色し、面接官にいい面だけを見せようとします。
採用側は、そうした姿勢から評価を下すわけですが、相手がウソをついた状態ですから正しい判断ができません。
その人の真の姿を知らないまま採用するわけですから、採用後に「失敗したな」となるわけです。
相手の本性を知らずに結婚してしまうのと同じ
よく、就活は結婚に例えられますが、それになぞれば、上記の状況は相手の本性お知らないまま結婚してしまうようなものです。
採用にはコストをかけているわけですから、そんな危険なことはしない方がいいですよね。
採用側としても、コストを回収できなくなってしまうし、採用された側も合わない会社で働くことになってしまいますからね。
なので、選考の場ではお互いに本音の姿を見せた方がいいわけですよ。
裏アカウントを見せることには、メリットの方が多い
そこで、使うのがTwitterの裏アカウント。これにこそ、人の本音が出ているのです。まさに、佐々木俊尚さんが語るように。
そこには、就活用アカウントとはぜんぜん違う暗い部分が投稿されているはず。例えば、「就活だるい」「人事の話、長い」など。
他にもプライベートなこと、日常で感じたことが投稿されているはずです。こうしたウソのない情報から、求職者を判断すれば、その人がどういう人間かよくわかるはずです。
誰にだって黒い面はあるのだから
人となりがよくわかれば、その人が会社に合うかどうかも判断できます。結果、採用のミスマッチも減ります。
採用される側としては、ウソを見破られたようで不利に思えますが、そっちの方がメリットがあるのです。
採用側も人間ですから、求職者に黒い面、ネガティブな面があることを考慮してみてくれるはずです。
自己PRや面接でのムダな時間が減るよ
また、本音をSNSアカウントを見せるだけで理解してもらえるのなら、自己PRなどの文章作成に費やす必要がなくなります。
また、面接中もいつも通りの姿で過ごせるようになります。これは、両者が幸せになる仕組みなんです。
ということで、「これ、いいな!」と思った会社はぜひ取り入れてみてください。
インターネットは、真実を映します。この説は信頼性が高いので。ぜひとも。
あと、就活生であれば、情報を登録しておくと企業からスカウトが来る「 キミスカ」に裏アカウントを載せておくと面白そうです。「こいつは、正直者でいいな!」と判断してもらえるかもしれませんよ。
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ではまた!(提供:らふらく(@TwinTKchan))
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