人生でめちゃくちゃ勉強になる作品を見つけました。自己啓発本ではなく、「しくじり先生」というテレビ番組です。
テレビ番組は消費するために見るもので、このブログでは紹介してこなかったのですが、あまりにも素晴らしいと思ったので紹介します。
しくじった人は最強の教訓を持っている
深夜番組時代から注目していた「しくじり先生」。先日のゴールデン一発目がめちゃくちゃすごかったのです。感動のあまり、こんなツイートをしていました。
下手に自己啓発本読むより、しくじり先生っていうテレビ見た方が良い。しくじった人が成功に必要な要素をわかりやすく教えてくれる。ホリエモン、Daigo、平家みちよ氏が教えてくれたのは、謙虚さ、やりたいこと、人、ハングリー精神の大切さ。言葉にしたら安いけど、事例がえぐいから、納得できる
— らふらく^^のタクスズキ (@TwinTKchan) 2015, 4月 26
そう。「しくじり先生」の醍醐味は著名人の失敗談から導き出される再発防止策なのです。この策は人生の教訓にすべきもので、番組を見てすぐにでも実践しようと思えます。
ということで、番組で語られた教訓の一部を紹介してみます。
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【目次】好きな所から読んでください
1. 堀江貴文氏のしくじりから得られた教訓
1.1 選ぶのは人だから人間関係を大事にする
1.2 決定権を持つ人たちに好かれることが重要
1.3 仕事をくれるのは人間。だから人間を大事に
1.4 未来を不安に思うよりも「今のパフォーマンスは最高か?」を考える
1.5 フリーランス、起業家は将来を不安視するな
2 Daigo氏のしくじりから得られた教訓
2.1 有名になりすぎて大事なことを忘れていた
2.2 孤独になって思い出した活動の目的
2.3 ブログのPVや収益よりも大切なこと
3 平家みちよ氏のしくじりから得られた教訓
3.1 「デビュー翌日に武道館」というスター街道の弊害
3.2 日本人はハングリー精神を持った人を好む。これを忘れてはいけない
3.3 一度の成功で安心してはいけない
3.4 隠居なんてとんでもない、まだまだギラギラするぞ
それではどうぞ。
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堀江貴文氏のしくじりから得られた教訓
選ぶのは人だから人間関係を大事にする
まずは、堀江さんのプロ野球新球団設立構想から。
堀江さんは、2004年に新球団設立計画を立てていました。当時、彼は有名人になっていたこともあり、球界を取り仕切っている重鎮に挨拶に行かなかったようです。
資金力があれば、どうにかなると思っていたんだとか。しかし、実際は楽天の三木谷氏が新球団設立に名乗りを上げ、その争いに敗れ、構想を叶えることはできませんでした。
そのしくじりから、堀江さんは人間を大事にする重要性を学んだそうです。
決定権を持つ人たちに好かれることが重要
実際、ソフトバンクホークス(旧:ダイエーホークス)に関わることになった孫正義さんは、球界の重鎮に挨拶をしていました。
さらに、楽天の三木谷さんは、球界の重要人物にプレゼンする際もスーツにネクタイで上の人たちに好かれるような服装をしていたんだとか。一方、堀江さんはTシャツ、ノーネクタイと球界の人物が嫌いそうな格好でプレゼンに臨んでいました。
外見が全てではありませんが、こうした姿勢がマズかったことを反省し、意思決定をする人に気に入ってもらうことも、構想を実現するのに必要だと学んだそうです。
実力があっても、決める人間に認めてもらえなければ、自分を選んでもらえないんですね。
仕事をくれるのは人間。だから人間を大事に
こうした事は、フリーランスで14年以上生きてきた中川淳一郎さんの著書でも語られていました。
仕事は尊いです。 仕事はあなたの生活を形作ってくれます。
でも、仕事をくれるのは人間です。 だから人間を大事にしてください。
このように、生きていくには人間を大事にする必要があるんですね。実力があれば、認められると勘違いしている人は気をつけましょう。
未来を不安に思うよりも「今のパフォーマンスは最高か?」を考える
次に、勉強になったのが「過去や未来を考えるよりも今を大事にする」という考え方。堀江さんは未来を不安に思うことはないし、過去を悔やむこともしないそうです。
もちろん、過去の失敗から再発防止策を考え、実践することは大事です。しかし、策を打ったならば、それ以上過去を振り返る必要はないんだとか。
それよりも、「今、最高のパフォーマンスを出せているか」を考える方がずっと重要と語っていました。最高のパフォーマンスを出していれば、将来に必ず活きる、こうした考えに基づいているんです。
フリーランス、起業家は将来を不安視するな
僕のように、会社から決まった給料をもらわない立場の人間は、つい未来を不安に思ってしまいます。しかし、そんなのは時間の無駄なのです。それよりも、今価値を提供できているか、これを考えた方がずっと健全です。
この学びは、個人事業主として、非常に参考になりましたし、堀江さんの話を聞いている芸能人の方々も感心していました。
また、「未来は明るい」とポジティブに考えることも有効だそうですよ。
Daigo氏のしくじりから得られた教訓
有名になりすぎて大事なことを忘れていた
メンタリストのDaigoさんは、2度も引退表明をして、その度に撤回をするというしくじりを経験してきました。
では、なぜ引退を発表したか。それは、メンタルがボロボロになっていたからだそうです。当時のDaigoさんは有名になるにつれて、色んな経験ができるようになり、「当たり前」の基準が上がっていたんだとか。
だから、普通の人にとっての凄いことでも、それにありがたみを感じられなくなっていたんです。自分に無いものばかりを見て、足りないものを得るための活動に力を入れてしまったんだとか。
そこで得ようとしたのが「権威」だったそうです。
孤独になって思い出した活動の目的
当時は人から認められるために権威を得ようと、お金、人脈のある人とだけ交流していたんだそうです。その結果、人が離れていき、携帯の着信が0になってしまったんだとか。
そこで、Daigoさんは大事なことに気づいたんです。それは「何のために自分は仕事をしているのか」ということ。
そして、思い出したのがメンタリストの仕事を始めた当初の気持ち、つまり「メンタリズムを通じて人を喜ばせる」というものでした。
この目的を果たすことに全力を尽くすと決めて、今までの行いを改めたのです。そして、再度メンタリストとして人を喜ばせるための活動に取り組むと決めたんだとか。
ブログのPVや収益よりも大切なこと
これは、ブログにも言えることで、ブログを運営していくと、色んなものが見えてきます。それはPVだったり、収益だったり。ですが、一番大事なことは、「なぜブログをやっているか」ということなんです。
これを忘れたら、昔のDaigoさんのようになってしまうでしょう。ですので、僕も目的を忘れないように、ブログ運営に取り組んでいこうと思いました。
平家みちよ氏のしくじりから得られた教訓
「デビュー翌日に武道館」というスター街道の弊害
次に登場したのが、ハロプロメンバーとして活躍した歌手の平家みちよさん(現在は”みちよ”に改名)。彼女のしくじりは「ハングリー精神を欠いたこと」でした。
彼女は、アサヤンというオーディション番組で約1万名の中から”シャ乱Q女性ロックボーカリスト”として選ばれました。そして、合格した翌日には、日本武道館でLIVEを開催するなど、瞬く間にスターの階段を上って行ったんです。
その後は、順調にスタートして活躍できるはずでした。
しかし、現実は違ったのです。
日本人はハングリー精神を持った人を好む。これを忘れてはいけない
実際に活躍したのは、そのオーディションで落選した、中澤裕子・飯田圭織・安倍なつみさん達によって結成されたモーニング娘だったのです。
当時のモーニング娘の待遇は、平家みちよさんと大きな差がありました。CD5万枚を手売りできなければ、デビューすらできなかったのです。こうした厳しい状況でメンバーはハングリー精神むき出しで活動していきました。
こうした、ひたむきな姿勢はファンにも伝わり、その後の躍進につながっていったのです。
一度の成功で安心してはいけない
一方、デビュー序盤で華やかな世界を経験してしまった平家さんは、「ハングリー精神を欠いてしまった」と語っていました。また、日本人の「ひたむきに頑張る苦労人を好む」という美徳感もモー娘。の躍進に拍車をかけたと分析していました。
ここで、得られた学びは「一度成功しても安心せず、ハングリー精神を忘れずガツガツする」ということです。
隠居なんてとんでもない、まだまだギラギラするぞ
この教訓が今の僕にはめちゃくちゃ刺さりました。現在の僕は、当初の目的であったブログ飯を実践できていて、ちょっと安心した部分がありました。しかし、この教訓で目が覚めました。
最近は、そろそろ隠居しようかな、とふわっと考えていたのですが、そんな馬鹿な考えは捨てようと思いました。ということで、これからもギラギラしてブログの成長に注力したいと思います。
しくじりから得られた学びは自己啓発本より価値がある
紹介してきた教訓は、先人の失敗から得られたリアルで実用性のあるものですから、非常に説得力があります。これは、自己啓発本に書いてある学びよりもズッシリきます。
最近は、本が量産され、どこの誰が書いたかも知らぬものが多く、そのほとんどが『7つの習慣』などの焼き回しになっています。そうした本を読んでも、心には刺さりませんよね。リアルさが足りないのですから。
実用的で心に刺さる学びを得たいなら、失敗した人が語った教訓を参考にしましょう。
それを知るために「しくじり先生」はぴったりですので、ぜひ視聴してみてください。
ではまた!