『地方創生実現ハンドブック』を読んだんですが、地方でこれだけ時代に合わせた働き方ができるのか、と感心してしまいました。
「佐賀では県職員がテレワーク（リモートワーク）によって業務効率を改善した」とか、「東京の会社と提携して、テレワークによる仕事を作り出した」とか。
他だと「鹿児島奄美市で、行政がフリーランス天国を作ろうとしている」なんて事例も。
いろいろと面白いことを知れたので、内容を紹介します。トーマツベンチャーサポートさん、献本ありがとうございました。
育児で家に居ないといけない職員のために
佐賀県では、親の介護、育児などによって家に居ざるを得ない職員のためにテレワークを根付かせようとしました。
取り組みは2008年1月から始まり、まずは育児に携わる職員約600人に対して一時試行されましたが、利用者はわずか10人。
その後、要件を加えて、職員約3000人を対象に自宅PCからリモー卜作業できるようにしましたが、利用者は11人だったそうです。
外出先からの直帰率が16%から28%へ上昇
そんな状況でしたが、マイクロソフトで16年間勤務してきた森本さんが頑張って普及を促し、実験を行っていきました。結果、外出先からの直帰率が16%から28%へ上昇するなど、業務効率が改善されたそうです。
こうした取り組みが認められ、2014年10月から1000台のタブレッ卜を県庁内に配布した佐賀県。現在は、全職員約4000人が実際にテレワークを行うようになりました。
さらに、その先の活動としてパソナテックとの協業も。佐賀県鳥栖市の商店街の空き店舗にテレワークセンターを開設したんです。
そこでは、パソナテックのシステム開発やユーザーサポートなどの一部業務を移管するそうです。現地では、九州出身者など約5人の移住者と20人程度の長期派遣を考えてるとのこと。
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クラウドソーシングサービスで地方の優秀フリーランスが見つかる
また、クラウドソーシングサービス「ランサーズ」が地方で活用されている、というお話も。
地方で起業するベンチャー企業は、創業時に人材採用で悩むんだそうです。その際、ランサーズの活用で、地方の優秀なフリーランスとつながれるんだとか。
地方で働きたい人間でも役立つ
「ランサーズ」で助かるのは、人材を採用したい企業だけではありません。地方で働きたい人にとっても役立つんです。
本書では、地方への移住を検討している人が都心にいる間にランサーズで仕事を見つけて、そのまま地方へ持ち帰ることも可能と指摘されています。
他だと、ランサーズの仕事で収入を得ながら地元で別の仕事を見つけ、ランサーズの仕事配分を増やしていくという選択肢もあります。
こうすれば、地方でもうまく仕事ができるようになるんですね。（個人的には、ブログをおすすめしているんですが）
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東京から桃農園に戻って、空きの時間でデザイン仕事を
実際、ランサーズを使って地元に戻る人も出てきています。
東京でWebデザイナーとして働いていた人が地元に戻り、実家の桃農園を継いで、収穫時期以外にランサーズでデザイナーの仕事をしているんです。
他に、会社員をしながら土日はライター仕事をする方、子育てをしながらランサーズの仕事をする方もいるそう。このように、求人が少ない地方で稼ぐためのきっかけを与えているランサーズ。
こうした事例はこれからも増えていくでしょう。
鹿児島にフリーランス天国が
また、ランサーズは2015年7月に鹿児島県奄美市と面白い提携をしています。その名も「フリーランスが最も働きやすい島化計画」。
具体的には、ランサーズがセミナーを聞くなどして様々なノウハウを提供し、奄美市側でもIT環境の整備などを進めていくもの。
5カ年計画で、2020年までに奄美市を「フリーランスが200人住む街」にするそうです。
地方に住みたい人、盛り上げたい人におすすめの本
このように、地方の面白い取り組みが紹介されている『地方創生実現ハンドブック』。「地方で働く・住む」以外に、行政として地方を盛り上げる際に参考になる事例も載っています。
総合戦略に盛り込みたいプランの実例をキーワードで探せる
地方の仕事を増やす核になる元気なベンチャーを見つけられる
「子育て支援」「仕事のマッチング」など、地方創生の実現を助ける製品、サービスを提供する企業がすぐ調べられる
（商品ページからの引用）
地方に興味のある方は、読んでみてください。
ではまた！（提供：らふらく^^（@TwinTKchan））
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「トーマツ前田さんの地方に関する知識は異常」
